710−2.日本経済がクラッシュ寸前



702−1.日本経済がクラッシュ寸前
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/1311031.htm
 
上記のFさんの疑問には「日本経済再生 政策提言フォーラム」の
HPを御覧いただけると納得いただけると思います。

小泉構造改革」で 日本は破局を迎える
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/seiron9.htm

国債累増の危機について考える
−唯一の救国策を「禁じ手」と考えるな−
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/jiyuu6.htm

マスコミは「小泉・竹中構造改革」礼賛をやめよ
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/reisan.htm

tanaka
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Fさんに反論します。
ただ議論の弄びとしてではなく、日本経済を立て直すために、Fさ
んの誤解を解きたいのです。
国際戦略コラムの影響力が、あまりにも大きいと判断してのことで
す。                        tanaka
702−1.日本経済がクラッシュ寸前
 
>今やるべきは、不良債権の早期解決による資金の余裕を作ることと
>、個々の企業が本当に儲かる商売を見つけることです。個々の企業
>が儲からない時には、日本経済の再生はないと思います。
>そして、企業は儲けが出るまで、その規模を小さくする必要がある
>のです。水ぶくれの日本経済を再生するしかない。金のばら撒きと
>いう麻薬の注射は止めるべきです。
 
日本の研究開発型企業が、軒並みに落ち込みつつあります。
どんなにいい研究をしても、全体の購買力が落ちていけばどうしよ
うもありません。売る側の反対側には、購入する人がいないと成り
立たないのです。
どんなに画期的なものでも、経済が落ち込んでいく中では売れない
のです。
 
そんな環境の中では、不良債権が次から次から発生していくのです。
日本の金融機関が全部倒産するまで、不良債権が発生するという悪
循環の中に嵌ってしまったのです。
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(Fのコメント)
ムダな道路への投資やただ金をばら撒かずに、研究開発に政府資金
援助して、その成果を政府の施設に使い、ベンチャーを支援するべ
きです。明日への投資を政府がするべきですよ。

今、購買力が上がっても、その供給は中国からの製品になり、日本
企業は販売だけになっていきます。この解決がないと、日本の衰退
は確定的になってしまう。どうしても、日本の次の産業分野を獲得
する必要があるのです。

研究開発企業は今も儲かっている。エプソン、キャノン、シャープ
などは、最高益に近い。三洋電機もすごい。これらの企業は、1点
集中している。エプソンは携帯の液晶、シャープは液晶、キャノン
はデジタルカメラ、三洋電機はリチュームイオン2次電池。
そして、それぞれ、世界的に売れている。

総合電機会社、通信会社の業績は低い。松下、ソニー、東芝、日立
富士通、NECなど。これらは、特徴有る製品がない。どこにでも
ある商品。ソニーは、このコラムにも出てきているが、昔のイメー
ジと随分違うようだ。大会社化して、ダイナミックな動きがなくな
っている。サービスを拡大しているが、中核のAV機器に面白い物
が開発されない。
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コスモスさんの質問にお答えします。
すべて、HPの中に書いてありますので、引用でお答えします。
以後の反論はHP http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/ を
良くお読みになってからして戴くとありがたいのですが!
前回の私のメールは、「お願い」として一方通行の積もりで書いた
ものです。今後の質問は、上記HPの掲示板上でお願いします。   
            tanaka
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コスモスです。
 Tanakaさん、揚げ足を取るようですが、一方通行の「お願
い」たる投稿は、評判の悪いクロスポストに受け取られかねません
よ。つまり、いろんな掲示板やMLに、自分の意見を書くだけで、
疑問や問題提起には引用文のみでお答えする、というのは、ちとま
ずいと思うのです。
 
 それはそれでいいとして、今後もこのMLでこうした経済議論や
経済茶飲み話をしませんか? もう少し肩の力を抜くような感じで
。この議論は他の方々にも役に立ってもらえると思いますし。御教
示いただいたHPはだいぶ前に全て読んで、それからさっぱり行っ
ていなかったのですが、そこから生じた根本的な疑問が、前々回の
投稿の問題提起だったわけです。いずれはそちらにも投稿するつも
りですが、とりあえずこのMLに寄与したいところでして。
 まさかTanakaさん、1130番MLの回答(というか引用
文)で、この問題提起が片付いた、とは考えていらっしゃらないで
しょう。ずばり申し上げて的外れですよね?
 
