659−2.構造改革の成否について



no.648-2 うみさんへコメント
kishizuka

うみさんwrote
「過去の主張と行動の変遷
(変わらなければいいというものではありません。
状況の変化に応じて変わる必要がある場合もあるでしょう)
や将来性も考慮するべきではないでしょうか?」
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うみさん私の文章全体をよく読んでください。

「一議員の権限で、この政治家は過去にこれだけの
仕事をしたのだから、首相の権限をもてばこれだけのことが実行で
きるだろうという推測、あるいは評価を報道の基本としていないこ
とである」ということを文章全体として書いたつもりだったのです
が・・・

政治家の主張していることが過去と今とで変ったとか変らない方が
いいとか私は全く言ってはいませんよ。反論や異見は勿論歓迎しま
すが、明らかに文章の趣旨をとりちがえているのはちょっと・・・

例えば企業でも社長や役員など決めるには、過去にどれだけの業績
を上げたかで評価します。単に「出来るかどうか分からないスロー
ガンをただ言っている人」
口先だけで実績の無い人は重要な地位にはつけません。
それだけでは果たして、上級職につかせるだけの能力があるのか分
かりませんから。
それが私の文章の趣旨だったんですが・・・

まあこの前の文章は分かりにくかったとかなとも思い以下補足しま
す。

森内閣の大臣を7人も引き継いで、「スローガンだけで、なにもし
ていない内閣」の支持率が8%から80%にあがるというのは、
つまりこの支持率は単なるマスコミが作ったバブルということでし
ょう。

私は一旦首相になった以上、4−5年は任期として考えるのが日本
の国益になると考えてはいるが、現在の日本のマスコミの政治報道
と国民の反応は過剰すぎる。バブルの当時は金余りという状況、
今は政治的な閉塞状況という点がバブルの原因だ。

一歴史信者として、歴史は繰り替えすということを信仰している。
戦後に首相として業績を残している人物は首相になる前に
一国会議員として実績を残しているということを伝えたい。
(これがこの文章を趣旨です)

たとえば田中角栄は、首相になる前の段階で議員立法件数NO1、
水利用法、道路整備、大蔵大臣のときの山一證券救済、
通産大臣時代の「糸を売って、縄を買った」日米繊維交渉、
早くから選挙のプロで吉田から買われ、
若いころからその手法には批判も強かったが、それにしても、
彼の業績は大きく、全ての人格・業績を否定するのは間違いだと想
う。
また、中曽根氏は若手のころ青年将校と呼ばれ
キッシンジャー氏のセミナーに日本の若手を代表する
政治家として参加し、30代のころから首相になることを
一貫として持ちつづけ、首相公選なども既に半世紀前からの主張で
あり、また、改憲論の本家で、日本の原子力法体系も彼が先駆けた
ものでした。

特に記憶しておいて頂きたいのは、国会議員や専門家のみならず
一般の人たちのアンケートでもこれら両氏が若いころから、
将来首相になる器であるといわれ続けていたことは意識すべきでし
ょう。
(現政治家でいま、こういった跳びぬけた逸材の印象を国民に
与えるのは唯一田中真紀子だけだと思うが・・・)

それに引き換え小泉氏ですが、YKKの一人として、有名なことは有名
でしたが、一国会議員として何をやったのかというと、私は寡聞に
して耳にしたことは有りません。(私の実家は彼の家から200Mくら
いしか離れていないのに!!彼の甥っ子は私の同級生でした)まあ
、少なくとも歴史的に評価されることは一つもしていないと断言し
てもいいでしょう。
小泉氏がテレビに出演したときも、さほど頭が切れるようには感じ
ませんでしたし、変人というより、「ただの人」という感じでした。
実態は例の郵政事業民営化の「スローガン」と真紀子さんの「変人
」発言で突如「有名になった」だけでしょう。

彩福祉グループ関連で、怪しいことをやって、それを「政治家とし
ておかしいと認識していない」という趣旨を言ったということをわ
ずかに記憶しているだけです。
それに既に靖国神社の件では勉強不足を露呈しています。
(ちなみに私は8/13はポツダム宣言受諾(たしか)、8/15は降伏の
玉音放送、9/2が確かミズリー号上だったか、重光による日本の正式
な降伏の日だったと記憶しています(違ってたらすみません)
そういった事実を分かった上で8/15にこだわるならまだいいのです
が・・・・)
さらに今回のアメリカの事件で実績なし、未経験の外交能力
危機管理能力が試されるでしょう。

前にも書きましたが、
彼の内閣の異常な支持率は真紀子の「変人発言」と
自民党の「森では参議院選は戦えない」という戦略に
マスコミが載り、バブルを起こし、冷徹な事実より、
コンセンサスを優先する国民がはまっただけだと思うのだが・・・・

私も彼のスローガンは聞いてて気持ちはいいし、
出来ればもちろんこれに越したことはなにのですが、
彼に実行する能力が伴っているとはとても思いません。
「彼は80%以上の国民が支持するだけのことをやっているのか?」
「マスコミと国民に迎合するだけのスローガンを言っているだけで、
実行する能力があるのか?」
「今の支持率は、スローガンをマスコミが煽っただけの
単なるバブルではないのか?」
という私の問いかけに誰か答えることが出来ますか?

