626−1.在日米軍の役割とは



月刊「軍事研究」で在日米軍に厳しい見解が述べられている。
その記事を紹介しよう。        Fより

改めてその本質を問う、在日米軍の存在価値。やりたい放題、在日
米軍の大罪。トレーニング部隊と化した沖縄海兵隊。在日米軍の過
去、現在、今後。というサブ・タイトルが付いている。この「軍事
研究」では最近、見たことない反米的な雰囲気である。もしかする
と、米国の靖国神社・教科書問題の対応を牽制する意図があるよう
な感じである。そう勘ぐらないと、理解ができないほど強い調子だ。

この雑誌は米国のシンクタンクも見ているため、日本の軍事関係者
の不満を伝えるために、そうしたのでしょうね。それでは、内容を
見よう。一部Fの見解を追加しています。

1.在日米軍の存在価値  藤井冶夫
首都圏の在日米軍は空軍の横田、海軍の横須賀、それと、海兵隊2
万人が常駐している。一夜にして政府中核を占領する能力を持って
いる。日本政府高官に対して、これにより米国の抑止効果が発揮さ
れている。これと同じ状態が韓国にもあることを付け加える。
日本全体では4万人が常駐している。韓国は3.6万人である。
他のアジア諸国ではタイでは104人、フィリピンが83人しかい
ない。その他のアジアには米国軍はいないのです。自主防衛するべ
きで、米軍に守られるのは日本にとってもよくない。

2.トレーニング部隊と化した沖縄海兵隊  河津幸英
在日海兵隊の半分2万人の大半が岩国の海兵隊航空施設を除くと、
沖縄に集中している。第3海兵遠征軍(以後3MEF)が展開して
いるが、1MEF:米国西海岸、2MEF:米国東海岸に比べて、
戦闘能力が1/4しかない。3MEFはこのため、朝鮮戦争が起こ
っても、初動対処しかできない。1MEFが到着すれば、そこに
吸収されるしかないのです。それなら、なぜ沖縄にいるのか??
1つには兵站基地としては重要なためです。後方支援のためにです。
そして、今いる戦闘部隊も外国から沖縄に回ってくるローテーショ
ン部隊が主なのです。このローテーション部隊は沖縄に半年しかい
ない。そして、その半年で何をするかと言うと、砲撃訓練、ジャン
グル戦訓練などです。それがもう1つの沖縄の役割なのです。どう
して、沖縄か?「おもやり予算」と何でもできる地位協定があるか
らです。プエルトルコは選挙権があり、米国軍の自由にならない。
自由に成るのは、米国選挙権のない、属国日本の沖縄のみ。

3.やりたい放題、在日米軍の大罪  石川 厳
在日米軍への日本からの支出は2000年予算は2750億円で、
毎年3000億円程度が支払われている。外国の駐留軍隊に支援す
る国は今、日本しかない。

4.不愉快な平和の時代の在日米軍  田岡 俊次
失われた米海軍の存在理由。しかし、「思いやり予算」がほしいた
め、日本にいる米軍。沖縄の海兵隊は問題。短期駐留であるため、
問題がおきやすい。


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