704−1.アフガン戦争の推移



先週のアフガン戦争はどうであったかを見ておこう。 Fより

イラクのアジス副首相がイラクを攻めるよりアフガンの地上戦に
米国は本腰を入れないと、勝てないよと英国の報道機関に言ってい
る。これはイラクへの米国の攻撃を交わそうとする意図が見え見え
であるが、その方向になってきた。米国の地上部隊がパキスタンと
タジキスタンに3000名以上投入されたようだ。

これは、特殊部隊の単独投入では被害が大きくなると、第1回のお
試し投入に失敗したことにより、路線を変更している。このため、
特殊部隊の任務を変更して、北部同盟と共に行動して、地上への空
爆目標を指示する役割になった。今後、北部同盟に米国地上部隊も
連合して行動するようである。そうなれば、マザリシャリフやカブ
ールの制圧は時間の問題であろう。都市と道路は確保できるでしょ
うね。

米国の核攻撃、特に中性子爆弾使用を行う可能性が高い。この使用
で、ビンラディンを蒸し焼きにする構想がある。位置が確定しなく
ても、居る範囲がだいたい分かれば、確実に殺せる。このためには
ゲリラと民衆を分離することが必要である。民衆に近い村には通常
爆弾、山岳では中性子爆弾と使い分けることでしょうね。しかし、
使用すれば、イスラム諸国からは大きな反発が来るでしょうから、
なるべくならビンラディン自身が腎臓病で死んでくれたらと思うで
しょうね。米国としては??
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先日はコラムに掲載して頂き、ありがとうございます。 
今回のテロ事件に対して、”長期化するんだよ”と判っていても日
々状況の変化に伴なって不安、迷い、疑問がわいてきます。何かに
すがる気持ちで、当コラムに投稿している自分がいます。悩める
子羊を救ってください。
 
1.これはテロなのか戦争なのかはっきりしてほしい。
アフガニスタンは「国連で国として認められていない」と言われる
が、事実上アフガンを支配しているのはタリバン政権でありオマル
氏が最高司令官となっている。アル・カイーダはテロ組織であり、
ビン・ラディン氏はその首謀者である。そして、オマル氏がビン・
ラディン氏を犯罪者とは見なさず、さらなるジハードを各国イスラ
ム教徒に呼びかけている。もし、アフガニスタンが国と認識される
のであれば、オマル氏は大統領であり、アル・カイーダは国防総省
であり、ビン・ラディン氏は国防長官であると思う。であるならば
、これは第3次世界大戦ではないだろうか。そして、戦争であるな
らば日本の「テロ対策措置法案」の発令は無意味にならないだろう
か。
 
2.ビン・ラディン氏よ!あなたはこの世界をどうしたいの?
今現在世界の目は、アフガン・イスラム教・難民・パレスチナに向
いている。10月8日の彼のメッセージによると「神はアメリカの
最も偉大な建造物のいくつかを破壊されたのだ。そして、アメリカ
は東西南北に至るまで恐怖におののいている。」確かにこの目的は
達している。
「ひとつはっきりさせておきたいのは、これまでに起きたこと、
アメリカが国際社会の中心で行おうとしていることに対して、個々
のイスラム教徒には与えられた役割があるということだ。」
イスラム教徒には与えられた役割とはどんな役割なんだろうか。
ただアメリカと戦うだけの役割なのだろか。
「米国に言いたいことは、空に太陽をもたらされたアラーの神に誓
って、すべての異教徒、すべてのイスラエル人がパレスチナの地を
去らないかぎり、アメリカに平和は訪れない、ということだ。」
もしこの目的が達成された場合、彼等はアフガンをどう構築し、
世界に認めさせようとしているのだろうか。
ハイテク戦闘機器にも負けず、イスラム教の結束の強さも誇示し、
近代化を否定しながら近代情報網をうまく利用する叡智と勇気には
驚きを感じる。まさに”ビン・ラディンは英雄だ!”と錯覚を覚え
てしまう。
しかし、目的達成後の姿を示せないようでは、”戦闘ゲーム好きな
大将”でしかないと私は思う。ナポレオン・ヒットラーがそうでは
なかっただろうか。(少しちがうかな?)
 
