719−1. 対米追従主義について



件名:鈴木 麗加 です。  

11月9日の対米追従主義について私の感じたことを申し上げます。
日本は単独で何も出来ない国です。資源も人材も今は無くこれから
も不足するでしょう?
何処の国と仲良くするのがベターなのでしょうか。ロシアかヨーロ
ッパかイギリスか中国か全ての外国の様子を見て見ますと、やはり
アメリカが一番でしょう。
日本の安全と安定をこれからも託せる国は他には無いと思います。
然し問題は日本人の質とレベルです。日本の国の良さや文化はどこ
かに置き忘れた様です。日本は人材しか財産は無いも同然なのに国
の教育はどうでしょうか?
世界に人材を送り込む事がこれからも一番大切な生き残り策だと思
います。
日本は自然に恵まれ国の大きさも丁度良い広さで世界のお手本国に
なる要素は沢山持っています。
地球儀を見れば日本が世界の中心に見えます。
資源のない日本の生きる道は人材しか無いのです。
此のコラムのinoue氏やF氏や得丸さんの様な方々が日本人として居
られるのを何時も誇りに思って居ります。まだまだ日本は大丈夫で
すね。これからも日本の為によろしくお願い致します。

 祐気学・心気学総合研究所
 師範: 鈴木 麗加
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K大学  Z 寛
反「親米保守派」
 米中枢同時テロは、我が国にとって、思想的観点から、大変興味
深い。その意味するところは、反米親中左翼は論外であるが、保守
派における「親米」と「反米」である。反米保守派の反米という言
葉に語弊があるとすれば、反グローバリズム、反アメリカニズムと
いうことである。民族派と呼ばれる思想形態も、概ね反米保守派の
思想と合致するものであろう。親米保守派の極致が、対米追随派に
堕落してしまうことである。
 
 テロに際し、ブッシュは、これは自由と民主主義に対する攻撃で
あり、文明国、ひいては自由主義陣営に対する攻撃であるといった
。大東亜戦争に於いても、米国は、「日独伊ファシズム対自由と
民主主義を愛する連合国」という図式、構図、二項対立に持ち込ん
だ。今回も同様である。野蛮なテロリズム対自由主義陣営である。
そうなると、果たして中共や北鮮はどうなるのか。もちろん日本に
とっては、拉致事件があるから北鮮はテロリズムであるが、他国か
ら見ると不鮮明である。中共は、チベットや新彊ウイルグに対する
テロリズムがあるが、それは世界から不問にされている。中共は反
テロ声明を出し、米国と共に歩むことを掲げている。これでは、
歴史観が狂ってしまう。共産主義国家のテロによる無数の粛清の断
罪は、一体どうなるのか。そして今回は、明らかに、アメリカに対
する攻撃であるにも関わらず、それを稚拙なメディア戦略でもって
文明国に対する攻撃であるとすり替えた。それによって、世界中の
国々が対米支援を表明し、米国の思いのままとなった。アメリカが
反テロをいうのは茶番である。原爆はテロであるが、これ一つとっ
ても米国の仕掛けがあることがわかる。
 
 このような観点から、小生の思想は、反米保守派である。小生が
師事している知識人は、西部邁、佐伯啓思である。そして、親米保
守派の代表格であり、今般のテロ解説者としてテレビに頻出してい
る岡崎久彦の言説には、辟易せざるを得ない。その他の親米保守派
として列記してみると、産経新聞、読売新聞、小泉純一郎、阿川尚
之、森本敏 志方俊之、岡本行夫が挙げられる。親米保守派と反米
保守派の境界に位置していると思われるのが、田久保忠衛、佐瀬昌
盛、中西輝政、である。親米保守派の問題点は、経済制度はもちろ
んのこと、文化的、社会的側面でのアメリカニズムに対して、非常
に警戒心が脆弱であると言うことである。アメリカニズムとは、
反歴史、反伝統、反共同体の性質であり、求める先は市場原理主義
と世論である。
 
