696−1.アフガニスタン戦争後の体制



白鳥です。
お伺いしたいことがあります。ただし議論ではありませんので、
皆さまの見解とご意見を伺うだけになります。、よろしくお願い
します。

NHKの政治関連の番組の中で、今回の報復戦争の終結の後、
アメリカはアフガニスタンとどのように手を切ることができるかが
問題になるだろうと番組中で出演者の方(運転中に見ていたもので
覚えていないのです)が発言されていました。

パキスタンについてはアメリカは戦略上必要不可欠なので、今まで
以上に親密になることを望むだろう。
しかし、アフガニスタンについては、現在のアメリカにとって利益
になるものが何もないとし、アメリカは戦争終結後にアフガンを
支配指揮することはあり得ないと言っていました。

公開番組の中なのでその方の考えの全てを語ってはいないと思いま
すが、本当にこの評論家の方が言うような結末になるのでしょうか?

私はサダム・フセインを監視する意味においてもアフガニスタンは
絶好の地理的位置にあると思います。アフガニスタンと隣接する
国々も政治的安定が危ぶまれるので、それを監視する意味でも重要
な地域であるでしょう。

もし、ここにアメリカが沖縄のような基地を作ることが出来ると思
えば、今回の『テロ集団』を拡大させないためにも終結後アフガン
を手放すことはないと考えます。

一部に、それではパキスタンに基地を作れば済む話ではないかと
言う方がおられるかもしれません。でもこれは、パキスタンの政府
が仮に容認したいと思っても、国民の大多数が反米意識を持って
いる国である以上、これは不可能なのではないでしょうか。

皆さまにはそれぞれのご意見をお聞かせ願いたいと思います。
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(Fのコメント)
カスピ海石油のパイプラインをアフガン、パキスタンに引くため、
ユノカルが工作していた。この話はYSさんが調査済み。
このため、アフガンは米国に取って重要な所です。親米政府の擁立
は不可欠のようです。米軍をカブールには置くと思う。中国やイラ
ンにも睨みが効く効果も大きい。
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トルクメニスタン地政学メモ アルルの男・ヒロシ   
   
2001年10月25日の朝日新聞国際面から。朝日はこういうネタは結構
押さえてくれます。特派員の数がやはりものを言うのでしょうか。
(箇条書きはじめ) 

*22日、国連の大島賢三事務次長がトルクメニスタン(以下ト国) 
を訪問した際に、ニヤゾフ大統領(ニ大統領)が、パイプラインプ
ロジェクトをアフガン復興の一環として出来ないかと打診した

*97年に米・ユノカル社(54%)、サウジのデルタ石油(15
%)日本の伊藤忠(7%)が出資した天然ガスプロジェクト

*ト国南部のダウレタバード〜アフガン南部〜パキスタンのムルタ
ンまでの全長1470キロ。總工費20億ドル。 

*98年までにパキスタン政権もエネルギー政策から支援。タリバ
ンも懷柔に応じていた。しかし、パキスタンの核実験、クリントン
政権のアフガンへの巡航ミサイル攻撃などから計画が空中分解 

*その計画がタリバン後をにらみ再浮上。アフガンにとって建設工
事需要は復興への手がかり。ニ大統領は日本の資金力へも期待する。 

*中央アジアでは、天然ガスのトルコ市場を巡って 
 @ロシアが黒海を海底パイプラインで横斷する計画 
 Aアゼルバイジャンもグルジア経由でトルコと結ぶパイプライン
  を英国・ブリティッシュペトロリアム主導で建設
するなどの計画がすでに存在していた。 

*トルコ市場が飽和したため、ト国は南下ルートを得ることでロシ
 ア依存からの脱却を図るつもりだ。 
(以上箇條書きおわり) 


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