633−2.世界を数字で見る



数字で世界を見る必要があると思います。  Fより

1.GNPは
1999年の数字よりみると、1位米国93、000億ドル、
2位日本45、220億ドル(米国の半分)3位ドイツ21、000
億ドル(日本の半分)、4位英国14、100億ドル、5位フランス
14、300億ドル、6位イタリア11、709億ドル、7位中国
9910億ドル、8位ブラジル7750億ドル、9位カナダ6440
億ドル、10位スペイン5950億ドル、11位メキシコ4835億
ドル、12位インド4270億ドル、12位韓国4070億ドル、
13位オーストラリア3940億ドルなど

というように、中国の経済規模が非常に拡大している。2000年
速報値によると、中国は順位を上げている。アジア全体でも、拡大
している。インドの順位も上がっている。ロシアのGNPは1846
億ドルと中国の1/5の規模、世界戦略を米国に対抗して、軍備増
強をできるわけがない。冷戦時代とは違うと認識するべきで、ロシ
アを日本が敵視する必要はない。ロシアの太平洋艦隊は、稼動でき
るのが巡洋艦2隻しかない。脅威もほとんどない。錬度も低い。

ロシアの経済は、スイス2590より下、トルコ1980より下、
イラン2385より下。いかに小さいかが分かる。

中国のミサイル巡洋艦の方が恐ろしい。錬度も上げているから、
数年で実戦的な戦力になる可能性がある。中国は軍事費の増額を毎
年10%から20%の割合で延ばしている。

2.エネルギー消費量
1996年の統計ですが、1位米国2167百万t、2位中国857
3位ロシア627、4位日本459、5位ドイツ334、6位インド
280、7位英国229、8位フランス228、9位カナダ228

この内、京都議定書を結ぶ国は、4位、5位、7位、8位、9位など
で、結ばないのは1位、2位、3位、6位という状況である。このた
め、米国はもとより、中国とロシアの加盟も重要となるのです。

3.輸出量
1999年統計。1位米国6950億ドル、2位ドイツ5410、
3位日本4176、4位フランス3000、5位英国2680、6
位イタリア2420、7位カナダ2384、8位オランダ2000

中国は1951、香港1738と両方を足すと3600となり、
フランスより多い。ロシアは740と少ない。このため、ロシアは
石油と武器の輸出に積極的になるのです。

4.外貨準備高
1999年統計。1位日本2880億ドル、2位中国1583、3
位シンガポール768、4位韓国740、5位米国730、6位
ドイツ664
これは、貿易の収支が過去から現在までどうであったかを示す数値
ですから、その意味からすると、日本は裕福だとなる。しかし、
中国も非常に裕福であることが分かる。4位までがアジア。

数値的に見ると、中国は発展途上国ではなく、世界的な大国になっ
ている。日本が持つイメージを変化させる必要がある。ロシアに対
して、同様である。アジアは全体的にも、豊かになっている。


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