601.国内問題(読者)



                                           miya
移民についての議論で思い当たった件があります。  日本全国に散
らばる中学、高校の英語のネイティブの教師のことです。  彼らは
1,2年の契約で英語教師としてやって来ますが、教師の資格は持
ちあわせているのでしょうか?  
 
どうやら彼らは、本国にいる時に面接試験などを受けるそうですが
、大学または大学院での専攻がEnglishであったりする人は、意外
に少ないそうです。  私が問題にしたいのは、彼らが教えられる英
語の中身です。  私は現在アメリカの大学に在学していますが、
Englishで博士号をもった教授でさえ、教え方の善し悪しはあります
。 (私の好みも要因としてありましょうが)。  その上で、資格を
持たないような人材が、外国人にきちんと英語を教えられるのでょ
うか?  
 
アメリカ人の英語能力といっても、個人によって差は存在しますし
、日本で国語が苦手な人がいるのと同じように、英語圏出身者にも
、英語が苦手な人がいるのです。  そんな人でも、ただ待遇がいい
から、もしくは再就職の際に有利に働くからという理由で日本にや
ってくる事は可能でしょう。  しかし、学校に送り込まれるのがそ
ういう人物なら、生徒が学ぶ英語にも限界が生じると思います。  
中米、コスタリカで英語学校を経営しているアメリカ人の知人が、
言っていました。  教え方を知らないアメリカ人より、教え方を知
っているコスタリカ人の方が、先生として使えると。  
 
日本人は一概に言って、外国人をとかく特別扱いし過ぎではないで
しょうか。  彼らを同じ人間というより、なにか特別な色眼鏡で見
ているような気がします。  一つに、英会話学校のNOVAでは、授業
時間外の外国人の先生と自由に話せる部屋というのがあるのですが
、なんとそこに入るのにお金がかかるそうです。  しかもけっして
安くはない額です。中では授業をやっているのではなく、ただ、ネ
イティブの先生が交代で生徒たちの会話の相手になるだけです。  
私はこのシステムが、外国人と話すという行為をブランド化してい
るように思ったのですが、皆さんはどうお思いでしょう?    
 
日本は、外国人教師に多額のお金を費やし、世界でもまれなほどの
英語学習環境を整えておきながら、その成果が出ていない事は以前
から指摘されています。  それは、その選考、そして現場での外国
人教師の役割の問題でしょう。  まず、全ての学校に当てはまるか
分かりませんが、私が在籍していた高校の国際教養科では、外国人
の英語教師の役割は、主に、英語の文章を読む事、何かを教えると
いうよりは、ネイティブの発音を生徒たちに聴かせることだったよ
うに思います。  それだけでは、彼らの存在意義は十分には発揮で
きないと思います。
 
彼らが日本人の先生のアシスタントというだけではなく、独立した
教育者という役割を与えてもいいのではないでしょうか。  そのた
めには、彼らによる英語教育の目的を明確にする事です。  会話な
のか、それとも長文読解、さらには英語作文など。  もしかすると
、受験での英語の試験方法を調整する必然性も生じてくるかもしれ
ません。  日本人の英語能力問題は、長期的な視点で議論する必要
があるでしょう。 
 
ただ1,2、年で契約をきるような外国人教師を連れてくるのなら、
いっそ、資質を持った人材が長期間、もしくは本人の意志で延長可
能なシステムにした方が、有益だと思います。  そして、彼らの能
力を最大限生かす努力をすべきでしょう。  その方が、熱意と能力
が伴った優秀な人材が集まるでしょうし、教育現場での士気も上が
ると思います。  外国人に英語を教えたいという人の方が、外国に
興味を持ったりしていて、異文化にもより適応しやすいかも知れま
せん。  さらには、英語だけではなく、日本人がさらに国際的な視
点を持つ手助けができる、そんな人物が教育現場にいるのが理想的
ではないでしょうか。 
 
miya
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八木さん、
「戦前の人は軍隊教育で虐められ愛国心無し」とは 誰の意見です
か?

