687−1.ロシアの戦略考察



ロシアの動きがあわただしい。この動向を検証しよう。Fより

私が、ロシア問題を書こうとするとき、参考にするのが、ロシア政
治経済ジャーナルです。詳しくは、http://pws.prserv.net/RPE/
を見てください。
ロシアがまた、得する構図を見出したようで、ロシアはイラン、
イラクと緊密な関係にあるのは知られているのですが、それと米国
のテロ戦争をも応援すると言う。しかし、ロシアは、米国とイスラ
ムが対立したほうがより、実入りがいいのです。
このため、両方から蜜を吸えることになるようなのです。プーチン
の勝利ですね。フランスも同様にイラン、イラクと関係しているが
、米国の戦争拡大はフランスには損になるのです。ここがロシアと
フランスの違いでしょうね。フランスは米国と共に戦うが、ロシア
は傍観しているだけで、戦いには参加しない。

そして、このコラムで主張したように、日本は2島返還に応じ、
天然ガスの開発をロシアと行うことになる。この開発は数年必要で
あるが、現在すでに稼動しているシベリアの天然ガスを日本に持っ
てくる交渉をするべきでしょうね。
==============================
(ロシア政治経済ジャーナル No.98から引用)
10月9日には、「米国はイラク、イラン、リビア、シリアなどを攻撃
する可能性が高い」との情報も入ってきている。
戦争が今後拡大し、米英対タリバンという構図が欧米対アラブに変
化した場合のロシアの利益は、
1、アラブへの武器輸出の増加
2、アラブ諸国における石油権益の独占、
3、欧州におけるロシア産原油の需要増加
である。

この3つを促進し「がっぽり銭もうけすること」がロシアの今の戦略
なのだ。
「ならず者国家NO1」のイラク政府は9月30日、同国の石油・ガス開
発および石油化学・工業分野の支援を目的とする400億米ドル規模の
契約をロシア企業が獲得したと発表した。
イラクの原油埋蔵量は、サウジに次いで世界NO2。
この国のプロジェクトへの投資はロシアに莫大な利益をもたらす。
==============================
about russia/ tensou         azuma chiyoko
またまたNNBN号外編 「長大橋」 
このご時勢、どこかに景気のいい話が転がってないかと探していた
ら、とりあえずありました。 

1.すでに何回かお伝えしたように、近々、北方2島が日本に返還
  される。今度こそは日本政府も「4島一緒でなければ嫌だ」な
  どとゴネたりしないはず。 

2.北方領土返還と平和条約締結を見越して、日露間で巨大合弁プ
  ロジェクトが続々と進行中。 
  日本の応用技術・投資資金とロシアの天然資源・基礎科学技術
  ・人的資源が結び付けば、向うところ敵なし(かな?)。 
  少なくとも、欧米や中国は冷汗もの。 

3.ごく近い将来、樺太とロシア本土の間に長大橋がかけられる。 
  日露合弁。場所は未確認だが、おそらく間宮海峡の最も狭い部
  分、ラザレフとポギビの間。長さ10キロ。 
  ここは樺太北部のオハ油田から大陸のコンソモールスク・ナ・
  アムーレまでの石油パイプラインが海底を通っている。 
  かつて間宮林像によって、樺太が半島ではなく島であることが、 
  世界で初めて確認された歴史的な場所。 

4.さらに、樺太と北海道も海底トンネルか長大橋で結ばれる。 
  これによって日本は地続きでユーラシア大陸、ヨーロッパと 
  つながる。日本からヨーロッパまで、海路より22日間旅程が 
  短縮できる。シベリアの横断には当面在来のシベリア鉄道を 
  使うが、いずれ新幹線やフランスのアエロ・トランのような 
  高速鉄道が建設される。 
  ヨーロッパとシベリア、極東を結ぶスーパー・ハイウェイも、 
  近々建設される。 

5.近々、北朝鮮の鉄道とシベリア鉄道が連結される。 
  それに前後して、南北朝鮮の両鉄道も連結される。 
  日本と韓国の間、対馬海峡に海底トンネルができれば、 
  日本は朝鮮半島、中国経由でロシア、ヨーロッパ、 
  東南アジア、中近東と地続きになる。北京発、インド、 
  中近東経由でヨーロッパまで続く「南アジア・スーパー・ 
  ハイウェイ(仮称)」も建設される。 

6.この天文学的な大プロジェクトを進行させたのは、主に 
  プーチン大統領と森元総理。極東の平和と安全に功績が 
  あったとして、今年はこの二人にノーベル平和賞が 
  与えられるかもしれない。 
  特にプーチン大統領の場合、ニューヨーク・テロ事件で、 
  20年前のソ連のアフガニスタン侵攻と2年前のロシアの 
  チェチェン攻撃が正当化され、その積極的な外交活動や、 
  テロ対策で欧米とロシアが急接近していることもあり、   
  ノーベル平和賞候補の最右翼と見られている。 
  昨年の南北朝鮮歩み寄りの真の立役者は、プーチン大統領 
  であると、ロシアでは考えられている。 
01.10.9 JIC・村澤 


コラム目次に戻る
トップページに戻る