479−1.得丸コラム



得丸です、おはようございます。
夕べの立山止観の会の報告とお知らせです。
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子、顔淵に謂いて曰く、これを用うれば則ち行い、これを舎(お)け
ば則ち蔵(かく)る。惟だ我と爾とのみ是れあるかな。

孔子が顔淵に向って言った。用いられれば働き、罷(や)めさせられ
れば引込んで音もたてぬ。これは私とお前だけにできる芸当だ。
(論語・述而)

3月の立山止観の会は、述而篇157のこの章句からスタートしたが、
ここで一番議論が盛り上がってしまった。

宮仕え、お役所勤めにかぎらずおよそサラリーマンは、自分の人事
権をもっているわけではない。たいてい4月の新年度になると組織改
革や人事異動があって、それまでやってきた仕事の内容や職場環境
とは違った新しい環境で仕事をするように命じられることになる。

不思議なことだが通常人事異動や組織改革は、現場の状況をあまり
反映することなく決められる。まれに、現場が忙しくなっているか
ら助けてやろうという気持ちが働くこともあるが、下からの陳情な
しにそれを洞察できるトップはそれほど多くはない。むしろやっか
いなのは、誰かががんばっている様子、活躍している様子をよく思
わない輩が、上に取り入って、そいつが今までのように自由に仕事
ができにくい環境に追いやろうとする場合だ。

ポジティブなことはいっさいしない人間が、ネガティブな思いにと
らわれると、がぜん一生懸命になり、人を陥れたり悪だくみに奔走
するのはどうしてだろうか。そのエネルギーがどうして前向きに使
われないのか。おそらく心が邪でゆがでいるからなのだろう。心の
ゆがみは簡単には直らない。40、50を過ぎて心が邪な人間は、おそ
らく死ぬまで邪なままなのだろう。小さい時、若い時の教育がいか
に大切かを思い知る。

いずれにせよ、邪な組織改革や人事異動に巻き込まれて、それまで
の立ち場から追われ、今までいっしょに仕事をしてきた同僚や部下
を奪われてしまったら、どうすればいいのだろうか。不条理な人事
への悔しさ無念さ、これまで手掛けてきた仕事がどうなるのだろう
かという不安や未練、新しい上司のもとで混乱させられ苦労するだ
ろう部下たちへの配慮、、、 さまざまな思いで胸の中はいっぱい
になる。

そんな時に、論語を開くと、「これを用うれば則ち行い、これを舎
けば則ち蔵る」という言葉に出会う。実際に、論語や孟子を読むと
、これに類した言葉が多いことに気づく。孟子には、「古の人、志
を得れば、沢、民に加わり、志を得ざれば、身を修めて世に見(あら
)わる。窮すれば則ち独り其の身を善くし、達すれば則ち兼ねて天
下を善くす」(尽心上)とある。

孔子や孟子が教えるのは、君子は常にまっすぐであれ、どんな状況
でも自分を曲げるな、ということだ。国に道あれば仕事をし、道な
ければ隠れろ。国に道がある時に仕事をしないのは恥だが、道のな
いときに栄達するのも恥なのだ、と徹底している。つまり、このよ
うな場合には、ひたすら隠居せよというのだ。それ以外の生き方は
どこにも書かれていない。

吉田松陰も講孟剳記の中で、「嗚呼、用ふれば天下に施して人皆是
を仰ぐ。捨つれば一身に蔵して世知ること能はず。天下後世の吾を
知らざるは、天下後世に大損ありて、吾に於ては毫も損あることな
し。天下後世の吾を仰ぐは、天下後世に大益ありて、吾に於て毫も
加ふることなし」(講孟剳記、尽心上21)と、自分が使われるか使わ
れないかは、社会にとっての損得でしかなく、自分にとっては何の
利益も損もない、と思い切っている。理性で私情を殺した、という
べきか。

質問が出た。「用いられないのに行うのは駄目か」と。だめである。
「其の位にあらざれば、其の政を謀らず」という。権限以外のこと
に首を突っ込んではいけない。仮に昔の部下が、こっそりと訪ねて
きたらどうか。夕べ僕はその場合には相談に乗ってやってもいいの
ではないかとコメントしたが、今朝になって思い直した。そのよう
な場合でも、追い返さなければならないのだ。「正道を踏め、君の
上司はもう私ではない」と。

おそらく、周囲は、そこまで読んでいる。隠れて昔の部下に指示を
出したりすれば、越権行為だと騒ぎ立てるだろう。忠実な昔の部下
たちも、いっしょに懲罰を受けるかもしれない。危険なのだ。それ
に、こそこそするのはけっして君子のとるべき行為ではない。君子
は常に正々堂々として、何も隠すことがない状態でなければならな
いのだ。

蔵れるというのは、徹底して見えないところに行くことを意味して
いる。この機会にじっくり勉強すればいい。そこに誰かが訪ねてき
て助言を求められても、それが公式の訪問かどうか、公式の依頼か
を尋ね、公式でなければ会ってはいけない、意見を言ってはいけな
い。自分は仕事をする立ち場にないと徹底的につっぱねて、静かな
生活を楽しむのである。

