716−2.有効需要の創出と経済発展の方向性ついて



Fさん、コスモスさん、白鳥さん
近視眼的な物の見方から、目が醒めました。
しっかりと地に足をつけて、現実を見ている山口克也さんのHPを
御覧下さい。
 
http://plaza.harmonix.ne.jp/~katsuyaz/gan.htm
 
tanaka
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白鳥(空)です。
HP見ました。学識の少ない方にも分かりやすく、尚且つことばが
少ない。
 
つまり、貴方の家庭で働く体力とわずかばかりのお金が残されてい
るときにリストラを受けて明日からを考えなくなったとき、貴方な
らどのように考えますか。それを日本国に置き換えてみてください
。たったこれだけのことなんでしょ。
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有効需要の創出と経済発展の方向性ついて

恐慌は目前に迫っているのです。ゆったりと経済談義にふけってい
る余裕などないのです。有効需要の創出し、景気循環がいい方向に
動き出すためには何をすればいいのでしょうか?
 
従来の輸出主導型の産業で、金を稼ぐことは出来ません。輸出で金
を稼ぐ産業を壊すことが国際公約(プラザ合意)なのです。
今では、日本の教育も理科系を軽視することに変っています。
円周率も3と教えているようです。

国際公約を守って、見事に産業の空洞化に成功したのです。
打ち壊すことで新しい産業が興ると誤認したのです。代わりの産業
を創出することに失敗したのです。打ち壊すことで新たに出てきた
ものは、国家に対する不信感だけでした。

公共事業と称する土木工事に対する批判も高まっています。
小泉さんは、国際公約を守って内需主導型の産業構造をつくる構造
改革ではなく、何の展望も見通しなく、ただ財政支出を抑えるだけ
の構造改革をしただけです。

私は、現在の日本経済を末期のガン患者と同じだと思っています。
ただ単にカンフル注射を打てば、ガン細胞も増殖するだけではない
かという批判も、もっともだと思います。でもカンフル注射を打た
なければ死んでしまうのです。
 
まずカンフル注射でも何でも打ってから、体力を回復させることが
大切であると思っています。体力を回復させてから、手術をするの
か、放射線治療なのか、免疫療法なのかさまざまな対策があると思
います。あとの方針が決まらないから、カンフル注射には反対だと
いう議論でなく、カンフル注射を打ちながら、どういう方向に日本
経済を導くかが問題なのではないでしょうか。
丹羽経済政策は、当面迫りくる恐慌を有効に回避し得る唯一の方法
であると思っています。景気を回復させてから、山口克也氏の考え方
http://plaza.harmonix.ne.jp/~katsuyaz/gan.htm
でいくのが一番賢明なような気がします。
 
tanaka
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(Fのコメント)
日本がガンに侵されていると言う認識に反対です。成人病に侵され
ているという表現だと思います。日本人の全員は死にません。今後
も衰弱するだけです。
成人病の原因は、糖分やカロリーの取りすぎなのです。政府が甘い
公共事業を振りまいたために、誰も努力をしなかったために、陥っ
た病気なのです。道路を皆で作ったが、その道路を利用する産業は
起こさなかったのです。糖分を控えめにして、運動(努力)をする
ことです。甘えは禁物ですよ。
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まず、銀行首脳の責任追及が先でしょう
コスモス
Tanakaさんへ。
 
銀行への公的資金投入は、必ずしも悪ではありませんよね。アメリ
カが散々日本の護送船団方式を批判してきたのに、LTCMの破綻
の際、即急にそれを行った。経営悪化とかそういうのではなく、
投機という、いわばギャンブルのツケを税金で払うように。
 
 ですがこの時、アメリカ政府は銀行首脳の責任追及を厳しく行っ
ているわけです。ひきかえ、日本はどうでしょうか? 少なくとも
、大蔵省から(今は財務省ですが)銀行まで、戦犯を明らかにして
処罰を与えない限り、納税者である国民も、私達も納得できません
し、到底許せるものではありません。
 
 そもそも日本の銀行が一般利用者に対して高飛車なのは昔から有
名です。企業集団の銀行はともかく、地方銀行でさえ一般利用者へ
視点の向いた経営をしていたとは言いがたいですよね。リテールな
どは普通銀行ならば当たり前の業務であって、それが銀行再編時に
クローズアップされること自体おかしい。
 
 まず、日本の銀行は一般利用者への誠実な対応をとること。そし
て不良債権が生ずるにいたった責任者の追求、それを行わねば、金
融界への景気対策は帳簿上の操作に過ぎないとみられても仕方が無
いでしょう。
 国際的な会計制度の見直しによる自己資本比率の増加による、銀
行の苦しい立場は私にも理解は出来ます。しかし古い問題を隠し続
けてきたツケを、同時に支払わねばならなくなった責任は銀行と旧
大蔵省にあります。
 