 (引用開始)
ワシは、不思議に思うことがある。景気対策と言えば公共土木工事
に固執したり、これ以上ものを作っても売れないと言う人たちの存
在だ。何で、そうなるの?
 我が国の経済の半分は第三次産業なんだよ。サービスを創って売
っているの、ものを作って売っているのではない。経済の大半がそ
うであるのなら、そこにもしも投資するのなら、もの作りではなく
、サービス作りだと思うがなぁ。サービスに投資するのはイヤなん
か?
 それに、一度作ったものは必ず壊れる。壊れたから廃棄すると言
うよりも、修理して使い続ける、と言う経済構造もあるだろうに、
何で考えられないの?
 リサイクル事業、リホーム事業の分野に集中的な投資が行われて
も良いように思うのだが、代議士は目立つもの作りに拘り票読みを
するもの(苦笑)。困ったもんだ。
 (引用終わり)

 ですから、「なぜこれから伸びること確実だったはずの老人福祉
事業・コムスンが失敗したのか?」と問うたわけです。関西国際空
港にしても、あれだけ建設が求められていたのに、ふたを開けてみ
ると巨額の負債と経営難にあえいでいますね。その上神戸空港まで
作ろうとしているし・・・・
 私でさえ「これは確実に利益を上げられるだろう」と読んでいた
事業が、あえなく失敗する。そうであるならば企業のための市場分
析能力を上げる必要があるわけでして、「せっかくお金をつぎ込ん
だ事業だったのに、うまくいかなかった。つきましてはもっとお金
を」と言われても、投資家は納得しませんよね。

『お金を刷るとハイパーインフレになるという迷信』
 これはケインズ経済学の運用において発生する一現象についての
仮説であって、マネタリストの弊害を語っておられるわけではあり
ませんよね。ですからハイパーインフレ問題は措きましょう。論点
が違う。
 
 そもそものデフレの一番の元凶は、中国元の不当に低い為替相場
にあります。これはいずれ解消されるでしょう。米国もそろそろ黙
ってはいないでしょうし。米ドルとの連動相場が無くなれば、為替
取引のみならず物価も正当な値にまで上昇するはずです(即効に、
という意味ではなくて)。
 「中国に吸収された利益を、商品価格を上げることで回復しよう
」と考える企業は無いでしょうね。そもそもタオルやねぎ・しいた
けの値段が上がりましたか?中国に利益を吸収されるなら、その産
業の日本での歴史が終わりつつある、とされても仕方ないでしょう
。通貨が増えて「消費者の財布に甘える形での価格上げ」は、もは
やありえない。新商品が驚くほど高価になる、ということは予想で
きますが。
 
 ケインズ経済学の限界は、国際経済関係を到底扱いきれない学説
である、ということに尽きます。一国国内で、それも開発途上国が
やるならともかく、中国のような為替の不自然に低いままの大国が
隣にあっては刷った金や新規の雇用がそちらに流れていくばかりで
す。意味が無い。
 
 そしてマネタリストはその国際通貨取引においてその非道ともい
える能力を発揮する。国家が刷るお金はそのままヘッジファンドに
流れ、そのヘッジファンドに投資しているのが、投資先を見出せず
に為替取引に活路を見出している銀行や大企業なのです。
 
 つまりは、有効な投資先・新規経済活動が今のところ見当たらな
い、ということが問題なわけです。で、コムスンの話に戻るわけで
すね。ややこしい・・・・

 (引用開始)
>丹羽教授の方針が受け入れられるとして、教授やTanakaさん
>がそそくさと購入しておきたいとお考えの株銘柄を提示、あるいは
>ヒントを与えてくだされば、「ああ、この人達は現実的にこの分野
>は確実に利益を上げられると考えているのだな」と考えさせられる
>説得材料になるでしょう。つまり、それだけの聡い利益追求心が感
>じられない以上、机上の空論の学説とみなされるのは当然でしょう。
丹羽理論は全般的な経済の活性化を目標としているのであって、特
定の業種のみの活性化を図るわけではありません。先行して活性化
する業種もあれば、遅れて活性化する業種もあります。

丹羽教授は、株式投資で利益を上げ、個人的な満足をはかる目的か
ら「日本経済再生政策提言フォーラム」で活動している訳ではあり
ません。

丹羽さんの欲は「社会がどうなっても自分だけ得をしたい」という
ものではなく、「自分の利益=社会の利益」という考え方にたって
おられると思います。視点が違うと、かくも結論が違ってくるよう
です。
(引用終わり)
 
