694−1.システムの生成と崩壊



MN/2001,10,15
「システムの生成と崩壊」
■鼓動
 
 ニューヨーク、マンハッタン、そこは今や世界中の人々を熱中の
渦に巻き込む現代の華やかな資本主義の時代を謳歌する富の象徴が
日々めまぐるしく動く一つの都市、、、であった。2001年9月
11日、その一角にある二つの巨大な高層ビルが日も経たぬうちに
崩れた。まるで映画のような出来事が起こったその日以来、日々止
めどなく「情報」が新聞・テレビ・インターネットを通じて流れて
くる日が今日も続いている。
 その一つ一つにもっともな理由が付け加えられ、人々はそれが漠
然とながら正しいと判断し、日々の営みの中で事態の進展を見守り
つつ何気ない一日を過ごし、いつしか、過去の事件など遠い昔の出
来事のように忘却の世界に閉じこめていく。
 人々が、そこに本当に意味で、混沌という世界を実感で覚えたと
き、歴史という巨大な歯車が音をたてて動き始めるのであろう。
今回の事態には、少し今までにない危機感を覚える。ここに以下の
ような報告がある。
 
「現在、世界人口はこのままで推移すると、2030年には、およそ89
億人に達すると見られているが、すでに途上国では食糧事情はひっ
迫しており、推測される地球の人口収容力ではとても養いきれるも
のではない。・・・人口、工業化、食糧生産、資源の消費などの点
で、そのままの傾向が続くと、今後100年のうちにこの地球上での
成長は限界に達し、その結果起こる最も可能性の強い結末として、
人口と工業の突然の、制御不可能な減退に陥る、破局を迎える」(
1972年、『ローマクラブレポート−成長限界』から抜粋)
 
 決して逃れることのできない現実が、我々の目の前に、今や目に
見える形で迫ってきているようだ。
 これは、いったい何なのだろうか?私の手元に、一つの論文があ
る。そこにはこのような題が記されている。
                       
『進化と絶滅』
 
■果てしなく続いてきた世界
 今から、約30億年前、初の生命がこの青く澄んだ水の星にその
姿を現した。我々の今知りうる限り最も古い祖先である。彼は、半
透明で水の中を漂って生きていた。初期バクテリアである。彼らは
、糖と酸を使った単純な発酵作用を利用して生きていた。ところが
ちょうど5億年たったころ、糖と酸が急激に不足し始めた。食糧危
機に陥ったのだ。多くの命が失われた。この危機に対し、我々生命
は、驚いたことに全く別の太陽の光と炭酸ガスによる炭酸同化作用
によりエネルギーを取り込む方法をみつけ乗り換えた。結果、逆に
炭酸同化作用によって以前の形態より遙かに豊富なエネルギーを利
用できるようになった。豊かになったのである。
 次は、皮肉なことにその炭酸同化作用が普及しすぎたことによっ
てもたらされた。我々が用いていた炭酸同化作用は副産物として酸
素を発生させるのだが、酸素は当時の生命にとっては、生命を維持
していく分子を破壊する有害物質でしかなかった。15億年間の炭
酸同化作用の結果、酸素が充満し、凡ての生命が危機にさらされる
ほどになった。この危機に生命は非常にユニークな回答を出した。
自分を危機にさらしている酸素の破壊的作用こそを利用してエネル
ギーを得たのである。しかもこの方法により発酵や炭酸同化作用に
比べて遙かに効率的で、更に幅広い資源を利用できるようになった
のである。また、豊かになったのである。
 第三の危機は、17億年前に起こった。また、食料危機である。
巨大化を目指すのが、当時の生命の主流であったが、細胞が大きく
なると単細胞の場合、直径が2倍となると、表面積は2倍、体積は
8倍にもなる。エネルギーを取り込む速度も2倍となる。大きくな
ればなるほど、自分を養うのが困難になってきた。このときに生命
が見つけだした方法は多細胞生物だった。細胞は同じ大きさでもた
くさんの細胞から構成され自由に大きくなれる真核生物となったの
だ。自由が生まれた。
 その後も我々の祖先は、何度となく進化を遂げては新しいシステ
ムを創ってきたが、それでも絶滅と進化は何度も起こった。
 2億5000万年前の「二畳紀末の大絶滅」では、三葉虫・フズ
リナ類など海洋生物の96%が絶滅した。(正確な原因は未だ不明
であるが、水中の大気に急激な変化が起きたことが主原因と考えら
れている。)
そして、6500万年前、白亜紀の恐竜大絶滅である。今現在、隕
石衝突説が最有力である。当時において、10s以下の生命以外凡
て死滅したといわれる。ところが、その生き残った生命がなんと爬
虫類よりはるかに高度な生命維持機能の有する我々の次なる霊長類
としての最初の祖先、プロガトリウスの祖先、ほ乳類であった。
当時、恐竜の大繁栄時代、異常な高温気象が続いたり、7500万
年前から恐竜の種類が減少傾向に陥る遺伝子の「くたびれ」のよう
な状況が指摘されている。
 5000万年前には、大きな地殻変動による火山活動による海温
上昇が通称「燃える氷」とよばれるメタンハイドレードを溶かし、
それがさらなる温度上昇をもたらすという循環作用によって、海洋
生物の25%が死滅した。溶けだしたメタンが、水中で酸素と結合
し、急激な酸素不足をもたらしたからである。近年、このメタンハ
イドレードは代替エネルギーとして、注目を浴びている。
 更に、今から約2000年ほど前、イタリアの中心に4世紀にも
わたって大繁栄を築いた国家があった。ローマ帝国である。鉄器文
明による強力な軍隊に支えられていた帝国は、鉄の生成に必要な木
材を獲得するため新たな領土拡大を行い、戦争を起こすたびに領土
管理の負荷が増え、軍編成が要求され、また鉄を必要とし、戦争を
起こした。やがて、環境問題を引き起こし、領土拡大が限界点にき
たとき、衰退の道を歩み始め、やがて滅びた。
 最後の一つをのぞいて、この25億年以来、私たちの細胞は、危
機に遭遇するたびに自由を得てきたといえる。私たちの細胞の最後
の一雫までも自由を目指すようにできている。ただ、逆に生命の危
機がなければ我々の祖先は変わろうとしてこなかったともいえる。
 
