659−1.ryoumaコラム



ryouma@野村です。 
 
さて、先の参議院選挙の小泉内閣の改革と白川勝彦の反乱について
考えてみたい。先ず 改革の定義を考えてみたい
 
改革とは現在のルールを壊す事だと言う事で合意は得られると思い
ます。現在株式会社日本をいかに自分達の手で壊すか?と言うテー
マ つまり、いかにゲ−ムを支配するか?や いかにゲ−ムのル−
ルを理解するか?
ではなく
い かにゲ−ムのル−ルを作り替えるか?しかも自分たちの手で..
”と言う事
 
前回までの投稿で江戸時代以降が日蓮系支配の社会へなっていく事
は理解して頂いていると思います。 
 
以前江戸時代に関してこういう投稿をしています。()内は今日付
け加えた部分です。
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現在NHK大河ドラマは『葵 徳川三代』ですが徳川治世に対する一考

徳川時代の幕藩体制は世界史でもまれな長寿国家システムであった。
ゆるやかな中央集権制と独立心あふれる地方分権がよくマッチして
いた。各藩は競って積極的な産業振興人材育成などに力を入れ独立
採算の藩運営を展開した。
事実徳川時代は藩が現在の国家にあたり幕府は連邦政府で,軍事と
外交を独占したと見るのが事実だった様だ。
藩内の民に対する支配は課税権などを含め藩が握っている。 
(この地方分権を薦めるべきだと私は考えています)
また,明治維新以降の日本がトップダウンの社会であったのに対し
江戸時代社会はボトムアップ社会であった。 
(勘違いしがちですが、ボトムアップと言うのは戦国時代の下克上
から続いて下から積み上げてきた事をさします。また、多くの人間
が勘違いをしていますが、江戸時代と言うのははじめから鎖国を
国是としていた訳ではなく、朱印船貿易は奨励されていた訳です。
と言うか、戦国時代末期から始まった”大航海時代”は、むしろ
江戸時代はじめにおいてそのピークとなるわけです。 
為政者の立場から言うと 本能寺の石山11年戦争にみられるよう
に浄土真宗の自治や 島原の乱の蜂起によって宗教勢力の団結力の
強さをいやと言うほど味あわされたと言う事になります。
ですから 秀吉の時代に家康が本能寺を二つに分裂させ、さらに
十派に分かれる課程で影響力を削いだ訳です。 
この後、キリスト教徒の根絶にほんそうし、踏み絵や宗門改めが
制度化していく事になります。 
我が国で宗教による民衆の自治は浄土真宗とキリスト教以外ないん
ですね。また、文化的には戦後時代 千利休の茶の湯の世界、どん
な相手も腰をかがめ頭をさげて茶室にはいり、一期一会の精神の背
景にも時代があるんですね。 
 
この島原の乱によって交易を経済の中心にしていた政策が鎖国によ
って一変します。 
この後、日本は農民からの年貢徴収を経済の基盤とする、それまで
の重商主義路線から農本主義路線へ完全に政策転換する事になりま
す。
 
ここで江戸幕府と結びついたのが日蓮宗な訳です。
四人組と言われる相互監視、そして 士農工商エタ非人と言われる
差別制度形成に日蓮系の思想がマッチングしたと言えるかもしれま
せん)
七公三民と言われる税制は社会のインフラ整備に使われた。

・城下町建設整備
・河川の大規模土木工事
・道路網の整備
・港湾整備

この様な作業が一段落した四代将軍家綱の代に幕府は思い切った
減税措置にでた。
七公三民であった貢租はいっきに正徳元年には28.9%にまでなった
と言われている。70%から約30%まで・・・・
(わずか10年前バブルで勝ち誇った日本はその後どうなったのか?)
これによって大衆の持つ可処分所得はどんどん増え生活水準も猛烈
な勢いで向上しデマンドサプライが社会を発展させていった。

日本再建の鍵は徳川治世にあると今多くの人間が考えている。
しかし,徳川幕府もトップダウンの3つの改革を行っている。 
(では、江戸時代はどのような課程で衰退していったのか?
元禄時代をピークとする江戸時代とバブル期をピークとして崩壊へ
と向かう現在と 日蓮系支配と言う共通点から考えるのは実に意義
深い事です)

