646−1.日本の国家戦略優先順位



国家戦略上の優先順位を議論する必要がある。   Fより

国家戦略上の優先順位は、安全保障、経済が重要であり、その他に
外務省の懇親会で出た文化となるのでしょうね。安全保障には、
軍事的面と環境面も人類存続に重要と判断するべきだと思う。この
2つの面と経済で日本はどうするのか??

1つ目の軍事面では世界的な同盟関係としての日米同盟は大きい。
1位と2位の経済大国、ダントツ1位の軍事大国であるから、軍事
面では敵対者がいない。この面で、安心感がある。米国は少し、自
分勝手な所はあるが、我慢できないレベルではない。それより同盟
の効用の方が大きいと思う。

国家としては、国民の人命を優先することが必要である。このため
北朝鮮に対し、援助はおかしい。日本人拉致者の開放とセットにす
るべきでしょうね。それと、外務省の海外日本国民保護が不十分で
あり、多くの海外生活者から不満が出ている。この面の改善をしな
いと、外務省は国民の敵になり続ける。国民のための外務省になっ
ていない。

もう1つの環境面であるが、日本は1990年から1.6%毎年
エネルギー使用が増加している。このため、京都議定書で1990
年基準で6%減を2010年までに実現することになるが、30%
近い削減をしないと、達成できない。人類存続上、太陽光や風など
の自然エネルギーを利用して、化石燃料の使用を削減するしかない。
それと、今までの市場論理ではなく、環境論理を社会に根付かす
必要もある。環境税等の税金も必要になるでしょうね。世界的な
共同体制も必要であるので、この部分は、欧州や日本だけでない
世界的な仕組みが必要でしょうね。

2つ目の経済的面は、日本の経済をどうするかでしょうね。
ここでは中国との関係が問題である。日本の地方工場が中国の工場
にシフトしているため、地方経済は破綻している。もう1つ、中国
からの安い商品で日本経済がデフレスパイラルになっている。

企業は、しかたなく中国にシフトして、製品価格を押さえようと
しているが、このままでは限界があるのも事実です。日本経済の
デフレも止まらない。中国の元を切り上げるか、円を切り下げるし
かないように思う。中国製品が品質もよく、価格が安い状況にあり、
中国との競争ができない。このままにしておくと、日本は空洞化す
る可能性が高い。

しかし、中国と対等に付き合う必要があるのでしょうね。お互いに
、自分の意見を言って、どこかで妥協するしかない。中国国内の問
題が大きいために、日本を敵視することもあり、この中国との友好
関係は難しいでしょうね。しかし、日本企業の多くが中国に出てい
るため、中国と敵対関係になることも不可能である。

そのように競争力のある中国に大量のODAをする必要があるのか
疑問だ。成長率も5%以上になっている。世界第4位にここ数年で
なることが、明確な国で、オリンピックも2008年に行えるほど
豊かだ。このような国になぜ、ODAを行うのか大きな疑問。日本
より便利にして、中国に工場をシフトさせて日本経済を苦境に落と
すことを狙っている人がいるとしか思えないが。このような政策は
、日本の国力を落とすことになるが、そのような議論を聞いたこと
が無い。絶対、再考が必要である。

日本は経済的な問題を克服したら、ODAを全て無くすことはでき
ないでしょうね。しかし、日本の経済的苦境の時は、ODAを落と
すこともやむを得ない。放漫財政により、日本は国家破綻寸前です
から。この問題が一番今、日本が考えないといけない問題なのです。

この日本の次の国家構造をどうするか??このコラムでも議論して
いるが放漫財政にせず、経済的なベースを確保することができるか?
国民の多くを知的資産化できるかどうかにかかっている。そして、
多くの新しいビジネスや製品を開発するような仕組みをビルドイン
する必要があるのでしょうね。政府の関わる仕事も社会福祉の面や
最低限の道路などに限定するべきだと思うが。規制も国民健康に
かかわる部分に限定するべきだ。官僚と民間が交流する仕組みも
必要だと思う。均衡を保った国家像を作る必要がある。

文化面は、どう日本の良さをアピールするか、どう日本の主張を
世界に伝えるかだろう。しかし、私は議論することを持っていない。
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629-1のFさん、渡辺さんの「日本人の民度の低さ」についての発言
を読んで。

 渡辺さんの言う「民度の低い日本人」とは自分であることを自覚
しつつ、稿を進めていますが・・・。しかし、日本のことを本気で
憂えて、日本人同士でこの国を良い方向へ持っていこうとするなら
ば、まさに、「民度の低い私たちが、このコラムを作り、このコラ
ムを読み、このコラムに寄稿しているとの前提なくして、他のサイ
トや集団との差別化はできないし、その結果としてここでの議論も
自己満足集団の、戯言として埋もれていくように思います。なぜな
らば、このコラムの主旨からすれば、このコラムに関わる私たちは
、明治維新を乗り切った日本人や、日清日露の戦争を戦った日本人
や、第一次大戦を勝利して、第二次大戦に突き進ませた日本人、
そして敗戦後の屈辱的占領を甘受して、敵対国アメリカに蹂躙され
ながらも、その庇護によってともかくの経済的復興を遂げた日本人、
その代償に、大切なものをなくした(それを恐れるあまり三島由紀
夫をして狂気とも呼べる行動に走らせた)ことに多くの人が気づい
て、今からでも何とかしたいという衝動にかられている多くの日本
人は、すべて同一線上にいるという自覚の上に存在しているように
思うから。第二次大戦へと突っ込んだ軍部の思いも、天皇に開戦決
定の報告をした東条の思いも、沖縄米軍の核持ち込みを黙認した政
府の思いも、八方美人外交しか選択肢のない外務省の官僚の、腐敗
していることにも気づかない鈍化された感性も、善し悪しは別とし
て、あまりによく理解できるその「愚民ぶり」をまずは己の中にも
あることを自覚してこそ、真摯な反省と、そこから発する批判的精
神の発露としての、「国家戦略」に対する提言も、傾聴に値するも
のになると思っている。私はハイ愚民C。
ハイ愚民C
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(Fのコメント)
そのとおり。自分を含めた日本人の性向を見て、それにあった政治
経済を構築するしかない。時々、社会構造が同じであると、人間は
同じような行動をすると学者が言う。が、学者の言うとおりの部分
と日本人の伝統的な行為が混じっていると考えています。

日本人を勉強するしかないですよね。良くも悪くも


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