■把握
既に今回の事件が、『ニュー・グレートゲーム』への方向性を強め
てきている。つまり、先進諸国は、覇権戦争=エネルギー戦争をや
ろうとしている。しかしながら、その事前の段階として、既に我々
の人間の環境が冒頭に上げたように、環境問題・食糧危機の主原因
である人口爆発の問題を抱え、決定的な事実として環境ホルモンの
登場により、人間の手が創り出したものが我々自身の生態系を破壊
し、地球が生命の繁殖を拒絶し始めている。
 「時代」という歴史学的な発想を科学的に発想するとそれは、「
あるシステムが発生してから崩壊するまで」といえる。
今、現在のシステム、それを資本主義という。つまりは、まず、こ
の資本主義というシステムと解き明かさなければならないといえる
だろう。
ここで、詳しい言及は避けるが、中心は「お金」である。私は、
市場経済を変化(率)と回転(率)でとらえた。変化が「お金」を
回転させ、変化の効果が切れると回転が鈍る。故に変化を生じさせ
る。市場経済を成長する一個の生命体と考え、産業経済を肉体、金
融経済を血液と捉える。技術革新などによるのが、良い変化率の現
れだが、それがない場合に回転が鈍ると戦争を起こす。戦争は、二
つの側面を持っており、既存市場を破壊し、再建という変化を起こ
す戦争と新しい変化を外部に求める植民地戦争である。ちなみに、
人口減少という皮肉な効果もつきまとう。政治的には外に目をそら
す効果覿面の政策であり、イデオロギー対立が常に悪用された。こ
れが、ベトナム戦争まで続いてきた歴史である。
 
