668−1.アフガニスタン分析



戦争になるであろうアフガニスタンの分析をしておこう。Fより

アフガニスタンの地形は、内陸の山岳地帯です。ヒンドウークシ山
脈が中心部を貫いています。イスラム世界の研究で、この地域の
だいたいの勢力関係は、記述したが、アフガンをもう少し、詳しく
見ようと思う。

アフガンの人口構成であるが、パシュトン民族700万人で広汎に
分布している。この民族が中心。タリバンの主体もこのパシュトン
人たちである。次に多いのがタジク人350万人、北部、北東部
ハザラ人150万人、ウズベク人130万人、アイマク人80万人
その他、ファールスイーワン人、トルクメン人、プラフイ人、バル
ーチ人、ヌリスタニ人など多彩な民族が住んでいる。

北部同盟は、タリバン以外の諸勢力の連合体であるが、シーア派の
ハザラ人が主体とロシアの支援を受けたウズベク人、トルクメン人
が大きい存在である。タリバンはパシュトン人が主体である。
インドとイランとロシアは北部同盟を支援している。今までは、
パキスタンがタリバンを支援していた。サウジの富豪たちもラディ
ンを支援していたが、今後はどうなるのでしょうかね。

ロシアは、201−1第2次アフガン戦争で述べたとおり、ロシア
だけで、このタリバンを叩く予定であったから、米国がタリバンを
叩いてくれるのであれば、その限りで歓迎であろう。このため、中
央アジア3ケ国は、米国にロシア使用の基地を貸したのです。基地
使用料は頂いているのでしょうが。「465−1.タリバーンの蛮行
」の予測がこんな形で実現するとは思いませんでしたが???

しかし、米国がイランと戦争になると、イランとロシアは秘密防衛
協定があり、ロシアは自動的に参戦することになるから、イランの
挑発には米国は乗ってはいけない。イランは反米的な対応をしてい
るのも、ロシアとの防衛協定があるためで、米国との戦争はないと
踏んで反米的な対応をしていると思う。これに比べて、イラクは
慎重である。ラディンとの対応はないと、言って米国に攻撃されな
いようにしている。

ここで不気味なのが北朝鮮の動きである。38度線を越える動きを
している。ここはもう少し解析が必要である。

アフガニスタンの現代史を詳しく知りたい人は、下記URLでどう
ぞ
http://www.mine.ne.jp/a-rans/afghan/index.html

465−1.タリバーンの蛮行
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak3/1303111.htm
201−1.第2次アフガン戦争
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak1/1206081.htm
イスラム世界の研究
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111111.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111118.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111202.htm

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米軍、数日内にアフガンの軍事拠点を限定攻撃
 朝日新聞社が29日、外交筋から得た情報によると、米軍は数日
内にアフガニスタンの軍事拠点を限定攻撃する準備を整えた。最終
判断はブッシュ米大統領が下すが、限定攻撃に踏み切る場合には都
市や民生施設を避ける一方、アフガニスタン国内に救援物資を投下
し、一般市民には敵対しない意図を示す方針。

 米政府高官から外交筋に伝えられた情報によると、攻撃目標は、
米政府が同時多発テロの主要容疑者と断定したオサマ・ビンラディ
ン氏らの軍事拠点などのうち、すでに所在を確認したものに限って
いる。タリバーンの軍事施設も含まれる可能性がある。

 洋上からの巡航ミサイルや戦闘爆撃機を使った攻撃と見られるが
、湾岸戦争のような大規模攻撃は想定していない。逆に市民が多く
住む人口密集地域には、食料などを投下する準備をしつつある。

 これは攻撃にあたり、一般市民の犠牲を極力避ける意思を明確に
してテロ組織の孤立化を図る一方、テロ組織をかくまうタリバーン
政権に揺さぶりをかける狙いと見られる。

 米英メディアは、すでに両国の特殊部隊がアフガニスタンに潜入
していることを報じている。米政府はそれを否定していない。また
28日付英紙ガーディアン(電子版)は「数日内のごく限定的な空
爆」の可能性を報じ、最初の限定攻撃は、タリバーン政権に圧力を
かけ、ビンラディン氏の引き渡しを求める目的という見方を示して
いる。

 米政府は今回の対国際テロ組織との戦いを「多元的」な作戦と位
置づけており、早急な大規模軍事行動には慎重姿勢を見せている。
司法当局、情報機関、外交包囲網、国際的な経済締め付けなどの活
動を総合した長期的な心理・情報戦の様相を呈し始めた。(03:06) 


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