戦乱以前のアフガニスタンの様子をテレビで見て、とても美しいと
思った。オリーブ畑が広がり、地下を流れる水の清らかさと神秘さ
は、異国の者が自らとは違った文化と精神を感じ取れる場所になっ
たのではないだろうか。文化・文明を主張するのであれば、その
場所を大事にし、世界との交流をしていかなければ理解を示される
ことはないのではないだろうか。
 
3.世界の終焉は神のみが裁く時
末期ガンには、静かに終焉の時を待つしか打つ手がないのと同じで
、現在が黙示録にある通り、世界の末期であるならば静かに時を待
つしか手がないのかもしれない。
ただ、米国がビン・ラディンを逮捕し裁判にかけると言っても、
もはやその資格はないと思う。
もう、神のみしか裁けないと思う。
 
あまりの出来事に緊張感が張り詰めていた日々であったが、長期化
するほど惰性的な興味でしか見れなくなっていくのだろうなあ。
そして、日本も戦闘に参加して大きな被害が出たら”政治家が悪い
!小泉おろしをしろ”と叫んでいればいいのだなあ。と静かに時を
迎える心の準備をしておこう・・・。
       コアラ
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(Fのコメント)
アフガン戦争部分は、地域支配者との戦争ですが、欧米諸国での炭
そ菌事件はテロですね。2つの側面を持っている。
ビンラディンが、ソ連という大国に勝利したが、戦争終結でゲリラ
達は故郷に帰った。しかし、故郷は彼らを暖かく迎えなかった。
このため、自分たちの活動場所がほしいのです。この米国という
超大国に挑戦していたいのです。アフガンたち戦争屋の活動場所が
ほしいですから、なんでもいいのです。

ここは米国軍事産業と似た側面を持っているのですよ。
真の理由はイスラムの正義ではないのです。ただ、ビンラディンを
英雄にしたい人たちがいるため、英雄になってしまった。

神は人間の努力を見ている。私の信念ですが。これからの未来は変
えることができる。
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 潜伏先、数カ所に絞り込みか=ビンラディン氏捜索で 
米−ABCテレビ(時事通信) 
米ABCテレビ(電子版)は2日、情報当局者の話として、米国が
同時テロの容疑者ウサマ・ビンラディン氏の潜伏場所をアフガニス
タン国内の洞穴やトンネルなど数カ所に絞り込んだと報じた。 
同当局者によると、米国はビンラディン氏が隠れている疑いのある
山岳地帯の数カ所を24時間態勢で空と地上から監視。ビンラディ
ン氏とテロ組織アルカイダの指導者を捕まえるのに、地下30メー
トルの施設も破壊できる特殊爆弾「バンカー・バスター」を使用す
るか、危険を冒しても特殊部隊を投入するかを議論している。  
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 米軍がアフガン攻撃拡大 北部同盟を全面支援 
 米英軍は対アフガニスタン攻撃を拡大し、反タリバーン勢力の北
部同盟による主要拠点の制圧に向けて全面的な支援に乗り出した。
アフガン次期政権づくりを待つことなく、軍事行動を加速させる姿
勢を鮮明にした。タリバーン政権の予想以上の抵抗と米国内からの
批判を受け、米政府は国際支持が揺らぐことを懸念するよりも、
「戦果」を急ぐ方針に傾いたようだ。 

 米軍は北部同盟とタリバーン軍が戦う首都カブールやマザリシャ
リフなど主要都市近郊の前線に今週からB52爆撃機を投入し、
一度に爆弾40〜50発を使う攻撃を始めた。当初はタリバーンの
防空・司令網などが中心だった空爆が、今は80%が前線に集中。
広範囲で敵の動きをつかむJSTARS偵察機の導入も決め、北部
同盟の進撃を明確に助ける態勢に入った。 

 ラムズフェルド国防長官は1日、「作戦と外交を連関させてはい
ない」と言明。政権づくりは国連や各国の作業で「米国が決めるこ
とではない」と突き放し、「我々はテロ組織の壊滅へ全力で進むの
みだ」と述べた。ライス大統領補佐官も、イスラム諸国が訴える
ラマダン(断食月)中の停戦について「その余裕はない」と表明し
た。 

 米政府が軍事優先の決意を強調し始めたのは、米メディアなどで
「外交に片手を縛られて戦争はできない」(ワシントン・ポスト紙
のコラム)との批判が広まってきたからだ。空爆をすればタリバー
ン内の分裂や寝返りが進み、反タリバーン勢力が容易に拠点を制圧
できる、との当初の見通しは「誤算」だった形だ。 

 国防総省は前線の爆撃が拡大したのは、北部同盟などに同行する
米軍の地上部隊が増え、標的に精密に誘導できるようになったため
と説明する。現在数十人規模と見られる地上部隊を3〜4倍に増や
す方針で、それだけ前線への支援爆撃も強めるとみられる。 