 こうなってくると宗教ですな。到底経済学とはいえません。将来
どのような分野の産業が伸びるか、それについて予測もできないよ
うでは、投資家から信用されなくなってしまいます。というか、
株主さんを前にして、会社の方針や経営説明をされたことのある
取締役の方なら、このような議論はまさしく「夢を語る」ものに過
ぎないと評されるでしょう。

●今回はここまでで。次回は「ではコスモスは、どのような代案を
持っているのか」について語ろうと思ってます。そもそも今日は
日曜、朝から経済学について語るのは竹村のじいさまにお任せしま
す。
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コスモス 
経済茶飲み話 第一回 『政府の業務の民間移行』
 とりあえず茶飲み話なので、気を緩めて語りましょう。不景気の
回復に金融のやりくりをがんばったところで、規制緩和や利益の上
がらない国土開発・金融再編が進められなかったなら元の木阿弥で
あることはすでにこの十年間で証明済みです。

まず挙げておかなければならない留意点は次の四つ。

●日本人を内需主導体質に変革することは不可能
●底辺製造業は中国にくれてやれ
●日本人はもっと勉強しろ、というか今はその時期
●日本の生産・製造業者は日本人に愛されていない
●教育や福祉の規制緩和は、新興宗教に支配されやすいからマズい
 
よし。ここから議論というか、無駄話をしていきましょう。
 例えば、不景気が始まってデフレに移行する初期、企業は国内の
下請け製造業者からの部品・原材料調達を国外に移したわけです。
つまり、デフレというのは国民が選んだものではなく、企業が選び
取ったものです。
 一般消費者がスーパーで中国産のねぎやしいたけを買うようにな
ったから国産のものが売れなくなったのではなく、弁当や食品製造
会社が原材料を国外のものに移したことが主要原因なのです。
 
 もっというなれば、日本の屋台骨を支える大企業が、製造コスト
を下げて自分たちの利潤を守るために、下請け製造業者を切り捨て
た。そこで苦しみ始めた中小企業を、なぜ国家が救わねばならない
のか? というのが、私の最大の疑問なわけです。
 
 もちろん「失業者が出ないようにするため」というのが模範解答
でしょう。しかしそれは穴が開いて沈みつつある船に、何十万円も
するようなポンプを取り付けて、結局沈んでいくのを見守るような
もので、その間に乗客は船から逃れる気はあるのか? というのが
問題なわけです。

 結局、起業家というのは都合のいい状況で戦闘を開始できるわけ
ではない、いつの時代でも逆境と既存権益保守派との戦いの中で勝
利をつかみとっていくものです。

 そもそも国が国民を救わねばならない、というスローガン自体笑
止千万。何をいまさら、という感じですな。もう国家主導の事業だ
とか、国が面倒見て国民が幸福になれるという幻想など、私たちの
ような若者でさえこれっぽっちも信じてはいない。というかもうひ
っこんでろと。
 
 私がケインジアンの野放図な財政出動政策を聞くたびにピントが
ずれていると思うのは、上記の反感があるせいでしょう。
 簡単に言えば、すでに何度か述べてますが、「今の状況でどこに
投資に有望な事業があるというのか?」ということです。それが定
かでないから国民は株に手を出さずに貯蓄に走り、その貯蓄を元に
政府が財政投融資を行うと。もうね、アホかと、バカかと。

 もう政府は、その機能の大半を民間に委託すべきです。それだけ
で十分雇用対策になるでしょう。これはこのコラムの過去ログ、
 NO.680−2 2001.10.12 構造改革について
 
 でFさんが述べておられます。海外での邦人の情報管理や保護に
ついて、外務省や領事館はさっぱり役に立たないし、本当に心から
「海外交流に貢献したい」と考えている民間人が、そうした仕事を
手がけられるようにするべきです。
 これはもう、教育界から民間警備からその方向に動き出すべき状
況になっていますね。
 
 もっというなれば、「もう役立たずは引っ込め」と。「そういう
仕事は俺たちにやらせろ」と。「金はいいから仕事のチャンスをく
れ」と。

 それと、このコラムの過去ログなのですが、これからの経済活動
への懸念についての私の投稿があります。YSさんの地域通貨につ
いて便乗させていただいたものですが、参考にはなると思うのです。
 