・キョウホの改革(徳川吉宗)財政再建と法制整備
田沼時代(積極政策と賄賂政治-高度経済成長期-)
・カンセイの改革(松平定信)財政再建-デフレ政策-
・テンポの改革(水野忠邦)財政再建と情実政治の排除

である。
一時的にゼンマイを巻き戻しながら260年続いた徳川幕府も幕藩体制
そのものの衰退に歯止めをかけるまでににはいかなかった。 
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私は考えるに今回の白川さんの反乱は 江戸時代で言えば大塩平八
郎の乱にあたると言えると思う。
これは数百人と言う蜂起に終わり、当時地方で何万人と起こってい
た百姓一揆のような反対勢力とはなり得なかった。その理由は理念
と現実の不平と不満の乖離と言う意味でも白川さんの掲げた二つの
反権力と言うのと似通っている。
この反乱後 最後の改革 天保の改革が水野忠邦によって行われる。
これが 小泉改革に該当するであろう水野忠邦がやったのは 幕臣
の網紀刷新であり 賄賂や接待による情実政治を追求する事だった。
しかし、年貢増微策に対する農民の反発、さらに 幕府直轄地を大
都市に集中させようと言う上知令に対する大名旗本らの抵抗が重な
り、老中を罷免されている。
年貢増が消費税アップ、また東京一極集中の政策が地方の反感を買
う事にあたりますね。
 
しかし、とどのつまりは 日蓮宗の生活法の支配による社会は国際
化と言う波の中で江戸幕府の終焉を迎える事になる訳です。
 
これから痛みを負う改革と言っていますが、二転三転する激動が起
こるでしょうね。結局 日蓮系では 国際社会を生き抜く事は出来
ない・・・と言う事なんですよ。
この日蓮系が追いつめられて結局起こしたのが 大東亜戦争なんで
すね。
1946年1月1日の天皇陛下の人間宣言に見られる
・・・世界を指導すべきとの狂信的妄想・・・・
これが日蓮系である事は聡明な皆さんにはご理解出来ていると思い
ますが、日蓮系を見ると戦争責任と在日の問題、戦時の捕虜の扱い
、そうした様々な特異な問題の理由が見えてきます。
 
また、過去にも書いていますが、真宗門徒は歴史的には随分日蓮門
徒に迫害されています。歎異抄が書かれた経緯も関東で随分強引な
折伏にあった真宗門徒が念仏にたいする疑問を持ち命懸けで京都の
親鶯聖人へ念仏が日蓮門徒たちの言う無間地獄に落ちる業なのか
どうか確かめ たくてはせ参じた事によります。 
 
に見られるように、ストークと嫌がらせがその活動の全てですね
良寛和尚なども日蓮宗の被害にあった歴史上の人物です。 
 
しかし、日蓮系ではすでにネゴシエートの必要な国際化の中、
人材を育成する事も国際化を乗り越える事もできません。
(教育では 英語は良質な内容をある時期大量学習すれば話せるよ
うになると言う事は分かっていましたが、そういう教育は行いませ
んでした。第三の開国の言葉の意味を考えましょう)

さて、コミュニケーションとは? 一体何でしょうか?
1)伝えるべき内容があること 
2)相手の立場にたって物事を理解 できる事。 
アメリカの大学に入学するとまず第一に新入生は 必須履修科目
として ’Oral Communications'を内容とするコースを取 ること
になります。  
大学によっては教科の名前は変わりますが、学 ぶべき内容は同じ
様なものです。 このコースでは、コミュニケーションとは何ぞや
と言うことをまず考えさせられます。心理学的分析も含めて内容の
あるものです。コミュニケーションは相手あってのものですので相
手を理解しなければならないのです。
 Way of thinking や Value Judgement を理解すると言う事です。
 
日蓮系は自分達のルールを押しつける事以外行いません。
さて、次回は 小泉内閣の改革が必ず失敗する理由と 貧富の格差
がどうつくのか?
小泉内閣の後に来るものを考えてみましょう。
 
白川さん あんたのやった事は意味のない事じゃない。
時代の節目でしっかりと 楔を打ち込んだんだ。目に見えなくとも
ね・・・・・
ではでは
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ryouma@野村です。 

