625−1.参拝をなぜ変えたのか??



なぜ、小泉首相は15日ではなく13日に参拝したか。YSさん
からの電話と、いろいろな人に聞いた情報からその原因を探る。
                          Fより

小泉首相は12日に、相次いでYKKの会談、野中さんの会談をし
たことは、新聞等で報道されているため、皆さんも知っていると思
う。そして、そこで説得されて、13日の参拝になったと報道され
ている。しかし、深層は米国のジョセフ・ナイ氏が朝日とのインタ
ビューを受け、その記事を内閣や自民党有力者に紹介し、大騒ぎに
なったようだ。そして、米国有力者とのコネを持つ加藤さんの出番
ができたようです。

要するに、日本は米国の属国だということですね。そして、その
米国有力者たちが、日本のことを充分に知らない。日本を教える世
界の教科書の記述に大きな偏見や明らかな誤りがあるため、このよ
うなことになるのです。

そのことを踏まえるとナイ氏の見解は米国にとって正しい。米国の
日本・アジア担当者としては、米国の利益からすると日本と韓国の
関係悪化は、米国の東アジア政策を打ち壊す危険性もあったので、
こういうしかないでしょうね。

ブッシュ政権のアミテージは、日本国内問題に干渉しないという
キャンプ・デービット会談の合意を受け、あまりでられなかった。
このため、前政権のナイ氏に日本説得を頼んだようだ。それと、
同時に韓国政府にも、事態の沈静化を要請した。この結果が韓国の
報道である。そのレポートをふる@鶴川さんがしている。

もう1つ、今回の「つくる会」教科書不採用活動をした団体には
米国から資金が入ったような予感がする。ある日を喫して活動が始
まった。何かがおかしい。

もう1つ、韓国の右翼団体やおばあさんまで靖国神社で抗議活動を
する。それも13日、事前には知らされていないのに、靖国神社に
13日にいる。おかしいと思いませんか??

漏れているのです。どこから、勿論、米国から、それも資金付きで
観光旅行ができるため、韓国から来たのです。日本の首相に対する
見せしめのため。どのように!!
それは、世界の報道機関で一斉に報道することによって。そのため、
靖国神社で抗議する韓国人をアップで取っているのです。これは、
やらせに決まっているとCNNとBBCを見て思った。米国はすご
い。ここまでやる。日本には対抗方法がない。悲しいかな!!!

まあ、しょうがないでしょうね。日本も韓国も今でも、部分的に、
米国支配下にあるのですから。
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参拝は国際的代価高い:ジョセフ・ナイ米元国防次官補 朝日

[ワシントン11日:三浦俊章]クリントン米前政権で日米再定義
に中心的役割を果たしたジョセフ・ナイ元国務次官補は、朝日新聞
記者とのインタビューで、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、
「日本の利益にならない」と指摘。また「多くの米国人は当惑して
いる。」とも語った。靖国問題についてブッシュ政権はコメントを
控えているが、政権内外の専門家の間では、日本の国際的立場を損
ねるとの声が出ている。米国の外交指導者層の代表的存在である
ナイ氏の発言は、こうした懸念を代弁したものといえる。
インタビューの要旨は次の通り。

参拝の影響
「すべての国は、経済力や軍事力のようなハードパワーのほかに、
文化的、思想的な魅力といったソフトパワーを備えている。日本が
過去に取り組まず隣国との関係を悪化すれば、日本自身のソフトパ
ワーを弱める。歴史教科書問題や靖国神社参拝は、日本自身の利益
にならない。」「日米関係には、直接大きな影響はないと思う。
しかし、日本と韓国、中国との関係への影響があり、米国は日韓の
良好な関係を望んでいるのだから、その点で米国の利益にも影響は
出る。しかし、それ以上に、日本が自らを傷つける姿を見たくない」

首相のこだわり
「私は小泉首相を積極的に評価している。経済問題に真剣に取り組
もうとしている。だからこそ驚いた」「米国人の日本への全体的な
評価はまだ肯定的。ところが、その日本が韓国や中国との関係との
関係を傷つけようとしている。(参拝は)やるだけの価値のあるこ
とだろうかと、多くの米国民は当惑してる。国内的に得るものより、
国際的な代価の方が恐らく高くつく」

戦死者をどう弔うか
「戦死者への敬意は払うべきだ。しかし、30年代の出来事に責任
のある人々(A級戦犯)が合祀されたことで、靖国神社がある種の
シンボルになった。そこに問題がある。戦争犯罪人が恐ろしいこと
をやっていないと主張するのは誤りだ。戦死者と戦争犯罪人が同じ
ところにいることが問題だ」

