722−1.日本人の思考の過程



日本人の思考の過程
kishizuka
前の「現代の活字離れ」を読んで感じた日本人の思考の過程につい
て書きます。

「事実の確認より、コンセンサスを優先する」国民性。
これがコンセンサスと違った前提、意識。事実、情報を堂々と発表
、議論することが出来なくなる雰囲気を作ってしまう。

前の「現在の活字ばなれ」が数字から言えば実際はマスコミの作っ
た幻想に過ぎないのが明白にかかわらず、誰も反論しないのはかわ
いいもので、過去には特に戦争時には前提とは違った情報を予めつ
かんでいたにもかかわらず、その情報に基づいた議論が行われずに
、抹殺されてしまったことにつながっている。

もう一つ日本人の思考の欠点というか、良くない考え方はマスコミ
による「無謬論」でしょう。高級官僚にしろ、大臣にしろ首相にし
ろ、人間はかならず、間違いを犯すという前提にたつこと。
これもよく日本人特にマスコミが間違うところで、政治家なんだか
らとか大臣なんだから、間違いは許されないとかいいますが、これ
は無謬論です。どんな人間であれ、神ならぬものは、「無謬論」で
はだめです。

情報や計画が間違っていたら、それこそ「ガラリ」と計画や戦略を
立て直さなければ成らないという前提にすべきです。前に知ってい
た情報が間違えていたら、あるいは計画が上手くいかないと分かっ
たら、「ガラリ」自分の意見や感情を含め戦略を替えるのは恥では
有りません。「武士に二言はない」ではだめです。

もう一つ草の根のシュミレーションを阻んでいるのは、シンクタン
クがないこともあるのでしょうが、「歴史にifは禁物」とか「たら
は北海道」とかいう言葉でしょう。「if」は重要な思考のシュミレ
ーションです。歴史的な事実を考えた上で、小さな条件を変えてい
って、シュミレーションを繰り返すというのは、重要だと思います。
「ifは禁物」という言葉が禁物です。
ifつまり仮説を設定することを禁じてしまったら、思考が訓練され
ません。

外国特にアメリカの大学に留学した人が評論などで、非常に有益な
シュミレーションを提示できるのは、単にアメリカの大学の教育が
優れているということより、ひょっとすると、これらのような日本
的な文化や言葉武士道的な部分から、離れた思考が出来るようにな
ってくるかもしれませんね。
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(Fのコメント)
同感ですね。日本の言論は、無意識の情報統制がされたような印象
を受ける。左翼の言動も、右翼の言動も、あるパターンにはまった
論理を展開する。このため、自由な論理を展開できないでいるよう
だ。特にマスコミの言論はその傾向が強い。この枠を外すことが、
重要でしょうね。
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DREAM0325
件名:こんにちは  

国際戦略コラム 大変楽しんで毎日読ませていただいています。
ところで、素朴な疑問なのですが、なぜこのコラムの投稿は全て
ペンネームで実名ではないのでしょうかね
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(Tより)
私もペンネームですが、ほとんどの会社が社員の社外活動を規制し
て、自由な言論活動ができません。もし、すると社内から大きな
非難を浴びて、社内の出世やその他に大きな障害になるようです。
これが、今の日本の現実です。特に大きな会社になればなるほど、
その傾向が強く、自由な発言ができないようです。個人のHPの開
設まで会社に許可を貰わないとできない日本でも有名な会社が、現
に存在します。

しかし、今の日本の閉塞状況は、そのようなことで会社員の実感や
体験を世の中に、発表できないことが大きな原因になっている可能
性が大きいのです。この閉塞状況の解消には、ある程度の知的レベ
ルがある会社員たちの発言が重要ではないでしょうか??
マスコミ関係者や政治家、大学の教授たち、学生たちはあまり実世
界を知らないように感じます。空論や論理のための論理が多いよう
に思う。

このようなことから、なるべく実名を使わないようにペンネームで
自由な発言をしてもらいことを考えたのです。だれが発言したかが
わからないようにしたのです。そうすると、無責任な発言が多くな
る心配があるため、読者投稿のルールは逆に厳しくして、反社会的
発言の投稿に規制を掛けています。どうか、自由な発言確保のため
に、日本の現状に考慮した施策と思ってください。

他サイトでは実名でしか、投稿ができないようなこともやっていま
すが、投資会社や広報担当者以外で日本で名の有る会社の会社員が
発言していないようです。


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