■見解 
 さて、私は、前々からこのコラムに何度か投稿するにあたって、
1971年8月15日のニクソン・ショックこそ、市場経済に与え
た最大の転機だと考えています。それ、「お金」というものに碇が
なくなってしまったからです。それまで、お金には発行するにあた
り有限な資源であり皆が信用する金という碇ががっちりはめられて
いました。金本位制廃止の原因は、1960年代の米国のケインズ
政策の限界による不況によると言われるところが多いわけですが、
グリーンスパンを始めとする今の多くの有能な方々の共通の答は、
「世界恐慌を絶対に防ぐ」というものです。世界恐慌は、1929
年10月29日に起こったのではなく、それが始まりだったわけで
あり終着駅が1945年8月15日の日本のポツダム宣言受諾にあ
ったわけです。そのときは、世界は金本位制でした。つまり、通貨
の発行量に制限があったわけです。当時、好況の時は金利を下げ、
不況になると金利を上げました。単純な均衡モデルしかなかったの
で。不況になる原因は、企業の利潤追求です。単純な足し算ですが
、製造費に利潤を上乗すれば製造費の一部を担う労働者の所得の相
対消費量にかなうわけがない。作りつづければ、売れなくなってく
るのは当たり前です。特に、テレビなんて一家に一台が平均でしょ
う。そして、売れなくなると過剰在庫がたまり、作らなくなる。す
ると、更に買い手がいなくなる。そして、売るために価格を下げ、
デフレが起こる。一般的なデフレ不況です。しかし、これが極限ま
でくるとインフレに相転移する。市場が小さくなり、原始化するか
らです。特に、食料ですよね。所得も低下し、製品も売れなくなる
が、労働者も解雇されるが、生きるために食べ物が要りますから、
食べ物にお金が集中する。貨幣量が変わらないわけですから、当然
、お金の価値は極端に低下するわけです。要するに、悪性インフレ
は、発展した市場経済が原始化するために起こる、と考えています
。こうなると、お金とものとのバランスを取るには、貨幣価値を上
げるために貨幣流通量を減らす。緊縮財政するしかなくなるわけで
す。そうなれば、借り手もいない高くなった金利を払えない銀行は
、潰れるほかなくなるでしょう。これがこれまでの私たちの知りう
る限りの不況です。株式や土地やいろんなところにお金を持ってい
ってもいつか行き場をなくしてしまうとき、そのとき終わるという
ことですね。
 これが、先ほど、私はニクソン・ショックが転機と言いましたが
この資本主義システムの構造が変わったのでしょうか?答は、NOで
す。単純に申し上げると、30年間バブルをやってきたのです。実
体経済は、そのままですが、株式市場、金融先物市場の拡充増大に
よって、お金を膨らまし続け、実体経済に戻すことを避けてきたの
です。要するに豊かになったと思いこんでいるだけなんです。だか
ら、株価が下がるのは困るんです。個人投資家や機関投資家が空売
りをテクニックを十分身につけていればいいんですけどね。デリバ
ティブとグローバル経済がその最終的な形でしょう。今やお金を担
保に更に大きいお金をレバレッジで引き出せる時代です。しかも、
コンピューターの中だけで。日本の個人資産は1400兆円といわ
れていますが、そのうち、紙幣として市場に出回っているのは60
兆円だけです。特に、デリバティブはオフ・ショア市場と呼ばれ、
帳簿上には正確に乗ってきません。伺った話では8000兆円と聞
いています。先ほど申し上げた新市場の創設として、経済のグロー
バル化は、重要でしょう。先進国が中国のWTO加盟を急ぐわけです。
 振り上げた斧の分だけ落ちるスピードも速く、強烈になるわけで
す。
ですから、「ヨハネの黙示録」がでてくるのも生命史を振り返ると
よく分かります。「過ぎたるは及ばざるがごとし」とはよくいいま
すが、本来の落としどころをここまで引き延ばしたのですから、そ
れはすさまじい可能性が出てきますよね。本来、先進国の社会福祉
政策の充実は、人口減少の効果をもたらすはずですが、膨張するマ
ネーを大量消費社会が吸収し、環境問題を悪化させている。しかも
、先進国の企業群は、安価な賃金を求め、第3世界に流れていく。
南北問題が起こるわけです。それなのに、人口減少は必然的な経済
力の後退を招くのに、脅迫観念的な成長に悩まされている。なんの
こっちゃ。
 さて、現状の分析はこのぐらいにしましょう。問題は、これから
どうするかです。
 