中韓の反発と日本のナショナリズム
「過去の歴史を利用して日本に圧力をかけようとする勢力があるの
は事実。しかし、だからといって、彼らの主張する歴史がまったく
間違っているわけではない。」「現在の日本は30年代の日本とは
まったく違った文化がある。自分の国にある程度の誇りを持つこと
は健全なこと。しかし、他者の見方を排斥し、自らだけに価値があ
ると考えると、不健全なものになる。」「今後について私は悲観的
ではない。日本は歴史問題で隣国と折り合いをつけるだろう。それ
が日本自身の国益にかなっているからだ」
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ボチボチ、振り上げた拳を降ろしはじめた韓国メディア 
                        ふる@鶴川
 今日(17日)の朝鮮日報・中央日報の社説の特徴は、扶桑社の
歴史教科書の採択が僅かであったことを述べている。社説では、
この採択結果は「『日本政府は負け、日本市民は勝った』 〜“歴
史の不正を美化する”という衝動に打ち勝ち、日本の良心を引き出
させたのは、主婦と一線の教師が中心となった市民団体だった。
(朝鮮日報)」、「日本の父兄と市民団体の良識の勝利(中央日報
)」と評価している。思わず笑わずにいられなかった、良識ある市
民団体の行動によって、教育委員会の採択委員に対し、莫大(ばくだ
い)な量のファクスや電話の組織的妨害工作を重ねた上に、脅迫電話
や、「つくる会」の事務所を放火するテロ行為まで起こしている。 
 どこの国のメディアもご都合記事を書くものであるという実態を
垣間見たようだ。 

しかし、面白かったのは最後の結びである。  
「今回の日本市民団体の“勝利”は、韓日の国民にとって2つの大き
な疑問を投げかけている。ひとつは国益の判断を果たして政府にだ
け依存して任せていいのだろうかということだ。日本政府は“過去
の美化”を国益だと判断し、市民団体は“真実の直視”を国益だと
判断した。市民の見方が“大人”であるということは言うまでもな
い。もうひとつは国益の貫徹手段を選択することにおいて、政府は
どれだけ賢明なのかということだ。 
 韓国政府はわい曲問題に接すると、すぐに各級学校や地方自治団
体、そして民間団体の交流を凍結した。官僚の考え方が伺えるよう
な浅はかな行動だ。両国の市民はこのような政府のもとで次の世代
が共に歩むことになる“相互理解”と“相互尊重”の道を開拓しな
ければならないという責任を背負っている。(朝鮮日報)」 

「1年余り続いている歴史教科書波紋を振り返ってみると、韓国側
の対応にも反省すべき点がある。政府は不必要な言辞も辞さずにあ
らゆるカードを出すことで弱みを握られ、民間は民間で修羅場同然
になっていた。 
もちろんこうした対応が採択率を下げることに寄与した側面がない
とは言えないが、冷静で落ち着いた対応とは程遠いものだった。
そのせいで両国間の民間交流に冷たい風が吹いているのは残念なこ
とだ。「つくる会」の教科書を事実上無用の長物にしたのは日本の
一般国民の市民運動だ。類似の事態の再発に備えるためにも、彼ら
との対話と交流は奨励し活性化されるべきだ。 
今回の歴史教科書波紋を通じて得たものは「反日」ではなく「知日
」と「克日」であり、その道は熱い感情よりも冷徹な理性にあると
いうことをもう一度確認するべきだ。(中央日報)」 
 おやおや、さんざん煽っておいて、これほどずたずたになった
日韓関係を市民レベルで修復しろと言うのですね。虫が良すぎる話
だと思ったが、たしかに、百の政治家の言葉やマスコミの世論扇動
よりも、一市民グループの勇気ある行為、あのサッカーフランスワ
ールドカップのアジア予選、韓国で行われた日韓戦での韓国側サポ
ーターの「いっしょにフランスへ行こう!」の一つの垂れ幕が、
日韓の溝をどれほど埋めたか計り知れないものがある。 
 金大中大統領も当てにならない「太陽政策」よりも、後願の憂い
を無くすために日本への「寛容政策」を押し進め「反日」が死語に
なるぐらいに日韓の関係を強固なものにした方が、確かな政策とな
るのでは? 
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  8月15日と小泉の靖国参拝   GWRNo.32
 「対日戦勝利記念日」の8月15日、アメリカの新聞はほとんど
これに言及することはなかった。しかし全国ネットのテレビは例外
なく「小泉首相の靖国神社参拝」をニュースに取り上げていた。
ABCニュースは人気の報道番組「ナイトライン」で特集、『レイプ
・オブ・ナンキン』の著者(アイリス・チャン)、韓国系学者、
バターン死の行進を体験した元米国陸軍兵士、朝日新聞のワシント
ン特派員をゲストに、日本の戦争責任、靖国神社参拝をトークショ
ー手法で扱った。しかしゲストは4人とも(朝日の三浦記者を含め
て)日本政府に批判的であり、特に他の前者3人は激しい偏見を抱
いている。チャンに至っては「日本は大戦中に中国で1300〜3500万
人を虐殺している」と広言してはばからない。司会者のテッド・カ
ペルは極めて冷静にして、よく背景を調べて番組に参加しているの
だが、ゲストの選択が日本非難で固まっていたため、日本のイメー
ジという観点からは大いなるマイナス番組になっていた。
 先週は本欄で、「アメリカの原爆投下批判」や「戦争体験者から
の客観的アメリカ批判」といった論説の存在を紹介したが、今週は
この系統の意見は見られない。小泉参拝も、13日に変更されたため
、報道は14日付けとなり、8月15日は新聞に限って言えば、戦争は
歴史の彼方にかすんでいたようだ。


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