アフガン戦争の推移を見ておこう。 Fより 北部同盟が北部の拠点都市マザリ・シャリフをタリバンから奪還し た。そして、カブール・カンダハルも奪還した。このためタリバン は、山岳部を中心とした地域に撤退して、そこを拠点として、戦う ことになるが、大勢は決まった。タリバンの負けである。 しかし、アルカイダの主力とビンラディンがどこにいるのであろう か??また、ゲリラ戦になると、民衆の支持がある方が有利である ため、北部同盟の治安がいいかどうかが問題になるでしょうね。 この対応を米軍は考える必要がある。 米軍は、ビンラディンの捜索に移ることになる。 一応、テロの可能性は小さくなったようだ。 ============================== アジア・太平洋軍事・諜報ニュース01-307号 ------------------------------------------------------------ ○カンダハル奪取、オマル逃走 13.11.2001, 17:05 Война.руによれば、アフガニスタンの南都は、北部同盟の 支配下に入り、タリバンの精神的指導者は、カンダハルから逃走し た。 駐タジキスタン・アフガン大使館参事ムヒトジン・メフチは、北部 同盟軍がカンダハルを占領したと表明した。市は、完全に北部の支 配下にある。 現在、ジャララバードを巡る戦闘が行われている。カブールは、 北部同盟により完全に支配されている。首都の安全は、3千人の警察 官により保障されている。 タリバンの精神的指導者モハンマド・オマル師は、ある情報によれ ば、南都を離れた。彼は、パキスタン領土に隠れた。 昨晩、カタールの「アル・ジャジーラ」テレビのカブールのオフィ スが爆撃された。その結果、同社は、カブール支局の通信員との連 絡を失った。 ○「同盟」、タリバン処刑 13.11.2001, 19:44 アフガニスタンの西側観察者は、マザリ・シャリフにおいて、 「北部同盟」が600人のタリバンを処刑したことを確認している。 本日、駐アフガニスタン国連代表ステファニー・ブンカーは、 「北部同盟」軍によるマザリ・シャリフ奪取時から、市内で約600 人が処刑されたと伝えた。 ステファニー・ブンカーの言葉によれば、本日だけで、100人以上 のタリバンの若者が殺された。国連の監視者は、この情報が複数の 情報源から確認されたと表明した。 損傷から判断して、明らかにマザリ・シャリフを巡る戦闘で死んだ のではない計600体以上の死体が発見されたという。ステファニー ・ブンカーの言葉によれば、マザリ・シャリフにおいて、「北部同 盟」は、大量処刑を行っている。 また、国際連合の監視者の情報によれば、処刑及び略奪の事例は、 反タリバン軍により奪取された他の居住区でも認められた。 ○「同盟」、ジャララバード奪取 13.11.2001, 18:37 Война.руによれば、本日、「北部同盟」は、ジャララバード を支配下に置いた。 CBSラジオによれば、反タリバン連合軍は、本日、アフガニスタン の戦略的に重要な都市の1つ、ジャララバードを支配下に置いた。 ジャララバードは、その周辺にテロリストの多数の訓練基地が存在 することで知られる。 昨晩、「北部同盟」は、カブールとジャララバードを結ぶ道路のほ ぼ50km地点をタリバンから奪取し、今、反タリバン連合による市の 奪取に関する情報が入った。 この情報は、CBSを除き、他の通信社によりまだ確認されていないが 、CBSは、ジャララバードの奪取について、アフガニスタン筋から 知ったという。 ============================== 北部同盟爆走中 属国民 ★<北部同盟>指導者が権力独占か 「元国王帰国は一市民として」 【イスラマバード澤田克己】アフガニスタン・反タリバン連合 (北部同盟)指導者のラバニ前大統領は13日、カタールのアラビ ア語衛星テレビ「アルジャジーラ」に対し、「(イタリア亡命中の ザヒル・シャー元国王は)帰国できるが一市民としてだ」と述べた。 この発言は、首都カブールを掌握した北部同盟による権力独占を目 指したものといえそうだ。 北部同盟のカブール制圧後、前大統領が暫定政権の枠組みに言及 したのは初めて。前大統領は、14日にカブール入りすることも明 らかにした。 米国や国連はこれまで、暫定政権の中心になりうる人物として元 国王を重視し、元国王と北部同盟が協力するよう後押ししてきた。 この背景には、少数民族主導の北部同盟だけで安定政権を作るのは 不可能だという判断がある。元国王の影響力はかなり低下している ものの、多数派パシュトゥン人まで含めた全国民をまとめる象徴に なりうる人物は元国王以外に見あたらないとみられているからだ。 前大統領の発言は、暫定政権協議で、より有利な位置を占めよう とする駆け引きの一環との見方もある。