歴史は繰り返すのか? 本コラムでは、構造改革に賛成する立場からの発言が多いが、 本当に問題がないのであろうか? 昭和初期の「金解禁」をめぐる情勢と、現在の経済状況とのあいだ に類似性はないのであろうか? Google http://www.google.com/intl/ja/ で「金解禁」を検索し て調べてみると、現在の日本の経済状態は、戦争を引き起こすに方 向に向けて進んでいるような気がしてならない。 これは、私だけの思い過ごしでしょうか。 皆様のご意見を拝聴させていただければ幸いです。 tanaka ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (Fのコメント) ありがとうございます。金解禁は、いい例ですね。私も同様に感じ ています。1920−30年代の様相に世界的状況が近くなってい る。下記のURLが、見るのにいいと思う。 http://members.tripod.co.jp/J_Coffee/kinkaikin.html 米国の状況も、その当時と似ている。このため、米国サイドからの 戦争を懸念しています。日本は10年不況と言いながら、その当時 に比べ、生活がダウンしていない。このダウンしないことが、不景 気を長引かせている。または、これが正常なのかもしれないと思う ことがある。経済は、拡大しなければならないと誰が決めたのでし ょうか? 日本は、これが定常状態である可能性もある。中国に工場が大量に 流出しても、この程度ですんでいる。環境問題を考えると、経済 発達をすることがいいことなのか疑問に思うことがあるが。 景気の回復より、今後の日本経済の大幅ダウンに気をつけねばなら ない事態になってきたようですね。あさひ銀行の実質的倒産で、 準国営大和銀行が、引き取ることになった。今までも倒産した関西 銀行、奈良銀行を吸収した。今後も地方銀行はあぶないはず。この ような日本の金融機関の危機事態を想定する必要があるでしょうね 。そして、確実に日本は貧乏になっているが、国民が政府に経済的 劣化を感じさせないよう圧力を掛けるため、下支えして見えないだ け。しかし、いつかはそのような見せかけもできなくなると思う。 ============================== 金解禁を読んで、私もtanakeさんと同じです。 1868年、明治元年(慶応4→明治1) 1869年 井上準之助日銀総裁 1927年、3/22 金融恐怖 1928年 始めて普通選挙 6/4 張作霖爆死件 6/29 治安維持法 1929年7/9 田中内閣総辞職 浜口雄幸民生党内閣成立 11月 金解禁決定 10/24 世界恐怖 ニユーヨーク株大暴落 1929年から1931年間のあいだに51.5の株化暴落する 1930年1/11 金解禁 浜口が狙撃される。 1931年3月 軍部クーデターにより宇垣内閣樹立未遂(3月事件) イギリス金本位制離脱 と 満州事件 12/11 浜口内閣総辞職。政友会、 13日 犬養毅が首相になる。 1932年2/9 血盟団、陸海軍青年将校の下に井上日召がいて、小沼 正が井上準之助を殺す。 1932年3/1 満州国、建国宣言 5/15 5.15事件 5/15 犬養毅射殺さる。 9/18 関東軍 石原莞爾と石垣征四郎ともに満州侵略 として独断で開始。 (満鉄線路爆破を自ら行い、中国軍の仕業にして、満州侵略を開始 するが、天皇は「不拡大方針」を発表) 石原莞爾は成功するが、朝鮮軍の独断参戦、わずか5ヶ月で満州全土 制圧に成功。 tanakaさんのを、自分なりに記入してみると上のようになりました。 こうして改めて見てみると、おっしゃるように経済と、戦争は切り 離して考えられないのがよくわかります。tanakaさんがおっしゃる ように私も小泉の考えは疑問を持っています。(私は始め信じてい ません)どゃ、するか。今、テレビで上杉鷹山を見ていると、上杉 が並々ならぬ努力で山形県の(ひいては、日本国の経済が良くなっ た)経済を守り立てたのがよくわかります。 時代が今だから違う かも知れませんが、参考にはなります。 白川 ============================== 歴史は繰り返すのか? YS 堀内総務会長といえば石油公団の先行廃止案を強烈に推進してい ます。通産相時代に余程のことがあったんでしょう。 どこの銀行のことかと思ったら、野中さんがあっさりと発言してい ます。どうやら今日の総務会は新生銀行がテーマだったようです。 それにしてもまたしてもえらいところを敵に回そうとしていますね。 