542−1.シャモニーの印象など



冬のスキーと夏の避暑・ハンググライダーの地であるシャモニーに
行った。     Tより

シャモニーは山の町、観光の町である。スイスの少女ハイジが出て
きそうな雰囲気がある。宿泊したホテルの従業員にハイジにそっく
りな子がいた。しかし、シャモニーはフランスのアルプスであり、
スイスではない。このシャモニーの駅の周りは中軽井沢に似ている。
どうも、中軽井沢がシャモニーを真似した感じがする。

このシャモニーに別荘をというと、少し大きめの家で2億円程度、
1DKのアパートで600万円程度である。ここの家は木をベース
にした家であり、内装も木が中心。このため、ログ・ハウスの雰囲
気になる。

ジャモニーから、モンブランを見ることができる展望台まで、ロー
プウエイがある。このロープウエイを乗り継ぐと、3778mの
富士山と同じ高さになる。そこから、さらに3880mの展望台ま
でエレベータで上がり、その展望台から360度の展望ができた。
間近にモンブランが見える。遠くにマッターホルンも見える。
それにしても幸運だったらしい。年の2割しか晴天ではないようだ。
前日は雨であったから、1日違うと、このような展望はできなかっ
た。

一気に昇るために、耳がツーンとする。この対策はガムを噛むこと
である。耳のツーンが緩和される。シャモニーは700mぐらいで
あるから、一気に3000mを上ることになる。

そして、ここでブランデーのオンザロックを頂いた。万年氷のオン
ザロックはおいしい。しかし、その後がいけない。この酒で酔って
いるのか、高山病で酔っているのか分からない目眩に襲われた。
レストランの階段を上るのに、手すりに手をつかないと上れない。
これには参った。

ここでも、日本人観光客と一緒である。展望台にいた人の7割は
日本人であるから、日本人観光客の多さがわかる。そう言えば
、途中のロープウエイで係員が日本語で注意をしている。「詰めて
下さい」「危ないですよ」。日本人が多いから、このような日本語
を覚えたのでしょうね。結局、訪問先のほとんどで日本人観光客と
一緒になっているようだ。海外へ出る日本人が年間1400万人の
意味はこういうことになるのでしょうね。

そして、5月中旬・6月は、熟年の夫婦の旅行が多いのです。この
時期、フランスでもイタリアでも夫婦の旅行というと、新婚のカッ
プルか熟年のカップルしかいない。それにしても熟年団体の添乗員
の方は大変なようで、言うことを聞かない人が多いようだ。空港で
も、このような団体に会うと、添乗員の方が声を嗄らして、叫んで
いる。しかし、熟年の方たちのほとんどは無視。かわいそう。この
ため、飛行機の出発に間に合うのかしらと思うことが多い。

EUには物品税の税金を返してくれる制度がある。特に有名ブラン
ドで14000円以上購入したら、この適応の範囲に入るが、この
税金返還はEU出発地の空港で行う必要がある。この返還方法が、
あまり明確ではない。我々は、イタリア最終のガイドはイタリア人
であったために、充分に知らないようであった。このため、空港に
入って、そこの空港にいる日本人にいろいろと聞いた。これがまた
、親切に教えてくれる。イタリア大好きの日本人が多いのでしょう
ね。ミラノには魅力が一杯であるが、よくもここまで知っていると
いうくらい知っている人がいる。

そう言えば、ミラノのナポレオーネ通りで、地図を開いていたら、
身なりのいい女性に、どこに行きたいのですか??と聞かれ、プラ
ダはいうと、プラダ本店はガレリアにあると。フェルガモはという
と、どこそこだと、的確に答えてくれる。このような日本人が、ど
こにでもいる。それも、そこの土地観を充分持っている人がいる。
そこの土地観を持っているのはガイドさんだけではないような気が
する。特に欧州の各地にはこのような日本人がいるのでしょうね。

ジュネーブの日本料理の店でも、国連で通訳を仕事にしている女性
がいて、フランスのニースに住んでいるとのこと。ニースから週2
回程度、ジュネーブにくるらしい。それは、ニースが好きであるか
らだと。そして鉄道くるようだ。しかし、鉄道で移動しても、国境
があまり意識されない。パスポートの提示や入国手続きなどがない。
ヨーロッパ全体が1つの国家のような感じになっている。EUを出
るときに諸手続きが発生するが、EUにいると、ほとんどなにもな
い。米国の州間を移動した感じである。法律や税金が違い程度、も
う1つ言葉が違う場合があるくらいだ。

このような連合体は経済の統合化には、必須ですね。2国間自由貿
易協定を日本は志向しているが、手続きの簡素化またはなしの方向
にしてほしいですね。そう言えば、米国・カナダ間も国境検査が簡
単ですね。しかし、その国境検査さえ、EUではない。


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