しかし、北部同盟内の有力 者、ドスタム将軍もカブール掌握後、毎日新聞の衛星電話での取材 に対して「(暫定政権は)タリバンが権力を握る以前と同様の形に なる」と言明。北部同盟による権力独占を狙っていることを示唆し ている。 北部同盟が本当に元国王排除に動いた場合、米国やパキスタンと の緊張が高まることは確実だ。さらに、パシュトゥン人が強く反発 することも目に見えている。安定政権が実現しなければ、もともと は内戦での敵対勢力だった北部同盟内各派の反目も強まり、ラバニ 政権時代の泥沼の内戦への逆戻りが懸念される。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011114-00001029-mai-int 呉越同舟という表現がありますが、反タリバンという一点で結束 していた面々も、そろそろ同じ船から降りる時期に来ているようで すね。 ============================== 燃料気化爆弾使用 属国民 2001/11/07 00:21 ★アフガンに最大級爆弾投下 【ワシントン6日=長谷川由紀】6日付の米紙ニューヨーク・タ イムズは、米軍が4日から、アフガニスタン北部で1万5000ポ ンド(7トン級)の大型爆弾BLU―82の投下を始めたと報じた。 BLU―82は米軍が所有する最大級の燃料気化爆弾。洞穴や地 下トンネルに潜行しつつあるタリバン部隊を攻撃、威嚇する狙いが あるとみられる。米NBCテレビによると、すでに2発が投下され たという。 この爆弾は1970年にベトナム戦争で初めて使われた。80年 代半ばごろから空軍特殊部隊の特殊作戦に使用されるようになり、 湾岸戦争では、地雷原の地雷処理とイラク軍の威嚇のため、11発 投下されたことが確認されている。 http://www.yomiuri.co.jp/05/20011106it13.htm 燃料気化爆弾を威嚇のためだけに使うとは思えませんが、ABC兵器 以外は総動員という感じになって行くのでしょうか・・・(汗) ============================== インターナショナル鍋社会 YS 2001/11/07 12:41 ★イラク攻撃は回避されたようです。 それを前提にフランス、ドイツが派遣を決めたようですね。 仏、すでに2000人を投入 アフガン攻撃 http://www.asahi.com/international/update/1107/005.html 対イラク攻撃を否定 米長官、戦闘長期化を示唆 http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=FKI&PG=STORY&NGID=AITN&NWID=A3100700 ★それにしてもこういう発言は、日本からは出てこないのかな。 胡錦涛副主席、シラク大統領と会談 http://j.people.ne.jp/2001/11/07/jp20011107_11070.html 現在の国際情勢について胡副主席は「複雑で変化の激しい国際情勢 の下では国際協力が不可欠」との認識を示したうえで、「中国と欧 州、中国とフランスは大きな国際問題で同じような認識に立ち、幅 広い共通の利益がある。われわれは世界の多極化を主張し、文化の 多様性を維持するよう願っている。中国は戦略的かつ長期的観点か らフランスとの関係をとらえている。多極化、グローバル化、テロ 対策、国際犯罪など国際的かつ戦略的問題でフランスとの協力を強 化していきたい」と述べた。 ★Fさんの見解と異なるかもしれませんが、私は対中関係に感情論 は控えるべきだと思います。この点ではウェルチの見解に賛成です。 しかし彼の語る経済システムそのものには、修正の余地ありでしょ う。重ねて言いますが、これからは多様性が重視されるべきだと思 います。 その中で「日本」にこだわればいいのです。 ウェルチと語る経営戦略 http://www.nikkei.co.jp/hensei/ngmf2001/1106.html 中国をパートナーと見よ ――世界中の企業が製造拠点を続々と中国にシフトしている。 「中国は25年後に間違いなく、すさまじいフォース(力)を持っ た超大国になる。膨大な人口や資源に加え、何百万人もの能力の高 い人材を抱えている。すべてのビジネスにとって、魅力的な市場だ 。ただ、中国とつき合うには単に製品を売るための巨大な市場とと らえるだけでなく、現地企業との合弁や提携など、ともにビジネス を育てるパートナーとしての位置付けを忘れてはならない」 「中国はまもなく世界貿易機関(WTO)に加盟する。保護主義 法案を出すなど中国を敵対視するのではなく、中国を世界経済にう まく組み込むことを考えるべきだ。パートナーとなる国が増えれば 増えるほど、世界は安定すると信じている。事実、アフガニスタン は経済システムに組み込まれていないではないか」