9月15日(土)に日本で緑の党設立したいな〜と呼びかける人々
の集まり「『緑の人々』東京・連絡会」の話し合いが行われます。

<仮称「『緑の人々』東京・連絡会」8月25日次回日程>
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** 次の会合:場所は同じく神保町区民館。時間は18時から **
** 9月15日(土)29日(土)ひまわり館         **
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ドイツで生まれた【緑の党】はジェノバサミットで民衆の【反グロ
ーバル】の大デモンストレーションの運動展開と理論として存在し
ています。
現在国会に議席を持つヨーロッパの「緑の党」は16ヶ国、政権与
党にあるのは五ヶ国、緑の党は単なる環境保護政党ではなく、社会
・経済・労働などのあらゆる分野に対する政策を持ち、98年フラ
ンス緑の党全国スポークスマンのA・リピエッタ氏が来日、東京な
どで講演を行い何よりも【反資本主義】【反グローバル主義】
を鮮明に掲げて活動をしていると表明したことに大きな意味合いが
あります。

緑の党の参考文献としてはフランスで1997年の国民会議(下院
)で初めて七議席を獲得、国民会議に副議長を、政府には国土・環
境大臣を送り込んでいる

『緑の政策事典』フランス緑の党著 真下俊樹訳 緑風出版/
2500円があります。
また、フランスの緑の党は”移民”を生み出す原因を”貧困と戦争
”として捉えて”移民”問題を”治安問題”ではなく世界レベルの
持続的発展の問題として考えています。
「外国人は公共秩序に対する脅威」と言う見方を否定、排外主義、
愛国主義と闘う政策をとっています。
この政策集で”町から地球までの永続的発展” 第二部”新しい
自由空間を開く” 第三部”自然と人間の融和” 第四部世界政策
から個別的政策まで政策概要を紹介しています。

この『緑の政策事典』は21世紀のルソーの社会契約論的な存在に
なる可能性があります。

また緑の党世界憲章は下記でご覧下さい。
グローバルグリーンズの世界憲章をアップしています。
http://lp.jiyu.net/Chartergreens.htm

また、今回の同時多発テロに対して、アメリカ緑の党から正式な
コメントがHP上で公開されています。
http://gpus.org

タイトル
「ニューヨーク、ペンタゴンおよびペンシルバニアに対する暴力的
な攻撃を非難してください。」  ワシントン(D.C.)。--アメリカの
緑の党は、世界貿易センター、ペンタゴンおよび近いピッツバーグ
(ペンシルバニア)での暴力的な攻撃および大量殺人を非難します。
  緑の党は、攻撃によって影響を受けた人々、特に怪我をしたもの、
そして愛されていた死んだ人々、あるいは害された人たちに同情の
意を示します。
  「緑の党は政府軍や独立した組織、あるいは個人により政治的な
目的で暴力を使うことに反対します。また、そのような戦術はすべ
て逆効果になります」とアニタ・リオス、緑の党の副会長および
オハイオ・グリーンのメンバーが言いました。
「その攻撃の後ろにいる誰も、またいかなるグループも、 世界の
怒りと非難をあびるでしょう。また彼らが望んでいた、解決への一
歩前進の突破口を作ったと思ったとしても、それらは、実は、後戻
りさせてしまっているのです。
 私たちは、すべてのアメリカ人および世界のすべての平和な人々
と同じ立場に立って悲しみます。」
  緑の党は、この事件の調査の後、ホワイトハウスに対して、注意
深い対応を求めます。
無謀で暴力的な報復は特に無実の人々に対して、さらなる生命の損
失を単に増加させるだけだと主張します。
「これらの殺人に加担した人々は、民主主義に対する私たちの信頼
を脅かそうとしています」とベンManski、ウィスコンシン緑の党の
副会長およびメンバーは言いました。
「それらは政府を脅迫して、弾圧させようとして、
 何千人もの民間人を責め苦しめました。」
  「私たちは、早く、的確に対応してくれるよう、
 政府のリーダーにお願いします」とアニタ・リオスが付け加えま
した。「私たちは、この恐怖にかりたてられて、
 無実の人が有罪の烙印を押されたりして、
 犠牲者をこれ以上増やさないことを求めます。」

      アメリカの緑の党 http://gpus.org


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