 ■親に答を
 アダム・スミスは、ニュートンのプリンキピアを愛読したといい
ます。常に時代の最先端の科学が、時の実践的な政策に非常に多大
な影響を与えてきました。
私も求めてきました。ただ、今の最先端の科学とは一体なんでしょ
うか?
 率直に申し上げると、今の科学は、西洋科学と呼ばれています。
ただ、わたしはこれを特に狩猟民族の科学と呼んでいます。山の獲
物を見つけだす科学です。
世の中を一本の太い糸にたとえるなら、それをどこまでもほぐして
、分解し、その一本一本がなんなのかを探る科学です。ほんの数十
年前は原子が一番小さいと言われていたのが、いまや分子→量子→
素粒子→クオークまできている。でも、糸はほどいても核はないん
ですよね。細胞も同じですけど。1970年代、科学の分野では量
子物理学の限界が叫ばれました。その後、出てきたのが、私が以前
このコラムで紹介した「複雑系」の科学です。それまでのは、要素
還元方式の科学。この科学が、発達した時代、それとつれるように
社会の専門化が進みました。社会も分解思考になっていったのです
。しかし、複雑系は、単純に言えば、関係論的把握の科学、農耕民
族の科学です。要するに、糸の話で言えば、分解した糸一本一本が
どのように関係しあって居るのかを考える科学です。社会は、融合
の時代へと移り変わります。そういう意味で、インターネットは、
流通経済の破壊という破局へ反動ともいえる功罪も犯しましたが、
同時、「隣に住む人はどの人ぞ」の壁をうち破る絶対的な効果を持
っているわけですね。コンピューターは量子物理学の賜物です。た
だ、量子論の限界がなければ、人は、複雑系の考えに至ることはな
かった点も重要です。また、私は、ある一定の周期性ということに
も注目しましたが、それは60という数字です。いろんな論拠があ
るようですが、ヒントは、暦でした。周期そのもです。私は十干十
二支です。10という数字は、指の10っぽんからきており、狩猟
民族の基本になっている数字です。一方、12は、自然の移り変わ
りを見る農耕民族の数字です。
 私も、ニクソン・ショックに目を付け、世の中のお金持ちの方々
が、資産の逃避先として、「金」を選択するという見込みで狙いま
したが、それは、世の中の私なんかよりも遙かに賢くて、勉強ので
きる方々が、うまいことデノミをやり、新しい社会のあるべき方向
性へと導いてくれるんじゃないかとという期待があったからなので
す。しかしながら、ブッシュ政権の布陣を見たとき、「うーん」と
思うようになり始めました。行動もしかりです。それで、今、「一
体、どこの誰が何を考えて動いとるんだ?」という疑問のもと、こ
のインターネット社会の恩恵を受け、日々、限られた時間で猛勉強
しております。
 ちょっと、話はそれましたが、複雑系は、西洋から起こっている
科学ですが、発想の根元は極めて東洋的な科学です。仏教の諸行無
常・盛者必衰に似ていますね。ですから、ハンチントンは『文明の
衝突』で、キリスト教文明とイスラム文明の衝突を長い文章で言っ
ていましたが、あれは単に中東に石油があるからでしょう。本来、
イスラム世界は、文明史上、キャラバン(旅団)の文明であり、文
明観の橋渡し役であったはずです。本来は、東洋と西洋の間で起こ
ることでしょう。このことは、すでに1965年の時点で、村上節
氏が『文明の法則』で明らかにしている。既に、医学では起こって
いますよね。西洋の人は、都市に教会を造るが、東洋人は、山や森
の中に寺を造る。自然と一体化しようとする世界。これが必要なは
ずです。
 さて、中世以降の文明は、物質的欲望を満たすために偏重した社
会システムが長く続きました。資本主義は、その最終形態ではない
でしょうか?人間の欲望は、人間が、肉体と意識に別れるように、
物質的欲望と精神的欲望にわかれます。ただ、これは奇妙なことに
相互依存であり、両者のバランスが重要なようです。人は、その存
在をわかりやすく二つに分けるとすれば、それは、肉体と意識であ
り、有限であり具現化する物質的欲求を満たす肉体と無限であり目
に見えない精神的欲求を満たす意識があり、その二つが人を形ずく
って居るように思える。ですから、中世のように精神面に偏れば偏
ったで、その後の反動は、強烈でしたよね。そこまでやるかと言わ
んばかり、船を出し、大陸を制覇していった。物欲に偏っても結果
は同じ。延長線でゆけば、後は、宇宙に出るのみですよね。この点
に注意しなければならない。
 ならば、そのバランスとは?
 世の中に起きる森羅万象の多くをよく観察すると、これが凡てで
はないですが、そこには進化の可能性を追求するが故に完全ではな
く不確実な側面も持つが、ある一定の共通性をもった運動法則を見
いだせます。それは、ある一定のバランスを崩すと元に戻るという
ことです。「完全なる均衡」はあり得ません。それは、完全なる均
衡が成立した場合、凡ての動きが止まってしまうからです。我々は
、3次元の空間的世界に時間を加えた4次元の中にいる以上、最も
理想的な世界を求めてはいますが、それには決してたどり着けない
運命にあるといえます。ただ、それにできる得る限り近づくことは
できます。サイバネティックスという理論がちょうどよいでしょう
。馬鹿なエアコンと頭のいいエアコンがあったとします。適正温度
は15度。馬鹿なエアコンは30度になると冷房を始め、0度にな
ると暖房を始める。頭のいいエアコンは、17度になると冷房を始
め、13度になると暖房を始める。どっちが快適といえるでしょう
か?ただ、4次元空間である以上、納得はいくが奇妙な性質もあり
ます。均衡からの乖離があればあるほど、変化が大きくなるが故に
生物学で言うところの進化も大きくなるといえます。人類の歴史で
言うところの「血が流れた分だけ、改革が行われる」ということに
値するということでしょう。
 ただ、以前とは違い科学は、自然の宇宙のいろんなことを新たな
に解明してくれました。彼らは、我々の遠い祖先です。
今、私たちに必要な次世代の社会システムは、高度な循環型市場経
済でしょう。要は、生態系の食物連鎖を市場経済のシステムに取り
入れるということです。これこそ、ポスト資本主義ですよね。ただ
、難しい数学を使うことばかり考えず、食物連鎖のどの部分を市場
経済のパーツに当てはめるという研究です。あとは、人の心に適切
な教育を施す取り組みでしょう。
 ここ最近、ガイア理論やミームという考え方も出てきています。
既に、社会でも地域通貨への取り組みや、持続開発の可能な技術へ
の探求など、現実的な取り組みが出てきている。
ニューウェーブです。だから、絶対にこの息吹をつみ取らせてはな
らない。歴史とは、旧時代が消滅するとき、それはまるで今までに
ないほど美しい咲き方をする花を見ているようではあるが、それが
最後なのであり、そのときは既に新時代の芽が出ている。波動であ
る。
 ただ、私たちは、成長を止めることはできない。それは、生命の
死を意味する。動き続けなくてはならない。
だからこそ、キリストや仏陀の説いた教えの意味がよくわかります。 
 それでも、よい成長の仕方を考えることをあきらめてはならない。
私たちの遠い祖先である、地球や宇宙は、その解を既に出している
ように思います。
ようやく、私たちは、人類としては思春期の終わり頃を迎えている
のではないでしょうか?私も思春期のころ親にはよく迷惑をかけま
した。(笑)
これからの開発されるべきシステムは、西洋医学のように事後処理
的ではなく、東洋医学のように未然療法的な有機的システムとなる
でしょう。私は、今、システムとしての食物連鎖と市場経済、人の
意識(心)と教育への研究を心からしたいと望んでいます。
 