 北部同盟がマザリシャリフを制圧した場合、ロシアは武器供与を
本格化させ、参戦を表明しているトルコ軍部隊も入りやすくなる。
米英軍がそこを足場に数百人規模の特殊部隊の地上拠点を築くこと
も可能で、米国は厳冬期の前に制圧を目指す模様だ。 

 米国はこれまで、北部同盟の勢力拡大を嫌うパキスタンに配慮。
アフガンの次期政権づくりと歩調を合わせるため、作戦のペースを
抑制しているとみられていた。(20:18) 
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ビンラディン氏に『重度の腎臓病』説 
CIA接触か 
 【パリ31日井上純】フランスの有力紙フィガロは三十一日、
ドバイ(アラブ首長国連邦)の米国系病院筋の話として、ウサマ・
ビンラディン氏が重度の腎臓(じんぞう)病であると報じた。 

 同紙によると、ビンラディン氏は今年七月四日から十四日まで同
病院に入院し、腎臓専門医の治療を受けた。入院には、エジプト系
テロ組織「ジハード」の指導者で医師でもあるアイマン・ザワヒリ
氏やボディーガードら計六人が付き添った。 

 この間、米中央情報局(CIA)の出先機関関係者が病室でビン
ラディン氏に接触。この関係者は同月十五日、米国に呼び戻された
という。 

 病院筋によると、ビンラディン氏は九六年から九八年にかけても
同病院で複数回、治療を受けた。昨年初めには、アフガニスタンの
カンダハルに携帯式の人工透析装置を取り寄せたという。 
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核攻撃って・・・(^^; 属国民   2001/11/01 10:51 
   
★米国、過激派による核攻撃の可能性が高まっていると認識
                        =国務次官 
[ワシントン31日 ロイター]ボルトン国務次官は、9月11日
の対米同時テロ攻撃を受けて、過激派が米国に対して核兵器を使用
する可能性があるとの懸念が高まっている、と述べた。 
 同次官は防衛担当の記者団に対し、「散在している大量破壊兵器
を懸念している。散在する大量破壊兵器に関するこの懸念は、(米
国主導の反テロリズムの)戦いが始まって以来、高まっている」と
述べた。 
 武器管理・国際安全保障問題担当の同次官は、「大量破壊兵器が
使用される」と懸念している、と述べた。この用語には核兵器や
化学兵器、生物兵器が含まれている。 
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=worldnews&StoryID=336991 

だからといって、「使われる前に使ってしまおう」って考えだけは
ご勘弁願いますよ米国様。 
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対米強硬論に傾斜 名無しA   2001/11/01 07:20 
   
この対応のなた、国防長官はロシアなど非イスラム諸国訪問になっ
た。 外交の方向が変化したことに注意が必要。 

サウジ王室、対米強硬論に傾斜 
 【バーレーン31日=岐部秀光】米軍によるアフガニスタン攻撃が
拡大するなか、サウジアラビア王室が対米強硬論に傾斜している。
アブドラ皇太子をはじめサウド家の有力者はアフガン攻撃やパレス
チナ問題への米政府の対応に明確な不満を表明し始めた。サウジは
国民の反米感情に配慮し米軍への国内基地提供を拒否したが、今後
、両国関係が悪化すれば軍事行動にも影響を与えそうだ。 
 「パレスチナの暴力停止に失敗すればサウジは米国との関係を
見直さざるを得なくなる」。アブドラ皇太子は先週、リヤドでの
演説で9月の米同時テロ直前にブッシュ大統領あてに送った手紙を
読み上げた。皇太子は「国民感情を無視した政府は(イスラム革命
で地位を追われた)イラン国王と同じ運命をたどる」と述べ、アラ
ブ・イスラムの利益を守る決意を強調した。ナエフ内相は10月29日
、米軍のアフガン攻撃について「無実の人々を殺しているのだから
、こんな戦いが続くことはだれも望んでいない」と発言。王室の
意向を反映するサウジ紙には最近「米軍の攻撃は大量殺りく」との
社説が掲載された。 
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いよいよイラク攻撃ですか 属国民   2001/10/31 10:34 
   
 ★断食月に米英がイラク攻撃を始める可能性=イラク紙 
[バグダッド 30日 ロイター] イラクのフセイン大統領の
長男、ウダイ氏が発刊するバベル紙は、米国と英国が、11月中旬
に始まるイスラム教の断食月(ラマダン)に対アフガニスタン攻撃
を中止し、イラクへの攻撃を開始する可能性がある、と報じた。 
 同紙は、米英政府が対アフガニスタン攻撃を冬が終わるまで中止
することを決定した後に、イラクへの攻撃を開始する可能性がある
、と伝えている。 
 同紙は、一面社説で、「冬を迎えることで対アフガニスタン攻撃
が中止され、ラマダンが始まるとともに、イラクへの新たな攻撃が
開始される可能性がある」とした。 
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=worldnews&StoryID=333787 