●国際戦略コラム NO.398−3「和」の中の「輪」2001
.01.03

 これがあるために、私は現行の経済の将来を明確にできないでい
るのかもしれない。
 つまり、簡単にいうなれば「GNPの増大が国民の幸福につなが
るとは限らない」ということですね。ここに書かれたことを、もう
一度お読みください。その上で、私が一言で「景気回復策はこれだ
!」と心から言えない理由を察してください。
 
とりあえず、第一回目はこれで終わり。二回目もすぐ書きます。
 
 ああ、できればみなさんに、私の誤りや認識不足を、どんどん指
摘していただきたいのです。この議論は必ず皆さんのお役に立てる
。そういう気持ちで、しばらく力を抜いた経済議論を続けていきま
す。
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コスモスさんへ
私は、自分の考えに固執するものではありません。
私が考えていることよりもいい方法があり、私が納得できれば、そ
れを支援します。
 
日本を支えてきた、エクセレント・カンパニーといわれてきた会社
までが後退してきているのです。いま、何よりも大切なことは、
日本全体が悪循環のスパイラルに入ってきていることです。
日本全体の市場規模が、どんどん縮小しているのです。いま、確実
に成長しているのが、中年の自殺者です。
日本を支えていくべき中年の男が、妻と子供を残して死んでいくの
です。
 
日本においても、第一次世界大戦後発生したデフレ、それから発生
する弊害を回避しようとしてさまざまな試みがなされたが、裏目裏
目となって、結局戦争にまで発展してしまったのです。
この苦い教訓を生かすことはできないのでしょうか!
ドイツも同じでした。ドイツ国民はナチスが好きで熱狂的な支持を
したわけではありません。経済的行き詰まりを打開するために、
ドイツ国民がヒットラーに未来を託したのです。
 
こんな時期には、どのような業種、業態がいいのか分かりません。
100円ショップ、ユニクロなどが、デフレを逆手に取って大きく
伸びました。それらの企業も日本全国制覇を遂げつつあり、ある意
味では限界に近づきつつあると思います。
そういう意味では、デフレによって成長した企業も、デフレによっ
て苦しむのではないかと思っています。
 
日本経済の再生、世界との協調、国際的な環境問題への取り組み、
山積する諸問題をどう解決するかが大問題なのです。
私の知識は、未熟で、不十分です。
 
私は、このままでは、年内にも恐慌が発生するのではないかと思っ
ています。日本発世界同時不況にならないようにするためには、今
何をしなければならないのかが問われているような気がします。
 
コスモスさんの持つ代案をお聞かせください。
お願いします。
 
Tanaka
==============================
コスモス 
経済茶飲み話 第二回
いま必死で猪瀬直樹氏のMM『日本国の研究』を読み返しています。
 http://www.inose.gr.jp/
構造改革がいかなるものか、このMMをお読みいただければ、
お分かりになると思います。
 
 Tanakaさんにまず早急にお伝えしておくべきは、恐慌への
不安と構造改革への誤解を解く事だと思いました。そんなわけで、
今回は構造改革の真の姿なのですが・・・・
 
 政府は今、まるで大企業が業務縮小をしているように、不採算部
門を切り、財政支出を減らそうとしているように見えます。この点
が、ケインジアンとしては黙っていられないところなのでしょうね。
 IMFが「いい加減にしろゴルァ」と乗り込んでくる限界、それ
がこの構造改革が阻止されるか否かのデッドラインにあります。
 むしろ構造改革反対派というのは、IMFの介入をこそ望んでい
るのかもしれない。親中国派が「これ以上ODAは出せないんです
よ」と言えるためには、日本は一度IMFに強権支配されるべき、
と、野中氏ですらこっそり考えておられるのかも。テロ対策法案で
ジジイ二人が退出したのは、どう考えてもパフォーマンスでしたし
。私はいまだに野中氏を支持してるんですよね。あの喰えない謀才
を。

