658−1.「ゆとり教育」がめざす危険な本質



歴史教科書について。
歴史教科書が今また、つくる会が運動しょうとしている。
それには今まで西田幹二ほか藤岡ら以外にも三浦 朱門がいます。
三浦 朱門が教科書のことを「出来る子、出来ない子」の区分けす
る方法で子供同士で差別する、というやり方でする、とのこと。
目的は「ゆとり」と言う名目で、エリートを作るためです。
Y.Sirakawa

「ゆとり教育」がめざす危険な本質
 教科書採択も終わり、いよいよ来年4月から新学習指導要領が完全
実施されます。新指導要領の目玉の一つが「ゆとり教育」ですが、
この新指導要領の基本をつくった教育課程審議会で一番の責任者で
あった当時の会長・三浦朱門(「改善協」会長)氏は、ジャーナリ
ストの斎藤貴男氏の「授業内容とか時間が3割減るということで、
これは学力低下にならないか」という質問に対して次のように語っ
ています。「そんなことは最初からわかっている、むしろ学力を低
下させるためにやっているんだ」「いままで落ちこぼれのために限
りある予算とか教員を手間隙かけすぎて、エリートが育たなかった
、これからは落ちこぼれのままで結構で、そのための金をエリート
のために割り振る、エリートは100人に1人でいい、そのエリートが
やがて国を引っ張っていってくれるだろう、非才、無才はただ実直
な精神だけを養ってくれればいいんだ」

「ゆとり教育というのは、ただできない奴を放ったらかしにして、
できる奴だけを育てるエリート教育なんだけど、そういうふうにい
うと今の世の中抵抗が多いから、ただ回りくどくいっただけだ」。
さらに、教育改革国民会議の江崎玲於奈座長は、「能力に応じた教
育とかいうけれど、具体的にはどういうことか」という質問に対し
て、「最初はクラスの中でできる子とできない子を机の列で分ける
程度だが、ヒトノゲム解析もできたし、人間の遺伝子がわかるよう
になると、就学時に遺伝子検査をしてできる子にはそれなりの教育
をして、できない子にはそれなりの教育をすればいいんだ」(『現
代思想』2001年6月号)とナチスと同じ主張をしています。「実直な
精神だけ」を最も必要とするのは軍隊です。新指導要領と政府の
教育改革の真のねらいは一握りのエリートと「戦争ができる国」の
兵士をつくりあげるということではないでしょうか。そして「つく
る会」教科書が最も指導要領にあっているというのはこの点にこそ
あるのだといえます。

俵 義文(TAWARA Yoshifumi)から。
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(Fのコメント)
俵さんと、この問題では同じ意見ですね。
優秀な子供には、それなりのアドバンテージがあった方がいいが、
平均的なレベルの向上は必要なはず。ゆとり教育には反対で、小学
校の間は、暗記教育中心に、中学校では論理教育をするべきである。
もう1つ、中学校、高校教育では、発表能力や実験や工作などの実
習もするべきだ。英語教育もある程度、必要である。会話中心であ
るが。

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