485−1.ある公団の天下り会社の実情



76-1ぷー君へ
 
中央省庁も余剰人員をたくさん抱えているようですね。
彼らと同じく国民の血税を糧としている私からも一言お礼を申し上
げなければなりません。
 
私の勤め先は、とある公団の天下り会社です。
天下りという言葉は日頃耳にしていましたが、その実態を見たのは
今の会社に入社してからです。
我々のような会社は、汗を流して営業しなくても公団がきちんと
仕事を与えてくれます。
与えてくれた仕事は我々の会社で処理する事もあるようですが、
如何せん競争原理がない中でのほほんと暮らしているため技術力が
ありません。そこで、難しい仕事は丸投げします。
うちの上司なんてすごいですよ。遅刻は多いし、早く帰るし、いつ
も休憩しているし、そのくせ保身に関しては敏感だし。
それなりに能力のある人はいると思います。
でも、それを使う場もないし気力もないのです。
Fさん、我々のような会社に支払われるお金というのはどこに由来
するのでしょうか?
郵便局の貯金でしょうか?公債でしょうか?国民の血税でしょうか?
いずれにせよ、国民の大切なお金を頂戴している事になると思いま
す。なぜなら、何兆円のなるかわからない負債をこの先返済できる
当てなどなく、いずれはその穴埋めを国民(子孫)がしなければな
らないからです。
こんなつらい世の中で、きちんと給料をいただけるのも国民の血税
があってのことです。
きっと、年収1000万以上もらって退職金をたんまり頂いている部長
以上の人たちも感謝の気持ちでいっぱいだと思います。
有難うございます。
はて、特殊法人に渡るお金の流れはどうなっているのだろうか?
ZAT04002
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(Fのコメント)
このコラムに、公団の天下り会社の実体を教えていただき、ありが
とうございます。
公共事業の内、採算性を重視した公社・公団の建築物は、財政投融
資から資金が出ている場合が多い。本四架橋や林野庁は、今後借金
が返せないことが、すでに明らかにされています。しかし、ほとん
どの公社、公団も実体が同じようです。それと、その天下り先の子
会社は黒字にしているようです。民間に任せるより、そうとう高額
で、仕事をもらっているようですね。


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