■これから
 
私たちの生きる世界は、無から生まれた。何もない世界から生まれ
た。そんなこと想像できるだろうか?そんなの「恐くて」できやし
ない。
その世界は、しかし、空間的に不完全であり、時間的に不確実であ
るからこそ、私たちは、日々を営んでいける。不思議だけど、うれ
しい。
今、上の人たちも同じようなことを考えているかもしれません。も
しかしたら、解を出しているかもしれない。ただ、今このコラムに
集まっている人たちと上の人たちが歩み寄り、
解決策をかんがえれば、もっといい答が生まれるでしょうね。
 真実と真理を求め続け、100年後の人類をかんがえなら生きて
ゆくこと。それが、人類の使命。
 
 
 
参考・引用
 
ローマクラブ・レポート
http://www.green-web.ne.jp/conten/books/book9809.html
 
ニューグレートゲーム
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/1310132.htm
 
絶滅史
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/zetumetu.htm
 
世界恐慌史
http://www4.justnet.ne.jp/~eden/Hst/dic/great_depression.html
 
ガイア理論
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/gaia.htm
 
ミーム
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/Meme.htm

==============================
>これから
 
私たちの生きる世界は、無から生まれた。何もない世界か
ら生まれた。そんなこと想像できるだろうか?そんなの「恐
くて」できやしない。

その世界は、しかし、空間的に不完全であり、時間的に不
確実であるからこそ、私たちは、日々を営んでいける。不
思議だけど、うれしい。

今、上の人たちも同じようなことを考えているかもしれません。
もしかしたら、解を出しているかもしれない。ただ、今このコラ
ムに集まっている人たちと上の人たちが歩み寄り、解決策を
かんがえれば、もっといい答が生まれるでしょうね。

真実と真理を求め続け、100年後の人類をかんがえなら生
きてゆくこと。それが、人類の使命。
                       (Nakathu-Masakiさん)
--------------------------------------------
 白鳥です。


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