歴史は繰り返すのでしょうか? 結局我々は何も学んでいないのかもしれません。 ソニーの盛田さんはあの世で今の日本をどう見ているんでしょう。 私はどうも最近、盛田さんと井上準之助が重なって見えて仕方がな いのです。 ■井上の暗殺を知ったJ・P・モルガン会長トマス・ラモントが千 代子夫人に宛てた手紙。 「心からお悔やみの言葉を申し上げます。 あなたのご主人に対していつも抱いていた気持ちをお伝えするた め、ひと言書き送らせていただきます。 1920年の冬から春にかけて、私が日本を訪れたとき、私たち は一緒に中国借款の問題で仕事をしました。 そのとき、私の心の中に、彼の高い人格と、卓越した能力と知恵 に対する大きな賞賛の気持ちが生まれました。 私たちは、以来互いに温かく、見守りあう親友となりました。 そしてこの幸せな関係は最後まで変わりませんでした。」 金融小国ニッポンの悲劇 NHK取材班 角川文庫 P215〜 216より ■そして昨日9月3日付け読売新聞の元チェース・マンハッタン銀 行会長 現新生銀行非常勤取締役デビッド・ロックフェラーのイン タビュー記事。 「70年代、私は欧米間で官民の人的交流を図る「大西洋同盟」の メンバーだったが、そこに日本を加えようと提案したことがある。 しかし、他のメンバーは否定的で、結局、自分で日米欧の「三極委 員会」を立ち上げた。 そこで日本の産業界、官界のリーダーたちと個人的に知り合えた 。特に親しかったソニーの盛田昭夫氏など日米の懸け橋となった人 との出会いは、かけがいのない財産だ。 草の根の個人的交流は、貿易摩擦のたびごとに米国内の対日感情 が先鋭化しても揺らがなかった。」 全文はおくやまさんのアメリカ政治情報メモに掲載 [2443] ロック フェラー全文 http://soejima.to/boards/bbs.cgi?room=info 日銀が資金を出しても、銀行が役割果たしていないことが問題=自 民総務会長(日経) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20010904-00050171-reu-bus_all [東京 4日 ロイター] 自民党の堀内総務会長は、きょうの 総務会で、日銀がいくら資金を供給しても、銀行が貸し出しを増や さないなど、金融機関が役割を果たしていないことが問題だとの意 見が相次いで出されたことを明らかにした。 総務会後の会見で述べたもの。 堀内総務会長は、総務会で「日銀がいくら資金を出しても、銀行の ところで、貸し渋りなど、窓口が閉まっている。それをしっかり直さ ないと、金融が動きをとれない。銀行は厳しい経済環境の中での役 割を果たしていないのではないか、といった意見が出された」と述 べた。 さらに、「日銀が当座預金を増やさせても、(銀行は)積んでいる だけで、それから先に資金を出すのではなく、回収したり、貸付を 絞ったり、担保をさらに要求したりということがおきている」と述 べた。 また、総務会では、「(銀行の貸し渋りの背景として)金融庁の検 査が非常に厳しく、その影響を受けている、との意見もあった」と いう。(ロイター) [9月4日13時42分更新] 新生銀の貸し渋りを批判=野中氏(時事) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20010904-00000383-jij-pol 自民党の野中広務元幹事長は4日の総務会で「中小企業への貸し 渋りがひどい。特に新生銀行の貸し渋りが批判を浴びている。日銀 から(新生銀へ)金を出しているが、その後が貸し渋りだ」と、同 行を名指しで批判、その上で中小企業対策として信用保証協会の融 資枠拡大が必要と強調した。 また牧野隆守氏も「企業の海外工場進出が国内に空洞化をもたら している。その海外へ出ていく企業に日本政策投資銀行が融資して いる。基本的な考え方をきちんとまとめなければいけない」と指摘 した。 (時事通信)[9月4日19時25分更新] 樋口氏、新生銀の社外取締役を退任(日経) http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20010904CEEI007404.html 新生銀行は4日、社外取締役の樋口広太郎氏(アサヒビール名誉会 長)が3日付で退任したと発表した。樋口氏は3日付で経済担当の 内閣特別顧問に就任したため、本人から退任の申し出があったとい う。これにより新生銀の取締役は15人となる。