687−2.原油の産出で成り立っている中東の今後



こんにちは。
以前、デノミネーションについて教えてもらった者です。
デノミネーションを詳しく説明してもらってありがとうございまし
た。今度は別の質問があるのですが、今日学校で地理の時間に、
NHKであった環境対策のビデオを見ました。
内容はドイツの風力発電についてだったのですが、それを見ていて
1つ思ったことがありました。
これから風力・水力などの自然を利用した発電が増えていくと、石
油を使う量も当然減り、それと同時に輸入する量も減っていくと思
うのですが、そうなると、原油の産出で成り立っている中東などの
国々はこれからどうなっていくのでしょうか?
教えてください。
(もし前に同じような内容のコラムがあったらすみません)

yoshihiro
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(Tのコメント)
現時点では、風力・太陽光発電では総エネルギーの数%を賄えるか
どうかです。それと、自動車・飛行機などの内燃機関が水素の燃料
電池化するのにも、30年はかかる可能性がある。
このように、今すぐの問題ではないと認識してください。

そして、石油はプラスチックの原料、コールタールの原料としては
今後も必要であるから、全然必要がなくなるということはない。
最も、今のように大量な石油を消費することはなくなるので、石油
の寿命は伸びることになり、非産油国の日本としてもいいことでは
ないかと思う。しかし、生産量が少ないため、値段は高くなるでし
ょうね。これはショウガナイ。

石油自体は、まだここ数年消費量が増加すると思われている。それ
は、中国の経済発展が急速であり、中国の消費の伸びが大きく、
先進諸国の消費を減らしても、それ以上の伸びが予想できるためで
す。

もし、風力発電と、水素火力発電、太陽光発電が需要のほとんどを
賄えることができて、石油がいらなくなったら、中東は世界の紛争
地域から開放される可能性が高いし、この地域に根強くあるイスラ
ム原理主義では、経済発展もできないでしょうから、世界の皆が見
向きもしなくなるでしょうね。世界の平和にはいいかもしれないが。

サウジアラビアやアラブ首長国連邦、カタールなどは人口のほとん
どが他の中東からの出稼ぎですから、その人たちが故郷に帰り、
また砂漠だけの地になるでしょうね。一部の採算性のいい原油は掘
りつづけると思うが。


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