とんでもない話です。軍隊教育は人間の本質を見つめるのに非常に
よい体験です。其れに軍隊と自分の国を愛する気持ちとは別の問題
です。人間は何処かの国に生まれて其の国を愛する気持ちは,自分
自身の誇りを保ちたいと言う自然発生のの欲望と同じく自然に湧き
上るものです。軍隊とは本質的に異なります。然も,日本の軍隊は
天皇を守る為の兵力であり、明治以降は天皇と国家が一体になった
ような教育をした面も確かに有りますが之は真実の混同です。日本
の全面降伏も日本の軍隊の全面降伏であり、日本国の降伏ではあり
ません。即ち国民は戦争責任はありません。日本国民は天皇の命令
で「国を守る為に戦え」と指図をされて「畏まりました」と軍隊に
入って戦争に従事したと言うことです。戦う相手は敵の軍隊であり
敵国の市民ではありません。私も戦争に徴集されました。戦地に送
り込まれました。

戦ったのは敵の軍隊であり、民間人とは極めて良い友好関係にあり
ました。私には愛国心があったから、軍隊生活で半殺しにされた事
も有り、時にはその相手を撃殺したいと思ったことも何回もありま
した。それでも脱走はしませんでした。軍隊生活の毎日が母国を守
る為に其処にいるのだと言う明確な目的があるからです。「自分が
守らなければ誰が守るのだ」と言う意識は常にありました。天皇を
守るのだという意識は余り無かったのが正直な告白です。
渡辺。 
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山内といいます。教科書問題で感じたことを意見させてください。

今日「つくる会」の教科書に対する批判本を買い読んでみました。
こう言ったたぐいの批判本の全てがそうではないと思いますが、
どう読んでも「歴史」というものを学ぶ姿勢ではないと感じました。

この本の中に共通しているものは何か?それは「相手の立場 」が
反映されているかを一つの基準に歴史が語られているようですね。
道徳の教科書かな?と一瞬感じ取れました。被害者の気持ちを考え
ろ!とも聞こえますね。

専門家でもないのでえらそうな口は叩けませんが、歴史とは何だろ
うか、なんて考えた時、現在の価値基準だけで過去を語っていても
それは道徳の時間であり歴史ではないような気がします。
歴史は冷静に分析されなければなりません。ある事件が起こった時
それがなぜ起きたのかが基本的にまず分析されなければならないで
すよね。そこには時代背景や当時の人々の考え方、そして政治的、
人間的力学を考察する。つまりあらゆる角度から分析されなければ
ならないと思いますね。

たとえば日露戦争の解釈なんてこれらの批判本は道徳的立場でしか
解釈しようとしかしていませんね。相手のロシアとしては不凍港を
求めた拡張政策と当時はあたりまえであった植民地獲得とがあいま
ってアジアまで触手が伸びてきたということでしょうか。それに
危機感と恐怖感を持った日本が何とか阻止しようと手を打つ。その
交差点が日露戦争になった。

しかし「つくる会」の教科書もある面批判本がとっている道徳的立
場で語られている部分がありますよね。上記の日露戦争においても
なぜロシアが極東を支配しようとしたのかがぬけおちてますよね。
「悪いロシアがやってきたぞ」なんてとこがあるようにとれますね。
結局はつくる会の教科書もその批判本も同じ手法で歴史を解釈して
おり ただ単に右翼か左翼の違いということだけではないのだろう
か。いやそれとも歴史とはこういったもののことをいうのでしょう
かね。
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no.592-2「ある」ものではなく、「 作り出す」ものとしての歴史 
A253031
歴史とはすべて現代史である。小林秀雄 
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鈴木 麗加です。
何時も教科書問題や靖国参拝ばかり気になっています。
今選挙中で各政党に此の問題を何故取り上げ無いのか質問して見ま
したがどの党も返事が返ってこないのです。
各政党は此の問題に触れるのを極端に避けて居る様です。
何故でしょうか?各政党の思惑は解りますが如何にごまかし選挙か
此の一件を見ても解ります。日本人の愛国心が無くなったのも政治
家に絶大なる責任が有ると思います。各政党ははっきり見解を示す
べきだと思いますが貴戦略コラムの方々は如何に解釈なさいますか?
伺いたいと思います。

祐気学。心気学総合研究所
       師範;鈴木 麗加

URL:http://homepage2.nifty.com/kigaku
URL;http://reika.jp.epharmanex.com
URL;http://reika.jp.nubeauty.com
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(Fのコメント)
討論会で、自民党の小泉首相以外、自由党の小沢さんまで、靖国神
社公式参拝反対ですから、自由党の支持者の多くは自民党に流れる
なと思ったが、世論調査でもそのようになっている。小沢さんも耄
碌した。自分の党の支持者の意向を知らない。

保守党の扇さんは、この件では発言しなかった。これは事前の策と
して、成功している。そして、小泉内閣を全面バックアップすると
言ったため、唯一、信用できると感じた。

この参議院選挙は、国民の意思を示す機会ですので、そのように対
応しましょう。愛国心のある政党や個人に、得票する必要があると
思います。韓国とともに日本を攻撃するような党に入れるべきでは
ないでしょうね。


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