632−2.怨霊と御霊の間



靖国神社のA級戦犯合祀が問題になっている。日本の古来の御霊に
ついて考えよう。   Fより

出雲神社や法隆寺など、古来から不運や権力者から不当に抹殺され
た人々が、最高の神として、祀るのが日本の伝統であり、一連の
梅原猛さんの中世シリーズや井沢元彦さんの日本史シリーズで明確
化されている。怨霊化した不遇に死んだ人を最高の神にする。この
ため、天皇家の王宮より、古代王朝の大国主命を祀る出雲神社は、
古来より、日本で高さが一番高く、尊厳な建物にしたのです。

その歴史は江戸時代や現代も影響を持っていると、井沢さんは、
その著書である「逆説の日本史」で述べているが、その通りだと思
う。死んだ人の悪口を慎む習慣が日本人にはある。そして、不当に
死んだ人には、多くの人が花を手向けることになる。つい最近の
犯罪で亡くなった池田小学校の児童にも、多くの人の同情が寄せら
れた。このように、日本には不当に殺された人に対する切々とした
気持ちを表すと言う感情がある。

それに比べると、中国や韓国は、そのような怨霊の伝統がないため
、死者に冷淡で、その中国と結託する反日日本人も日本人としての
伝統や習慣を無視した冷酷な人たちであろうと、勝手に想像する。
ここが、朝日などの大新聞がいくら中国と結託して反日的なキャン
ペーンをしても、国民は反発するだけになる原因でしょうね。

このような伝統から、私がここで主張したいのは、次のことです。
戦争でA級戦犯になり、絞首刑になった東條閣下などの人は、米国
が言う「日本の戦争犯罪」で日本国民全体の身代わりになっていた
だいた方たちなのです。自分は悪くないと言いたいために、国民は
その東條さんたちに罪をなすり付けただけなのです。戦前一番国民
を戦争に駆り立てのは朝日新聞ですから、自分を抹殺するべきなの
ですが、その朝日が一番、東條さんを身代わりにして追い詰めたの
です。そして、今もそのようなことを続けている。

A級戦犯の遺族の方たちも憤懣のやり場がない気持ちでこの50年
間、いらっしゃったと思います。ご同情申し上げます。

このため、A級戦犯の人たちと、他の戦死者とは明確に違う。国民
は懺悔の気持ちでこのA級戦犯の人たちに合い対しないと、いけな
いのです。靖国神社では、その気持ちが少ないのです。この日本現
代の不当な戦死者なので、それ相当な追悼の気持ちを込めた神社が
必要なのです。それが、日本の伝統的な仕来りであることを思うと
、当然あるべきだと思う。そして、命日には、首相の参拝する必要
があるのです。この12月23日、天皇誕生日ですが、GHQは意
図的にそうしたのです。しかし、将来ともこの日を記念日として、
祭日にするべきでしょうね。日本の現代を作る礎になった犠牲者の
日として、記念するのでしょうね。

このため、私は、日本古来の伝統から、靖国神社ではおかしいと思
っています。特別な神社を国民の寄付で作るべきだと思うが??


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