611−1. 市民革命が必要だ



自民党の幹事長が構造改革を一種のお経と表現した。これを考察し
よう。  Fより

今回の参議院選挙は、小泉革命を成功させようと、多くの都市市民
が自民党に投票した。しかし、組織票も効果を発揮したため、自民
党の反改革派も多く当選した。もちろん、民主党の労組候補も多く
当選している。

このような現象は、参議院のみの現象であるのに、山崎幹事長は反
改革派に配慮した「構造改革は一種のお経」という発言をした。
これは大きな問題だし、不見識だ。今後の政権運営の一人者がその
ようなことを言うのは、どうか??

国民が真剣に構造改革を要求して、小泉革命を応援したのに、この
ような反応をすることに、国民は大きな失望を感じたと思う。自民
は、やはりダメか!!!小泉改革に理解があると思っていた幹事長
がこのような発言をするのですから。

しかし、次の衆議院選挙では、このような組織票は無意味であり、
かならずや市民の勝利をもたらすと思う。このため、今からじっく
り、議員の動きを見て、反改革派議員を自民党、民主党ともにであ
るが、あぶり出す必要があるのでしょうね。

今、日本の構造改革をしないと、日本は高々50年で、再度貧しい
国へ逆戻りすることになる。だいたい、戦後経済で公的セクターが
占める割合が高すぎたのだ。これはソ連の社会主義より少ないが、
他の欧米諸国に比べて多い。そのため、より社会主義に近い状態に
なっている。これが、国民や企業の甘えを上長させた原因であろう。

中国は公的セクターの民間化して、大発展している。それに比べて
日本は公的セクターの民間化に抵抗勢力がいるためにできないでい
る。そして、この公的セクタは民間銀行より金利が高い郵貯の資金
を使っている。しかし、貸し出し金利は低い。それに公的セクター
の職員は天下りの幹部を多数抱えているため、民間より平均賃金は
高いはずである。これでは事業として到底成り立たない。このため
、金利補助等の名目で補助金を貰うことになる。

しかし、これがもうできない。民間的経営をしないと、補助金が出
せない。公的セクターから民間セクターに移行するしかない。
道路公団のような赤字の部門の関連企業が黒字という状態を放置で
きない。より低い原価にするため、道路公団関連企業をすべて、洗
い、今までの不当な利益の返還を要求し、かつ、競争原理を働かせ
て、再度全部の入札をするべきである。この時、入札条件を大幅に
緩和する必要がある。

それよりは、道路公団自体を民間に委託するしかないのではないか。
そして、民間企業として倒産するなら、その部分の資産を減額する
しかない。公的セクターの不良債権を明らかにするべきである。

このような状況であるのに、抵抗勢力を支援する議員がいる。この
ような議員を皆で監視して、今後の衆議院選挙では落とすしかない。
合理的な経済体制を築くことが今、日本に必要なのです。
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「構造改革は一種のお経」山崎自民党幹事長が本音 asahi

 自民党の山崎拓幹事長は2日、宮城県蔵王町で開かれた連合主催
のセミナーで、KSD事件などのスキャンダルが過去の話になって
参院選に好都合だった、との見方を示した。小泉政権の看板である
構造改革についても「一種のお経」と表現するなど、言いたい放題
。自民党のおごりが早くも表面化した形だ。 

 山崎氏は参院選大勝について「一連のスキャンダル、極め付きは
KSD事件だが、そういうものを背負って選挙をやれば大敗を喫し
たのは必定だ」と指摘。小泉首相を生んだ4月の総裁選がテレビの
ワイドショーで大きく取り上げられたことで「いつの間にか、スキ
ャンダルは過去の話に押し流された。非常に好都合だった」と述べ
た。 


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