 景気対策問題は、金融だけでなく、産業構造の大きな改革を要し
ます。不良債権が放出されたところで、それを購入して活用できる
企業は今のところ無いでしょう。どんな商売を始めていいのか分か
らない。しかも今必要なのは土地ではない。IT化によって距離や
店舗が必要度を無くしつつある。外資の日本上陸も、メリルリンチ
やゲートウェイなどの相次ぐ撤退から、日本への魅力がなくなりつ
つあることを意味しています。これはもう、日本はビジネスの拠点
としてではなく、観光地として生き残るしかないのかもしれない。
 
 Tanakaさんが悩まれるのも分かります。しかし、この大き
な局面において、世界中の企業がどうしていいのか分からないでい
るのです。もう売れ筋のものなんて無いのかもしれない。必要なも
のだけを作って、資本主義のルールに従うふりをしてそれを裏切り
続けるしかないのかも(アフタヌーンの漫画家、遠藤浩輝氏)。
 
 グローバリズムがついにビジネススーツの下から迷彩服を覗かせ
た今、昨日まで続いた社会がこれからも存続する、と考えるのは誤
りなのかもしれません。
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日本経済の再生を目指すためには、何が必要なのか
白鳥です。
 
ご理解いただき誠に感謝および恐縮いたす次第です。
さてそこで、「金融恐慌」の心配ですが充分に予想できます。
がしかし、一番に考えられるのが不良国債の回収拒否でしょう。
俗に言う借金の踏み倒しです。経済金融を専門となさっている方は
「絶対にありえない」と仰ることは充分に私も考えます。しかし、
なりふり構わぬ状況にまで追い込まれたら、甘えは余裕のある方に
ぶつけられるのではないでしょうか。
 
もちろんある日突然とかではないでしょうが、何段階に分けながら
も結局は支払えないと言う風にしてしまうのではないのでしょうか。
国民年金制度の二の舞ですね。いやそれより先に健康保険制度の崩
壊がありそうですから三の舞になりそうです。
 
所詮、保証制度は利益が出来て成り立つものであって、国民の税金
による収入が利益だと考えているあいだは崩壊するのが当たり前な
のです。なぜなら、分かり始めた国民が徐々に税金の不払いに走る
からです。というより払えなくなるからなのです。
 
誰に責任の所在があるのか分からなくしてしまった制度は、100
%崩壊を前提のシステムであって「うまくいったら儲けもの」てい
どのものです。そんなところに信用して「お金」を預けれますか。
 
自分が国会議員の間(生きているあいだ)だけは恙無く過ぎ去って欲
しいと考える人に未来を託すのはやめましょう。国民が一人一人責
任を持って政府を「弾劾裁判」に引きずり出せなければいけません。
 
私の考える「貨幣変換措置」は絶対に行なえません。なぜなら、タ
ンス貯金を多く持っている種族が国政に携わっている以上、自身の
首を締めることになるからです。
 
それでも、もし行なえば現金をまず銀行に預けるでしょうね。
財産を偽名貯金にしたり家族名義に振り分けたりするでしょうね。
(マルサ)の仕事は毎日残業になって給料は増えるでしょうね。
不動産に走る人もいるでしょうね。(バブルの記憶が残る人は)
不良不動産の売却にはもってこいのカモですね。固定資産税の税収
が増えるかもね
 
さてそこで、貨幣変換措置による一時銀行処置法なるものを法案化
して期限付きで通帳上の現金の動きのないものを凍結する方法によ
って幽霊貯金を国政寄与金としてしまうのは如何でしょう。
 
資産総バレ、しかも寄与金でウハウハ、国の所持不動産はバカ売れ
、自販機が使えないあいだは一般商店にも活気は戻るでしょう。
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(Fのコメント)
「貨幣変換措置」とはデノミのことですか??
もし、今行えば、大きな負担が社会に発生するため、企業収益は、
大幅に落ち込むはずです。国税のほとんどは、企業の収益の50%
の税金です。よって、このようなことをすると国家財政そのものも
大きく傾きます。そのようなことは、税金の仕組みを知っている
官僚は、行わないでしょう。何も知らない政治家がときどき、喚く
が、そのような政治家に国家を任せられないと思うだけです。

白鳥さんも、説を唱える時は、国家財政等の基本的な調査をしてか
ら、論説を書いた方がいいと思います。そうしないと、思いだけが
強すぎるため、受け入れがたいことが往々にしてあります。


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