703−1.憲法第9条と日本の外交能力について



697-3憲法第9条と日本の外交能力について
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/1310293.htm
kishizuka
軍事力と憲法の件で色々な人が発言していますが、議論の質が落ち
てきています。

戦争をしている当事国でなくても、中立国の立場を守ろうとするな
らば、第二次世界大戦の時にフィンランドだかノルウェーだかが、
ナチスの軍事物資通過を許した為に連合国側からナチスに戦争協力
したと追及されたことでも分かると思います。
最近でもソマリヤだか湾岸戦争時にアメリカが洋上からトマフォー
クを発射したときにも中立国の上空通過をさせることが出来ないの
で、中立国の上空を避け回り込んだ飛行航路にセットしたというこ
ともあります。

中立国の立場を守ろうとするなら、戦争当事国の武器弾薬どころか
、食料、燃料などの戦略物資の領土領海領空通過も許しては成らな
いのですから、日本共産党とか社民党のいっているような非武装と
言うのは馬鹿げた議論で、軍事力がなければ中立国の立場すら守れ
ないことになります。
それと「非武装中立」とか行っている日本共産党は「では、外国の
軍隊が日本に侵略してきたら、どうするのか」という問いかけに対
して、「国民全体で、武器は包丁やバットをもって、対抗していた
だく」という趣旨の発言をなさっておいでのようです。
ばかばかしくて、これ以上非武装論はしたくありませんが、前にも
このコラムで発言しましたが、正規軍でない国民が愛国心に基づい
て武器をもって、ゲリラとして相手の軍隊に立ち向かうのは、国際
法違反です。
(ジュネーブ条約、ハーグ陸戦条約違反)これは正規軍でなく、
ゲリラになりますからいくら愛国心があっても、絶対にやってはい
けません。もし、やってしまったら、付近の住民が全員皆殺しにな
っても、文句は言えない立場になりますよ。
軍服を着て階級章をつけ、武器を外から見て分かるように携帯して
いなければ正規軍とみなされず、民間人の格好のまま武器を携帯し
ていたら、降伏して捕虜になることも出来ず,捕まったらその場で
処刑されるだけです。
日中戦争時の南京事件と同じ情況になります。

このコラムを見ている人は一般の人より、政治などに関心が高いは
ずですが、そういった人の中でもそういったレベルの議論が出てし
まうというのは、やはりマスコミが悪いと思います。もともと新憲
法が発布されたときに共産党は「軍隊のない憲法などナンセンス」
旧社会党は「不承不承の承認」と発言しています。
今は護憲の本家のようなことを言っていますが、こういった発言を
マスコミが常に指摘していけば、ここまでいいかげんな議論はされ
ないと思うのですが・・・
日本のマスコミはいかにこれらの政党が安全保障について、厭戦と
いう世論に迎合してきたか、報道してこなかった。
あるいは吉田の「戦力無き軍隊」とか、あんちょこなレトリックを
訂正せず今の法制局までがそんな解釈で来てしまった事が、戦前の
「統帥権の独立」と同じような安全保障上、憲法9条は致命的な欠陥
になってしまっていると思います。

ところで、天皇制と日本の安全保障は関係ないでしょう。国の安全
保障と天皇を結びつけるのは、馬鹿げています。
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(Fのコメント)
その通りですね。安全保障と天皇制を関連あるものとして、議論す
るのはおかしいでしょうね。天皇制は日本文化の伝統、国民のシン
ボルとしての議論をするべきですね。

若い人の議論にも、耳を澄まして、その時代の雰囲気を知ることも
必要だと思い、静観していた。現代の若人は、左翼的な教育を受け
てきたため、直ぐに、天皇が悪いと行くことが、その議論から分か
る。このため、次の時代には天皇制はなくなる可能性があるかもし
れないですね。非常に心配な状況ですね。


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