月刊「軍事研究」で在日米軍に厳しい見解が述べられている。 その記事を紹介しよう。 Fより 改めてその本質を問う、在日米軍の存在価値。やりたい放題、在日 米軍の大罪。トレーニング部隊と化した沖縄海兵隊。在日米軍の過 去、現在、今後。というサブ・タイトルが付いている。この「軍事 研究」では最近、見たことない反米的な雰囲気である。もしかする と、米国の靖国神社・教科書問題の対応を牽制する意図があるよう な感じである。そう勘ぐらないと、理解ができないほど強い調子だ。 この雑誌は米国のシンクタンクも見ているため、日本の軍事関係者 の不満を伝えるために、そうしたのでしょうね。それでは、内容を 見よう。一部Fの見解を追加しています。 1.在日米軍の存在価値 藤井冶夫 首都圏の在日米軍は空軍の横田、海軍の横須賀、それと、海兵隊2 万人が常駐している。一夜にして政府中核を占領する能力を持って いる。日本政府高官に対して、これにより米国の抑止効果が発揮さ れている。これと同じ状態が韓国にもあることを付け加える。 日本全体では4万人が常駐している。韓国は3.6万人である。 他のアジア諸国ではタイでは104人、フィリピンが83人しかい ない。その他のアジアには米国軍はいないのです。自主防衛するべ きで、米軍に守られるのは日本にとってもよくない。 2.トレーニング部隊と化した沖縄海兵隊 河津幸英 在日海兵隊の半分2万人の大半が岩国の海兵隊航空施設を除くと、 沖縄に集中している。第3海兵遠征軍(以後3MEF)が展開して いるが、1MEF:米国西海岸、2MEF:米国東海岸に比べて、 戦闘能力が1/4しかない。3MEFはこのため、朝鮮戦争が起こ っても、初動対処しかできない。1MEFが到着すれば、そこに 吸収されるしかないのです。それなら、なぜ沖縄にいるのか?? 1つには兵站基地としては重要なためです。後方支援のためにです。 そして、今いる戦闘部隊も外国から沖縄に回ってくるローテーショ ン部隊が主なのです。このローテーション部隊は沖縄に半年しかい ない。そして、その半年で何をするかと言うと、砲撃訓練、ジャン グル戦訓練などです。それがもう1つの沖縄の役割なのです。どう して、沖縄か?「おもやり予算」と何でもできる地位協定があるか らです。プエルトルコは選挙権があり、米国軍の自由にならない。 自由に成るのは、米国選挙権のない、属国日本の沖縄のみ。 3.やりたい放題、在日米軍の大罪 石川 厳 在日米軍への日本からの支出は2000年予算は2750億円で、 毎年3000億円程度が支払われている。外国の駐留軍隊に支援す る国は今、日本しかない。 4.不愉快な平和の時代の在日米軍 田岡 俊次 失われた米海軍の存在理由。しかし、「思いやり予算」がほしいた め、日本にいる米軍。沖縄の海兵隊は問題。短期駐留であるため、 問題がおきやすい。