664−2.日本の改革について



件名:日本三分の計  
 ヨーロッパ人なら自国での生活に閉塞感を感じたり、もっと生活
水準のいい所に住みたいと思ったら「兄弟の国」アメリカに行けば
いい。あるいはカナダやイベロ(ラテン)・アメリカも選択肢に入
る。当然、英語やイベリア系ラテン言語の素養が必要となるが。
 私が仮にスコットランドのエディンバラ生まれのローマン・カソ
リックならイタリア北部のピエモンテの中心都市トリノに移り住ん
で英語塾を開きイタリア人と結婚してイタリア人になる事も具体的
な選択だ。基本的には同じカソリックのヨーロッパ文化圏だから。
 しかし、日本人は日本に愛想が尽きたらどうするか?アメリカや
オースラリアやヨーロッパかイベロ・アメリカに移住するか?普通
の日本人なら大変難儀だね。
 日本を関東・甲信・駿河以東の「東日本(首都:東京)」と北陸
・岐阜・遠江以西の「西日本(首都:近畿地方)」と新潟県の3地
域をそれぞれ独立国家として三分割する。(新潟県を独立させる理
由は 1、食糧自給率が高い。 2、面積及び人口が小国家の規模(ジ
ャマイカなど)を満たす。3、海に面している。貿易港がある。 
4、地域的に独立している。 5、福祉国家的政策の採用など小国なら
ではのフレキシブルな政策が可能である。等がある。)
 三国とも国家元首は天皇陛下の「日本連邦」であり、日の丸・君
が代は連邦のシンボルとする。サッカーの代表チームは英国4協会
の特例とは逆に「連邦チーム」の特例をFIFAに認めてもらうよう働
きかける。 
 現在の日本は経済政策や憲法問題にしろ様々な立場の人々の発言
が足の引っ張り合いになってニッチもサッチも行かない。「失敗は
許されない。」というキツイしばりが大胆かつ独創的な行動を制約
して問題の先送りの一因となっている。
 三国になればそれぞれバラバラの経済政策を取ればいいし、憲法
など法律も国民の「自主」で作り上げる。(例:新潟国は共産党と
日教組の存在は認めるが活動は非合法とする。国家防衛のための軍
隊を認める、United Nations の軍事行動に参加する。暴走族等、
健全な市民生活の迷惑行為は警察が速やかに物理的に排除する。)
 三国間で政策を競争させればベターなものが見える。自国の政策
が気に入らなければ他の二国から選んで移住すればいい。日本を割
ると国力も減算するが、そもそも東京都だけで韓国と同じ経済規模
がある。日本の面積は「イギリス+ギリシャ」「イタリア+オース
トリア」「ポーランド+オランダ」くらいの規模がある。人口も多
いので分割しても不足はない。
 「役所の数が増えて税金の負担が多くなるのでは?」という意見
を地方自治体の広域合併で解消させる。大きくなった地方自治体は
独立採算的な要素を取り入れる。無駄な公共事業をストップさせる
。(整備新幹線や地方の高速道路など)ドイツは戦後、悲劇的に
東西に分かれた。西はアメリカとくっつかなければ生きていけなか
った。だから西において左の勢力は国民に支持されなかった。日本
は右も左もごった煮だ。成田空港の「醜態」が左翼勢力の撹乱と
国民の混乱ぶりを物語っている。
 日本は広い。東北人と九州人では気質も違う。幕末〜明治期では
強力な集権国家でなければ日本はつぶれたが現在は巨大な船の舵取
りに悪戦苦闘している。「年功序列的な調整型東日本」と「実力主
義的で個人主義的西日本」をコンペさせて勝った方が負けた方を救
えばいい。国民の政治参加もより具体的になるだろう。常態として
は小さな三つの政府が住みよい国づくりを競い合う。非常時及び
重大事項では協力する。
政府にこそ競争原理が必要だ。
愚論の批評をお待ちしております。   MONTANA
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件名:渡辺さん 誤解です  
渡辺さんへ
658-2で仰っている主旨はよく理解できますし、私も同感です。
私の、このコラムへの投稿スタンスは、寄稿者の文面を読んで、
寄稿者自身が気がついていないか、あるいは意図してか、あるいは
、そのときの稿の主旨から余計な言葉を省いたかしたがために現れ
た文脈の中に、普段私が関心を持っている事柄がかいま見えたとき
に、素直に表現しているだけで、寄稿者を批判する気持ちは全くあ
りません。
ですから渡辺さんの仰る「日本の伝統的良俗」を発揮しているわけ
ではありませんので、誤解なさらぬよう願います。

限られた時間と能力と情報の中で、思考せざるを得ない私たち一個
人が、不完全であって当たり前です。このコラムの優秀な方々の
思考を己の上に補完したり、あるいは省いたり、修正したりしてい
けば、すばらしい思考と行動を導いていける。この悦びはこのコラ
ムを楽しみにしている我々の、共通のものでしょうから、それを
制約するつもりは全くありません。

くれぐれも誤解なきよう。
ハイ愚民C


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