不良債権の処理、公共事業の見直し、特殊法人の解体と
憲法改正?自分で言ったことは国民を欺く為でなく
本当にやるつもりなんでしょうが、
まあ、結果は分かりきっていますが、
もう少し評価は待つ必要があるかもしれませんね。

コンセンサスを事実より優先する国民性と
全会一致したときは賛成してはいけないという
ユダヤの格言を思いこの論文を書きました。
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件名:特殊法人,官僚の腐敗問題  
特殊法人も官僚の腐敗問題も、根っこはなぜ彼らがその道を選んだ
かに尽きる。
天下りにしても、コバンザメの集団だ。
コバンザメは、おこぼれを貰うだけでなく、掃除もしてくれる。
性質が悪いのは、寄生虫だ。
卵を産み付けるだけでなく、栄養素まで吸い上げて、一人前になる
まで面倒を見ても
らう。
その御礼は「死」だ。
寄生されたほうはたまったもんじゃない。
一億の金があっても国民一人当たり1円しか配分できない、、、と
言う発想でなく、国民一人から1円ずつ集めれば1億円。
発想の原点が違う。
入省時の志は、貧しき時代から裕福な時代へとの移り変わりに伴い
、提供型から搾取型への移行だ。
教師だって、休みが多いから、、とか、不景気に強い、、、公務員
だからとか、、こんな教師に生徒が関心持つわけが無い。
生徒のほうが教師の本音を見抜いている。

企業で言うなら、創業時は経営陣も社員も同じベクトル。
立派な会社になってからの入社希望者は、立派な企業だからであっ
て、創業時の入社希望者とは入り口が違う。
経営陣においても世代交代によって志が違う。
生え抜きに欠けているハングリー精神とか、チャレンジ精神、現実
的には技術力を含むノウハウを外部からの移植に求めても、その中
途組みが柱になるのでなく、補佐役。
すなわち助っ人で終わるわけだ。
能力の無いものが、能力のあるものを使いこなせるわけが無い。
よって、生え抜きのコントロールの効く範囲の調整にとどまってし
まうのが実情。
企業50年説と言うのが過去にあったような気がするけど、
では、どうするか。
特殊法人は民間ができない、採算に合わない事を国家予算で国家が
提供するもの。弱者救済的要素が強い。
であるなら、弱者のニーズは弱者のみぞ知りうる。
弱者たちに運営させて、補助金を出せばいい。
よく引き合いに出される、過疎地への郵便配達。
ITのインフラが進めばと言うが、それは先の話。
現実的には、臨時採用(1年契約、再就職が決まるまで、、、など
)を失業給付金の変わりに行うのも一案だ。
もちろん、プライバシーの機密を求める仕事だから、其れなりの
人選はすべきだが、、、。
失業対策はただ金を出すのでなく、このような、民間が手を出さな
い領域の補足を国家事業でやればよい。
黙っていても3年も失業保険が入ると言うのは、怠け者の育成には
なっても、プラスは無い。
ピラミッドの建設も、奴隷を強要したのでなく、日当を支払い、
国家プロジェクトとして建造したと言う話もある。
マツダの労組の委員長が、会社がどこの国籍かは問題ではない、
家族を養っていく給与を払ってくれるかが重要だ、、」と言って、
Fordの経営権掌握に賛成の弁を述べた。
馬鹿だね、、、と、呟いた自分を覚えている。
特殊法人も、公共事業投資も、国家で見れば、金がどこから流れよ
うと、最終的に国内で回っているうちは大差ない、、。
こんな思考回路も大蔵省が資金管理ができる時代は、結果がよけれ
ば過程は目をつぶることもできただろう。
ビッグバンで管理できなくなった段階で、金は回らなくなった。
支店と本社の関係を見れば明らかで、支店がどんなに利益を上げよ
うと、本社が苦しければ金は本社に流れる。
支店が苦しければ閉鎖だ。
マツダの早期退職希望者が1時間で募集人員を上回るのを当時の
委員長は創造すらできなかっただろう。

最後の決断は、一夫多妻国家の男(米国)との関係を、愛人をやめ
て、何番目かの奥さんにしてもらうか、愛人関係をきっぱりと解消
して、一人のキャリアウーマンとして生きていくかだ。
ダダの愛人でなく、、従順であり、相手の家庭を気使い駄々はこね
ないは、金は貰うどころか貢は、、、、今までの環境に慣れてしま
って、満足しているなら良かったんだろうけど、男の甲斐性がなく
なって、ヒモになられたら、貢だけの馬鹿な女になってしまう。
一人身なら良いけど、家族はたまったもんじゃない。

世界の人々と仲良くやっていくのと、利用されてまで仲間に入ると
どっちが良いのか、その辺の事は子供の方が現実社会(いじめ社会
)で切磋琢磨して生きているからそれなりの薀蓄を持っていると思
うよ。
☆ ホームページ    http://www.fitness.ne.jp/      ☆
Kenzo Yamaoka

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