 まぁこれは措きましょう。郵便局やら道路公団、空港の民営化が
、単純な赤字事業の打ち切りではないことを説明しないと。
 
 例えば郵便局は、「民業を圧迫する」などといわれて、散々銀行
から叩かれてましたね。叩く前に自助努力をしろといいたいですが
、それはさておき、郵便局は官業であるがゆえに、制約が多くて
自由な活動が妨げられていました。
 道路公団も、建設族の議員から地元への道路建設を求められ、
不採算であってもあっさりと認可したりしてました。高速道路の
パーキングエリアでのテナントでも、コネのある企業しか入れず、
マクドナルドとか吉野家なんかがなかなか参入できなかったわけで
すよね。
 空港にしても、管轄が非効率的に分割されていて、結果、うまく
設けることが出来ずに世界一高い空港使用料を徴収せざるを得なく
なっています。
 つまり、民営化や構造改革というのは、こうした公団にかけられ
た官業という足枷を解き放ち、自由に経済活動を出来るようにして
やることなのです。
 
 そして「民業の圧迫だ!」などと叫んできた民間企業は、実は
それを口実に、いろいろと公的な優遇をしてもらってきたわけです
。そうした状況を打開するため、そしてもっと効率よく既存公団が
儲けられるようにするために、民営化が必要なわけです。きっと、
今まで民業圧迫と批判してきた人達は、これからどうしようか悩ん
でいるでしょうね。
 
 天下りの防止、という効果もありますよね。そのためにはもっと
官僚の給与を上げてやらねばなりません。給与やボーナスのカット
とか、人員削減などというのは間違ってる。そんなのはジェラシー
に過ぎない。ストレスの多い業務で、定年も早いとなれば汚職をし
ろといっているようなものです。
 
 えと、腹が減ってきたので、晩飯にします。今日のところは、
乱暴ですが以上で
==============================
今、日本経済が病んでいる。
Fさん、コスモスさん、白鳥さんがいう通り、財政出動によって
自分の生きる道を開くことの出来ない企業や人に、カンフル注射の
ようなことをやっても、本当の意味での活力を引き出すことが出来
ないと思います。

甘えの構造を増幅して、亡国の道を転がり落ちるだけだということ
が解からない訳ではありません。私が一番心配していることは、
金融恐慌が起きてしまうのではないかということです。

金融恐慌とはどんなことかをお知りにならない方は、下記のHPを
御覧下さい。http://www5d.biglobe.ne.jp/~nihonsi/kinyu.htm

現在、金融機関の融資先の経営状態は、大変厳しいものです。
自分でビジネスを展開されていらっしゃる方は、取引銀行の経営陣
や支店長とお話をすれば、よく分かると思います。

銀行の融資先の多くの経営状態がおかしくなれば、不良債権が増え
るのです。不良債権の整理をするには、担保物権である土地や建物
を競売などの方法で換金し債権に充当するのです。

ところが東京などでは、担保物権の価値がバブル期の10分の一し
かないのです。
たとえば、バブル期に10億円の貸付をした債権が、不良債権化し
て、競売で1億円しか回収にならなかったら、金融機関は9億円の
損をするのです。
そんな不良債権がいっぱいある銀行に、あなたは安心してお金を預
けておくことが出来ますか?
現在は1000万円までの預金は政府が保証していますが、来年4
月から預金の保証がなくなります。

預金者は、危ない銀行、信用できない銀行からお金を引き出そうと
するでしょう。金融機関は預かったお金の全額を金庫に入れておく
わけではないのです。ほとんどの預金は、貸付金になっているのです。
預金者が一斉に金融機関に預金を払い戻しにいくと、金融機関には
現金がないので払い戻しに応じることは出来ないのです。

金融機関の社会的役割とは、一体なんなのでしょうか。
お金が余っている人や法人が預金して、お金が足りない人や法人が
借金するところであることは、私が説明するまでのことではないと
思います。そして送金業務などもしているのです。

信用不安が高まると、金融機関はその機能を停止するのです。
金融機関は、経済活動の血液ともいわれるお金の流れる血管の役割
を果たしているのです。

人間の体内で血液の流れを悪くするのは、動脈硬化です。動脈硬化
が進むと脳梗塞、心筋梗塞になり死にいたります。
金融恐慌とは、経済活動の停止、日本経済の死を意味するのです。

今問題になっているのは、日本経済にはカンフル注射が必要だ!
カンフル注射だけでは日本企業の活力がそがれてしまう。構造改革
が必要だ! という議論だと思います。

迫りくる恐慌の危機を回避しつつ、日本経済の自律的発展をめざす
ためには、どのような舵取りが必要なのかが議論される必要がある
と思います。
皆さんの活発な議論をお願いします。
tanaka

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