629−1.意識改革と構造改革



意識改革と構造改革と日蓮
ryouma@野村です。
 
構造改革や意識改革についての困難さについて考えています。
特に歴史の精算と国家の定義や民族についてほとんどこれまで 
考えて(教育してこなかった)この国について・・・・ 
 
個人的には日蓮が現在の日蓮系のストーカーを生んだとは考えてい
ません。むしろその人間的激しさと教えの厳しさから松葉谷草庵焼
討や伊豆への流配、小松原での襲撃に滝の口の法難などの大衆から
の追放や為政者からの追放を繰り返されています。 
むしろ、日蓮は日本的性向に闘いをいどんだと言えるかもしれませ
ん。後に6人の後継者によって布教のなかで教義の頭が八つに割れ
て苦しんで死ぬと言う下りを拡大解釈して布教し、勢力拡大してい
ったところに根本的仏教解釈の間違いに由来するところだと考えて
います。そしてその最大の教えは現世ごりやく だと言えるでしょ
う。
 
さて、教科書問題や歴史の精算はじめ21世紀まで 日本はその国
の形を諸外国に解されず孤立した文化圏を維持してきました。 
そして多様性を求める多文化共生と言うキーワードと国際化の中で
国益と言う天秤はかりでバランスを崩して価値観が崩壊しています。 
太平洋戦争については様々な角度から自ら痛みを負いながら検証し
なければならないでしょう。

先の投稿で、私は 暗殺者 中野孝二著 を引用していますが、
そこには日蓮系の発露する力と行為、アジアで日本が何を行い恐行
いに走ったのか?その理由をかいま見る事が出来ます。 

暗殺者 中野孝二著 を読む時に留意しながら読む事は過去に投稿
した事のある下記の二つです。

1)宗教の持つア−キ−タイプ(原型)と言うか,人間の心を動か
す原動力というか,それにはパタ−ンがあります。それらは”感情
と思考が一緒になる事によって発動するもの”と言われます。この
様な状況(理性を失って状態)が自身のうちに醸しだされると,”
自我”の力などごく少なくなり,普通なら当然判断できることでも
判断できなくなる訳です。
 
2)サラリ−マン金太郎 本宮ひろし 著 の中の民主自由党東北大物
政治家山金幸四郎のセリフ『日本人はモンゴロイドだ,元々は大陸
にいたもっといい所はないか・・・・・素晴らしい土地はないかと
捜し求め この東のとっぱずれの島まで渡ってきた・・・・と言う事
ならば 日本人の先祖は冒険心にあふれた強い民族だ・・・・・・
しかし・・・・・ある所に定住し.畑を耕している所を追い出され
・・・・ また次に住み着いた所を追い出され東の島まで逃げて来た
それが日本人の先祖であったなら気の小さい弱い民族の集まりだな
残念ながら日本人のル−ツは後者だよ・・・・ 日本の習慣の中には
,はっきり結論を出さないとか個人で責任をとらないでいいような
制度とか・・・・弱い人間がうまく協調して生きていくための知恵
がいたる所に工夫されている。武士道なんてのも潔さそうだが弱い
人間の弱みを隠すやせ我慢の結晶だな。切腹なんてのは潔さの決定
版のように言われているがそうじゃない、ありゃ自分の命を断つ事
によって全てを水に流してしまおうという、気の弱い人間が考えた
都合のいい責任逃れの便法じゃよ  しかし 気の弱い性格の人間ど
もが集団で行動した時・・・・・調子にのってとんでもない暴走を
するもんんじゃ』
 
暗殺者の主人公が故郷を思い起こして回顧するところで自我の形成
の出来ない、個人主義にはなりようがない村の家での生活を笑いな
がら語っています。
自我の形成が出来ない生活風習と そこに根付く

ーー”自我”の力などごく少なくなり,普通なら当然判断できるこ
とでも判断できなくなる訳ですーーと
1)にあるような教え、それが起こす出来事が

2)のーー気の弱い性格の人間どもが集団で行動した時・・・・・
調子にのってとんでもない暴走をするもんんじゃーーと言うところ
につながる事です。

日蓮系の問題は日本を孤立した文化圏におく事、全体主義に走る事
、赤信号みんなで渡れば怖くない・・・・と道を踏み外す事。など
など・・・・様々な問題を含んでいます。

日蓮は「真言亡国 律国賊 念仏無限 禅天魔」を唱えて他宗を
徹底的に非難攻撃しました。
その為、地頭の東条左右衛門尉影信の怒りをかって故郷を追われ、
鎌倉名越に草庵を結んで 石や瓦の飛ぶ迫害のなか毅然と辻説法を
続けます。
立正安国論を編し、時の執権北条時頼を勧業し、伊豆流罪の後文永
五年(1268)に蒙古より牒状が届くと他宗への攻撃をますます
強め、11通の書面をあらためて 時の執権 北条時宗以下 幕府
の重鎮と極楽寺建長寺七カ所寺に送り諫暁します。
これから滝の口の法難にあい命をたたれようとする訳ですが、鎌倉
建長寺大道禅師の助命運動が功を奏し、死一等を減じられ佐渡流罪
となる訳です。
しかし、歴史から考えると立正安国論は情報を先取りしたかもしれ
ませんが日蓮が天の啓示を受けて予言したものではありませんでし
たし日蓮の諫暁(「近年、凶作や天災、または疫病が続くのは、
正法に背き、邪法に味方する為であり、もし、一切の邪法を退けて
法華経にみを受け入れるのでなければ、自国叛逆(内乱)と、他国
侵略(外患)とが起こる」ようは日蓮宗の教え以外は無くすように
と言う事)を退けた北条時宗が蒙古を退ける事になる訳です。
 
現在のNHKの大河ドラマ北条時宗に日蓮が引き合いの出される演
出が怖いですね。あれは世界中で放映されている訳ですから・・・・ 
 
つくる会の教科書に 日いずる国の天使から日没する国の天使へ送
る・・・印鑑の説明で日本は仏教や制度などすぐれものを中国大陸
から受け入れはするけれども、その支配を受けない態度表明として
上記の文面を送ったと言うような説明箇所があります。 
(手元に本がないため明確に書けずに失礼) 
 
現在GDP世界第4位、太平洋艦隊を就航させ、原子力潜水艦によ
る核弾頭発射ミサイルを保有し、人口は世界の1/6を持ち経済軍
事的国際的影響力を増す中国に対して日本と言う国のありかたと
文化的背景を態度表明しているとも受け取られる訳です。 
 
日本は第二の敗戦による自滅と第三の開国を迫られています。
これまでにないファクターを受け入れる必要のある・・・・
 
21世紀の日本 はどうなるのか?
ともかく 考える事、行動にうつす事 それからですね。
 
ではでは


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