694−2.ナレッジでの再生に向けて



日本の今後の企業再生の方向は、知識や知能の活用が重要である。
                               Tより

この知識理論も日本の野中元一橋大教授が理論的な仕組みを作った
し、その実践的な取り組みはセブンイレブンがやっていたが、その
後のPCとインターネット利用により米国の方が今は上にあるよう
です。全文検索技術も米国エシュロンの軍事技術として、確立して
いるし、その成果がWEB検索のグーグルなのでしょうね。

しかし、日本の強みであった製造業は中国の方が安くて、それなり
に品質がいい物ができるようになり、日本の強みではなくなってい
る。それなら、日本はどうすればいいのでしょうか??

私は、ナレッジシステムで知識の蓄積、解析による知恵の発見や
理論・法則の発見をどんどんして、それによって、中国や欧米に差
をつけるしかないように思う。このベースはTQC活動で培われた
ため、日本は得意分野なはずです。

そのためには、細かい知識やユーザからのクレーム、商品の小さい
アイデアをドキュメント化して整理しておき、そのドキュメントを
違う視点から見直す仕組みが必要である。
この手法としてデータマイニングや日本語の全文検索などのツール
が揃ってきたため、発見効率がよくなってきたのです。

知識のベース・ドキュメントは現場の人たちの気付きやアイデアな
どの日本語文章、それと商売の現場の商法であるPOS、機械など
の数値データ、日記や議事録などの定型のフォーマットになった文
書である。
この日本語文書から、キーになる単語群で引き出して、考察する。
そのため、この時、文書をどう編成し直すと新しい発見ができるか
の仮説がキーになるのです。仮説はグループの議論や個人のアイデ
アや気付きが重要なのです。

個個人の暗黙知を形式知に置き換えるには、このような操作が必要
になる。このような仕組み作ったのは、セブンイレブンなどのコン
ビニが最初であるが、その仕組みを全産業に拡大する必要があるの
です。
そして、日本人が得意とする集団全体の知的レベルを向上させて、
中国の追い上げをかわすしかないかと思います。

お客様のクレームはコールセンタで入力して、現場では操作員や
保守員が機械の故障個所を入れ、CRMとして利用している仕組み
もできつつある。この成功例がデルモデルなのであろう。しかし、
このモデルの最初はあくまでも日本のコンビニであることをお忘れ
なく。

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