「米英はラマダン中の攻撃を計画するような悪辣な連中だ」という
印象を植え付けるための、単なるネガティブキャンペーンなのでし
ょうか。 それともホントに攻撃開始? 
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苦戦中・・・ 属国民   2001/10/30 23:31 
   
★アフガン攻撃:地上攻撃失敗、作戦練り直しか 米紙報道 
【ワシントン布施広】30日付のニューヨーク・タイムズは、米軍
が19日深夜から20日にかけてアフガニスタンで行った急襲作戦
で、米軍特殊部隊がタリバン政権の重要文書などを入手できなかっ
たと報じた。地上攻撃は、情報収集の面で失敗に終わった可能性が
高く、国防総省は地上作戦の練り直しを迫られている模様だ。複数
の当局者によると、アフガン領内に米軍の前線基地を造り、断続的
に攻撃をかける構想も浮上している。 
 同紙によると、米軍部隊はカンダハル近郊にあるタリバンの最高
指導者オマル師の関連施設などを急襲、文書やコンピューターディ
スクなどを持ち帰った。しかし、それらを分析した結果、オマル師
やウサマ・ビンラディン氏の居場所に関する情報は見当たらなかっ
た。 
 英紙によると、急襲されたタリバン側はすぐに態勢を整えて反撃
し、米軍は退却を余儀なくされた。米軍はこれ以降、当面は空爆を
続ける方針に変更、英国とオーストラリアに地上部隊の派遣を要請
したという。報道の真偽は不明だが、米軍は攻撃方法を根本的に練
り直しているとの見方が強い。 
(以下略) 
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10/30 15:43 米世論が弱気に傾く  外信69 

 【ワシントン30日共同】米CBSテレビと米紙ニューヨーク・ 
タイムズが二十九日公表した世論調査によると、米中枢同時テロの 
最重要容疑者とされるウサマ・ビンラディン氏が「必ず逮捕あるい 
は殺害される」と答えた米国人は三週間前に比べて10ポイント減 
少し28%となった。                     
 対テロで結束した国際協力関係が「持続する」と答えた人も同1 
7ポイント減少し29%となった。               
 今後もテロが起きると答えた人は約7ポイント増えて53%に上 
った。                            
 多くの項目で世論の動揺が深まる中、ブッシュ大統領の支持率は 
前回より3ポイント減ながらも87%で高い水準を維持した。   
 調査は二十五日から二十八日に約千人を対象に行われた。    
(了)  011030 1542  
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米国民よ耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶのだ 属国民 
   
 ★対アフガニスタン軍事攻撃には忍耐が必要=ブッシュ米大統領 
 [ワシントン 29日 ロイター] ブッシュ米大統領は、米国
がアフガニスタンに対する軍事行動を実行するうえで、忍耐が必要
になるとし、米政府が目標を達成するには「しばらく」かかるだろ
う、と述べた。 
 大統領は、米国土安全保障委員会と初の協議を実施した後、記者
団に対し、「米国民が忍耐力があるという事実を非常に好感してい
る。われわれの目標を達成するにはしばらくかかることから、忍耐
を高く評価する」と述べた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011030-00057257-reu-int 

長期戦突入ということでしょうか・・・  
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イラク副首相「地上戦なしで拘束は不可能」・英紙 
 【ロンドン28日共同】イラクのアジズ副首相は27日、バグダッド
で英紙サンデー・テレグラフとの単独インタビューに応じ、「ウサ
マ・ビンラディン氏の拘束ないし殺害と(アフガニスタンの)タリ
バン政権の転覆は米英軍が本格的な地上軍を投入しなければ不可能
だ」と指摘した。 
 28日付の同紙によると、副首相は「タリバン政権を単に弱体化さ
せビンラディンの基地を破壊することだけが目的なら空爆でも実現
可能だ」と述べた。 

 しかし「米国は1991年の時もイラク指導部を交代させたかったが
、そのために不可欠な地上戦は兵力の損失を望まなかったので踏み
切れなかった」と述べ、アフガンでも本格的地上戦に突入できない
と予想していることを示唆した。 

 副首相は、米国が今もフセイン政権を倒すためにイラク攻撃の口
実を探しているとし、「300カ所の目標に計千発のミサイル」をイラ
クに撃ち込む計画が西側にあるのを知っていると述べた。その場合
「アラブ諸国は軍事的反撃はしてくれないだろうが、外交的には動
くはずで米国の孤立を招くだろう」とけん制した。 


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