北朝鮮について、長いことこのコラムで論議しなかったように思う。 北朝鮮の動向を検討しよう。 Fより 北朝鮮の最高人民会議で、国家予算が公表された。10年前より減 少しているが、ここ2年より増額になっている。しかし、基本は、 諸外国からの経済支援を期待している。支援により経済再建をする のであるから、どういう状況かが判断できる。まだ苦しい経済状況 であることは間違いない。 米国は北朝鮮と交渉する状態ではない。北朝鮮は、このためEU諸 国に接近している。この効果が出てきている。1つは、ドイツから 肉援助の輸送費も援助してもらいことになった。ベトナムからは、 5000トンの米を援助してもらいことになったなど。 しかし、最大の援助国は韓国である。この韓国は、現代の元会長死 去により金剛山観光の行方も見えなくなっている。現代は現時点で 観光代金を北朝鮮に支払っていない。そして、その代金を韓国政府 は肩代わりする方向ではない。このため、資金援助の大きな柱がな くなっている。 このため、韓国へ訪問して、金日正委員長は資金肩代わりの交渉す るのであろうが、どうでしょうね。減額される可能性もあると思う。 今、韓国は米国関係との調和を取る必要があり、大きく譲歩できな いようですから。 そして、本当は日本からの資金援助が北朝鮮は必要なのです。しか し、拉致問題があり、米国との関係もあるので日本との交渉を面子 からしないのです。しかし、欧州でも米国・日本との交渉が必要と 言われたはずです。金委員長はどう出てくるかですね。まだ、日本 だけは脅しですか??米国とは脅しではすまされない。 米国との関係も、北朝鮮から悪化させている。これは、米中関係悪 化を受けて、中国との同盟を再構築するためであろうか。今後は、 韓国をどう米国から引き離すかと検討しているように思う。しかし 、米国にも気をつけないと、韓国を米国が脅して、朝鮮半島の両国 での合意を反故に可能性もある。 ============================== 2001年4月9日(月) 23時5分 <北朝鮮>最高人民会議終了 外国支援獲得による経済再建明確に (毎日新聞) ブッシュ政権による朝鮮民主主義人民共和国政策転換などの影響 が注目された北朝鮮の最高人民会議第10期第4回会議が5日開か れ、1日だけで終了した。北朝鮮指導部は、今会議で経済が最悪の 状態を脱したと宣言し、金正日総書記体制の長期安定を目指して、 外国支援獲得による経済再建策をより明確にした。 ============================== 独の対朝牛肉支援、輸送費28億円はEUが負担 by ベルリン=劉載植(ユ・ジェシック)特派員 ドイツが朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に支援する牛肉4万ト ンの輸送費5000万マルク(約28億円)は欧州連合(EU)が負担する 予定だと有力紙フランクフルター・アルゲマイネが12日、報道した 。 ============================== 「金総書記、7月末以前の訪韓可能性が高い」 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル) 国防委員長が、第2回南北首脳会談のため7月末までに韓国を訪問 する可能性があるが、北朝鮮はまだ訪問時期についての論評を避け ていると欧州のある外交官が13日、述べた。 ============================== 北朝鮮「米朝合意破棄されても失うものない」 日経 【ソウル15日=橋本隆祐】ラヂオプレスによると、朝鮮民主主義 人民共和国(北朝鮮)は14日、国営の朝鮮中央放送など公式メディ アの論評を通じて、「朝米間で合意されたすべての事項が破棄され ても、わが方には失うものは特にない」と訴え、米ブッシュ政権を 強く非難した。