671−1.戦時経済へ変化した



Re: 国際戦略コラムno.662-2戦時経済へ変化した
こんにちわ
MNです。以前、caosという投稿名を使っていましたが、それは、
「新時代は常に混沌から生まれる」という自信の歴史観からでした。
 私は、まだまだ、勉強不足な若輩ですが、結構よいことに気づい
ているのかもしれないと思い、ここに投稿します。
私は、以前、『金復活』で、国際戦略MLにのせましたが、どうし
ても今回の9月11日の事件のもっと、本質的な部分をみなさんに
考えていただきたいと思って、一応、命を懸けて、投稿します。
Fさん、是非、掲載してくださいね。(因みに、内容吟味の上)
YSさんには、お話ししたのですが、私は、学生時代から「システ
ムの生成と崩壊」について、宇宙理論、生物学、歴史、経済学など
を通じて自分なりに研究しました。
盛者必衰の科学的原理が知りたい。世の中の真実と真理が知りたい
のです。あまり、深く掘り下げず、簡単にお話ししますと、地球の
生命史は、幾度となく、絶滅と進化を繰り返してきました。
6000万年、恐竜は、大繁栄していました。それが、隕石の衝突
によって、瞬時に滅び、そのとき生き残った「10kg以下の生物」
が新時代を築きました。ほ乳類です。なぜ、10kg以下の生物が生
き残ったのか?生命の活動は、時代の差があれ、規模の大小があれ、
宇宙の支配する4次元空間では、同じだと思うんです。古きものが
去り、新しきものが生まれる。

 ここに私の見解を明かします。経済は、市場の「変化率」と「回
転率」によって動く。極めてシンプルなものである。当然、戦争も
含まれる。
 典型的な例が、産業革命後の帝国主義である。別名、植民地主義
とも言う。新しいマーケットが発見、もしくは創造されると富の移
動に「変化」が起こる。新技術などもこれには含まれる。それまで
、既存市場で循環していたものが、新市場に流れ込むからである。
そして、新たな「回転」が生まれる。これには、当然新市場ごとの
大きさなどによる程度差があるが、要は、需要が喚起され、止めど
なく増える供給を満たすのだ。そして、新市場における変化が富に
吸収され尽くしたとき、回転率は鈍り、崩壊が起こる。これが、
恐慌である。そして、既存の社会体制は、この事態を打開するため
、戦争を起こす。いわゆる「特需」を創り出すためである。あとは
、スミスとケインズの違いである。つまり、自然に任せるか、人工
的に調整し、最終手段として起こすかである。
第2次大戦後から1960年前半までは、スクラップ&ビルドによ
る経済拡大にすぎない。要するに大戦で破壊し、それを立て直し、
富が回転したのだ。ただ、ケインズ経済の限界といわれた60年代
、世界はピークを迎える。そして、ベトナム戦争がおこるのだ。
ところが、70年代からとてつもない変化が起きる。世界権力がこ
の繰り返しに歯止めをかけ始めた。ニクソン・ショックである。
 1971年、8月15日、貨幣は自由を手に入れた。それまでは
通貨発行量は金の保有量に限定された。それが、世界恐慌の引き金
ともなった。「信用本位制」(これは、私の知人で、日本証券新聞
にコラムを載せている本間裕氏の理論を取り入れています。参照本
『マネーの逆襲』大インフレの時代を乗り切るために、本間裕著)
のスタートである。お金はこのときから、膨れ続けた。ドルは、
10倍にまで膨らんだ。
産業経済は肉体であり、金融経済は血液である。つまり、血圧と血
量を上げることによって、変化率と回転率を上げる手法を創り出し
たのだ。
 ところが、その限界が、生じ始めた。世界が鈍り始めた。産業経
済が悲鳴を上げ始めた。(環境問題の本格化である。)1984,
5年前後である。新たな回転率・変化率を創り出す必要があった。
そして、プラザ合意→バブルである。更にそれでも足りなくなり、
デリバティブが生み出された。デリバティブは、アメリカのNASAの
宇宙工学者たちが持ち込んだものである。このNASAが関係している
ことが、私の考える“「量」から「質」への時代へ”の謎を解く鍵
でもある。誰かが、新市場・新時代として、宇宙開拓時代を模索し
ているのではないか?ローマクラブやスミソニアン協会など。一見
バラバラの物事を凡てくっつけてみていただきたい。しかも、デリ
バティブは、統計に入ってこない。このあたりに、ヒントがあると
思うんですが。私は、何か、上の人たちは、共通の命題に向かって
色々話し合ってきたように思いますよ。
 つまり、第2次世界大戦で4年間でやったことを30年掛けてや
ったのだ。なぜか?戦争という手段では、もはや誰かが「ボタン」
を押してしまうからである。人類滅亡という「ボタン」を。でも、
結局、行き着く先は、同じであった。
 言っていいものかどうかは分かりません。ただ、戦時局面による
ハイパーインフレは、市場経済のメカニズムを使った「徳政令」で
すよ。でも、もう、徳政令でもしないと世界経済がもっと危なくな
る。ただでさえ、ふくらんだ風船にオフショアとか、デリバティブ
などを使って、もっと空気を入れたんですから。もともと、入れ物
は地球というかけがえない一つの器です。大量消費者社会と環境問
題の登場は、すでに隕石が落ちる寸前の恐竜大繁栄と似ていたと思
います。ニューエコノミーとか言ってましたし。
 
私は、同じ過ちを繰り返さないためには、不良債権問題とか、賠償
問題とか色々あるのでしょうが、根本は、恐竜の時と同じように、
無駄に大きくなることを裂けるべきじゃないでしょうか?
私は、新時代は、人間の経済社会に、自然環境と同じような、
「食物連鎖」を創り出すことを考えるべきだと思います。そのため
に、ここまで科学を発展させてきたんですから。「高度な循環型経
済社会」の構築こそ、21世紀、最大のテーマではないですか?
まず、生き残ることが大切です。
これは、みなさんご承知の通り、全面戦争でしょう。
私は、あまり国際政治経済のことは、詳しくありませんが、北朝鮮
は、要注意だと思いますが。
ちょっと、おとなし過ぎるでしょう。戦略コラムで、調査されては
いかがですか?
是非、上記の件に関し、ご意見伺わせてください。

MN
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(Fのコメント)
北朝鮮はその通りです。非常に危険です。ラディンとの関係もある
ようです。
経済についてですが、MNさんの言い方を変えた考え方かもしれな
いが、量が質を変えるように思う。通貨の量が金本位制に比べて、
多くなり、デリバティブの開発により、もっと多くなって、資本が
増えたのですが、実体経済との差があまりにも広がったため、どこ
かで調整が必要になっていた。日本は10年前にバブル崩壊に合い
、本当は真剣に差の調整をするべきであった。そうすれば、米国の
ITバブルが崩壊しても、日本が世界をリードできたのです。

しかし、日本は差の調整をしなかった。このため、世界は大不況に
なる方向でした。それが米国のWASPには見えていた。このため
戦争が必要だったのです。これにより、世界の資本と実体の差を、
調整できるのです。しかし、それは世界を黙示録の世界に追いやる
心配があるのです。どうなりますか。ここ当分、目が離せない。

しかし、世界の経済は、相当きびしいことになる。日本も戦時国債
を大量に発行せざるを得ない可能性がある。どうせ、世界的なイン
フレになるから、同じである。特殊法人や不良債権は整理する必要
はあるかもしれないが。


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