昭和恐慌の後に日本は日中戦争に突入しました。経済的な歴史から すれば、今日のバブル崩壊などは、昭和恐慌とは比べ物にならない ほど軽いものだそうです。 昭和恐慌の時は、金本位制の崩壊、関東大震災、昭和恐慌&NY発大 恐慌が起こっていて、その後に当時「着ている衣服まで売って借金 取りから逃げた」というほどひどかったところへ、関東大震災、金 解禁、やっと日露戦争で、日本近代が出来たと思ったところに、3 重苦です。そこで、失意に満ちた国民の士気を上げるかのように 日中戦争がはじまります。こういうやり方は今のアメリカのようだ と思えばいいわけで、国民の不満や経済的な状況が良くなくなると 戦争を起こすというようなやり方を当時はやっていたわけで、ある 意味で、このやり方は日本が最初にやったかもしれません。 それを戦後アメリカは一種の戦法として繰り返してきたと思えるわ けです。経済的にいうと、面白いことに、明治維新前夜の日本では 、大飢餓があり、大地震があり、周辺海域に外国船が出没し、変革 しなければという意識が高まりつつあったようです。 当時の藩では、贅沢禁止令などが出ているところもあり、結局、明 治維新というのは失われた国民の士気を上げるために起こった民主 運動ではなかったのかとも考えられるわけです。そして昭和恐慌ま で、明治維新から発生した国家意識と経済的なバブル状態は続き、 昭和恐慌&関東大震災&NY発大恐慌で終わりを告げます。その後、 日中戦争が始まるわけです。この明治維新から高まった愛国的&経 済的バブル状態は昭和恐慌まで続くわけですが、この時の日本は今 の中国に似ているのではないかと思えます。 さて、今はバブルが崩壊したというのから10年がたち、昭和恐慌 のような状態にあり、丁度、中国との変な関係が始まっており、 アメリカやユーロが出てきており、面白くなってきたというか、 ある意味で第1次大戦後の世界と似ているというか、日中戦争前夜 (つまり昭和恐慌直後)と似ているのではないか。非常に異なるの はイスラエルがあることで、最近中国がパレスチナに対するイスラ エルの姿勢を非難したということになって、それに呼応するかのよ うに、イスラエルが海外のユダヤ人に戦争のために帰国するように 告げているそうです。今、日本が恐いのは、地震です。明治維新と 日中戦争の前に地震が起きており、不況があったという面で、 現在も似ていると考えられるわけで、昭和恐慌をこのサイトにおら れる方はどう思われるか?また、明治維新前夜にあった不況&飢餓 &大地震などは関係があるのか?まあ、ちょっと考えてみてくださ い。このサイトの方々なら面白い結論が導き出せるかもしれません。 かめい ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (Fのコメント) 国内状況がおかしいと、外国との戦争をすると言うのは、日本が 最初ではなく、古来からどこの国もやっていたことだと思います。 昭和恐慌は、世界恐慌の日本版のことでしょうから、世界的なベー スで物を見れば、確かに現在と似ている。そして、この10年の 日本の行動は、米国のフーバー大統領がやった政策、不況を悪くす る方向の対応策であったように思う。ケインズ理論が死に、新しい 理論が必要なのではないですか。 その理論はレーガンやサッチャーなどが提唱したような、今までの ケインズ的な大きな政府ではなく、国民の自立に基づく小さな政府 のような気がする。そして、循環理論的に、大きな政府がいい時と 、小さな政府がいい時が、交互に繰り返すような気がする。その 理論構成はまだ確立していないが、人間の心理としては、肯ける。 日中戦争が起こる心配が出てきたのも、その当時と同等な状況にな っている。下記資料のように防衛の重心をロシアから中国へ。米国 の政策を後追いしている。 ============================== 防衛力の比重、九州沖縄にシフト 朝日 政府・自民党は防衛力整備の中期目標を示した「防衛計画大綱」 を2003年にも大幅に見直す方針を固めた。朝鮮半島情勢や台湾海峡 の不安定性をにらみ、自衛隊の部隊配置を九州、沖縄など南方にシ フトするのが柱。ミサイル防衛構想の具体化なども視野に、陸海空 の各自衛隊の運用を統合するなど組織や装備体系の在り方も再検討 する。 防衛大綱は5年ごとに具体的な整備計画を示す「中期防」など防衛 政策全般の基礎となる。現大綱は1995年末、冷戦終結を受けて20年 ぶりに改定されたが、国際情勢の変化や日本の財政事情を踏まえ、 わずか6年で再改定に動き出す。 防衛庁は年内に制服組を含めた検討体制を立ち上げ見直しに着手 。今の中期防が最終年度を迎える2005年度を待たず、2003年中にも 作業を終える方針だ。これに伴い中期防の改定も不可避となる。 焦点は防衛力の地域的な配分の見直し。中国が今年度の軍事予算 を前年比17%も増やすなど軍備拡大を続ける一方、極東ロシア軍の 地上兵力は冷戦末期の4分の1に縮小した。