 平成十二年秋に発表されたアーミテージ(後にブッシュ政権に於
いて国務副長官となる)が中核となって作成したレポート「日米、
成熟したパートナーシップに向けて」に記されている「日米関係は
、米英関係になるべき」という箇所を、しきりに親米保守派は引用
する。しかし、日米は、同盟国ではあっても、決して米英のように
アングロ覇権を共有している「同族」ではない。日米が、同盟国で
あっても、その内実は、戦略的同盟国にとどめるべきであり、将来
、どの時点に於いても、同盟解消ありきの外交カードを備えておく
ことが必須である。このように言うと、必ずや、親米保守派から、
日米同盟をなくせば、日本は「孤立」するという非難があがる。
大東亜戦争の敗因も「孤立」であったという。しかし、少なくとも
、将来的には、「米軍帰国のシナリオ」が必要である。米軍帰国の
上で、戦略的同盟関係はあり得るだろう。やはり、歴史を見つめる
ならば、他国軍がどのような理由であれ自国領土内に駐留している
のは、「異常」である。そして、日本は米国から六年八箇月にも及
ぶ「占領政策」を受け、その占領基本法たる日本国憲法は、今なお
厳然と存在している。その後の日本政治、つまり自民党政治は、
対米追随のみであった。占領解除後の吉田ドクトリンによる戦後体
制の責任は、もちろん馬鹿な日本人にある。しかし、その大本をつ
くったのは、占領政策である。米国との協調は是とするものの
(あらゆる制度的側面で世界一のため)、「親米」と名乗る性癖は
、理解に苦しむ。我が国の歴史とは、米国は旧敵国であり、占領政
策を遂行し、東京裁判史観を散布したことである。なにも、旧敵国
であること、さらに反米を遮二無二に強調したいわけではない。
だが、対米認識として欠かせないものが、昭和二十年三月十日の
無差別空爆テロで我が同胞十万人を虐殺された「東京大虐殺」、
八月六日の「広島大虐殺」、八月九日の「長崎大虐殺」である。
これらの虐殺に関して、我が国民は、東京裁判史観によりそれに対
する反骨精神を削がれ、米国に於いては、この「テロ犯罪」に関し
、不問にされたままである。この状況に対して反旗を翻しているの
が、小林よしのりである。『SAPIO』十月二十四日号と
十一月十四日号に於いて、「反アメリカニズム」「反構造改革」の
旗を掲げた。
 
 冒頭に述べたように、今回のテロは、思想的に大変興味深く、
親米・対米追随保守派をあぶり出すことになった。岡崎久彦は、
テレビに出演し、アメリカ支援を主に強調していた。テレビの効果
から見て、第一に言うべき事は、集団的自衛権を、政府解釈を変更
して行使するように主張し、第二に、憲法改正の王道を威風堂々と
説かねばならなかった。さらに、集団的自衛権の行使を明言しない
のならば、対米支援は不可能と言うべきであった。それが、知識人
としての使命であろう。テレビの効果を最大限に利用し、政治的圧
力をテレビを通して行える絶好の好機を、対米追随保守派に奪われ
た感は否めない。(敬称略)
Z 寛
K大学商学部3年
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(Fのコメント)
日本感情論でしか、反米をいえない所に問題があると思うが??
戦略は、日本の置かれた位置、状態などを考えて、組み立てるもの
であり、感情論オンリーでは日本が潰れる。もう少し、冷静に世界
と見る必要があると思うが。

ローマに対するカルタゴにはなってはいけない。日本は大国であり
かつ、米国と問題を起こせるほど、軍事力が強くない。
ロシアや中国でさえ、米国と事を構えないほど、米国軍事力は大き
い。そして、もう1つ大きいことは、日本が今、利害対立を起こす
ような反米になる理由がない。なぜ、それなのに米国との関係を、
ギスギスしたものにする必要があるのでしょうか??

日本の戦略なしに、米国追従の対応はまずいが!!!

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