612−2.中東情勢を見る



イスラエルとパレスチナの中東情勢を見よう。  Fより

アラファットが、イスラエルや米国の期待するテロリズム防止が、
できないし、またしない。このため、イスラエルの強硬派シャロン
はアラファットを交渉相手にしない。

これに代わって、シャロンはPLOやハマス幹部のキル・リストを
作り、着実にその実施をしている。これができるのは、パレスチナ
勢力サイドに多くのスパイを送り込んでいるためで、どこに該当幹
部がいるか、的確に掴んでいる。これには、米国も反対しているが
・・・。

それと、パエスチナ地域をエリアA、エリアB、ガザにブロック化
して、そのブロックのすべての道に軍の検問所を置き、普通40分
で行ける所を3時間以上かかるようにしている。これによって、パ
レスチナサイドのエリアを、まるで大きな刑務所にしている。全員
を外界から隔離している。このため、パレスチナの失業率は50%
に達している。

そして、一番不思議なのが、まわりのイスラム諸国がその状態を知
っているにも関わらず、イスラエルに強い抗議や対応を取れないで
いることである。また、1998年からパレスチナへの援助資金も
どんどん減り続けている。

このまわりの国はアラファットがイスラエルや米国の期待するテロ
防止をしないことに苛立ち、この状況になったかというと、それで
はない。イスラエルのシャロンに強硬処置を取ると、戦争になるだ
ろうと思っているため、抗議ができないのが本当の姿である。

強硬処置は米国の思いのつぼに嵌ると思っている。今、米国は中東
地域での戦争を望んでいる。国内経済の立て直しをしたいのである
が、その戦争をできる環境が整備されない。

このため、再度、イラクに視点を向けることになったようだ。イラ
クを徹底的に叩くとのこと。どうなりますやら!!!
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イラクに軍事力行使も 米、政権転覆も視野に 
産経新聞社 
7月30日(月) 16時9分 

 【ワシントン29日=土井達士】米国のライス大統領補佐官(国家安
全保障問題担当)は二十九日、CNNテレビなどに出演し、再び緊張
が高まっているイラクとの関係に触れ、「サダム・フセイン(イラク
大統領)は米政権のレーダー上に浮かび上がっている」と米国がイラ
ク問題を重視していることを確認、「断固とした軍事力行使を検討
中」であることを明らかにし、イラクの政権転覆などを視野に入れ
た強硬策を採用することを示唆した。  
 米・イラク間では、米英両国が設定したイラク上空の「飛行禁止
区域」などをめぐる小規模な衝突が恒常化しているが、ライス補佐
官は「(ブッシュ)大統領は、脅威を甘受できないと判断した際、し
かるべき対応をとる権利を留保している」と述べるとともに、「単
なる報復ではない軍事力行使を視野に入れたイラクへの対処策を友
好国や同盟国と立案している」と語った。 

 同補佐官はまた、先のロシア訪問の重要な目的だった弾道弾迎撃
ミサイル(ABM)制限条約の破棄に楽観的な見通しを明らかにした。 


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