悩むな。悩むだけ損だ。たとえ組織のトップの人間が、誰かの誹謗
中傷に乗ったのだとしても、事実誤認によって行った人事だったと
しても、それもまた天命なのだ。

「行く止(とど)まるは、人の能くする所に非ず。吾が魯侯に遇わざ
るは天なり」(孟子・梁恵王下16)
(人が出かけるのも取り止めるのも、みなそうさせるものがあるの
で、人間の力の及ぶところではない。わしが魯の殿に遇えないのは
、天命なのじゃ」)

この言葉は、孟子がみずから決心して天に誓ったものである。この
誓いがあるが故に、孟子は時運に遇っても遇わなくても、すべて天
にまかせて顧みなかったのである。自身においては、道を明らかに
し義を正しうし、言うべきことを言い、為すべきことをするのみだ
った。このように生きたが故に、孔子孟子が生涯時運に遇わずして
、不遇な一生を終えたけれども、その心に少しも愧(は)じることな
く倦(う)むことなかったのである。(と吉田松陰は「講孟剳記」で
述べている。)

次回の立山止観の会は 

4月11日(水) 午後7時から 富山市元町のそば処大庵にて
                                述而177 「陳司敗問う」より

得丸久文
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子貢問いて曰く、「一言にしてもって終身これを行うべきものあり
や」。子曰く「それ恕か。おのれの欲せざるところは、人に施すな
かれ」。(衛霊公24、402)
(「この一言なら生涯守るべき信条とするに足るーそういうことばは
ありますでしょうか」子貢にこう問いかけられて、孔子は答えた。
「まずは恕だろう。他人の心をもって自分の心とすること。人から
されたくないことは、自分からも人にしないことだ」)

ー1ー
このところ自炊をしている。土井勝の「おいしい家庭料理のコツ」
(家の光協会)を参考にしながら、料理をつくってみている。昨日は
スーパーで買ったとり肉を使って「鳥肉とトマトの重ね焼き」をし
たのだが、調理はまずまずだったのに、肉の味がいまひとつだった
。スーパーで肉を買うからだとお叱りを受けそうだが、ここ富山で
歩いて通える範囲に、肉屋はない。余計な油でぎとぎとした肉の下
ごしらえをしながら、どうしてこんな肉を売らなくてはならないの
だろう、と疑問に思った。

野菜だってそうだ。形や色は立派だが、味のしない野菜が多い。
トマトにしても、子供のころのトマトといえば、口の中いっぱいに
ひろがる酸味と甘味のまじった独特の香りがあった。味がしないだ
けではなく、商品としての美しさの陰で、いったいどれだけの農薬
が使われているかと思うと、暗くなる。

以前、農家の親戚が「みかんの摘み取りの際に、はさみの刃の部分
に2-4-D(過激派が爆弾づくりに利用した除草剤)をしみ込ませたスポ
ンジをつけておき、刃についた微量の2-4-Dが切り口を通じてみかん
の袋に伝わると、いつまでも実にぴしっとして張りがあるのだ」と
いう話を聞いたこともある。また、これも人から聞いた話だが、
自家消費用には無農薬米を生産し、販売用の米には農薬を使ってい
る農家もあるとか。

商品の流通の過程が複雑になり、生産者と消費者との関係性が存在
しなくなったからか、心のこもった肉や野菜を食べることが難しく
なった。農家は、自分では食べないようなジャンクを、消費者に押
し付けているということはないだろうか。消費者も、農家の気持ち
を汲んで、多少虫の食った野菜のほうがいいということを発言し行
動に示せばいいのに。

「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ」
お互いに相手の立ち場を思いやり、自分がされたくないと思うこと
を、人にしてはいけない。たとえ流通経路が複雑になろうと、生産
者と消費者は必ずどこかにいるのだから、その間をつなぐ心の掛け
橋が必要だ。

ー2ー
エチエンヌ・バラール著「オタク・ジャポニカ」は、日本のオタク
現象についてフランス人が書いた報告。

現実社会に対応しきれない弱さやいじめを受けることによって、あ
るいは現実社会に魅力ある選択肢を見つけられないことから、若者
たちは虚構と知りつつオタク的仮想現実の世界にはまる。

いじめは、この本のメインテーマではないけれど、いじめこそ「己
の欲せざるところは、人に施すことなかれ」という教育の欠如だ、
と思った。子供だけの問題ではない。大人の社会のいじめや人間関
係を見ても、この言葉が人々の意識に刷り込まれていないことがわ
かる。

ー3ー
来月の鷹揚の会のテキストは、小浜逸郎著「なぜ人を殺してはいけ
ないのか 新しい倫理学のために」(洋泉社)。

小浜はこの問いへの答えは、「汝殺すなかれ」という共同体の掟が
あるからだとする。根拠はないといわざるをえない、と。

だから、小浜は「なぜ人を殺してはいけないのか」という問い方に
問題があるとする。そもそもそれが切実な問いとして絞り出された
ものなのか、だとすればそれはどんな必要か、を逆に質問者に聞き
たかったという。そうしないと、根拠はないが決まりは決まりだか
らという弱い答えしか返せないからというわけだろう。

私はちょっと違った答えを出したい。「人を殺すと、お前も殺され
る。たったひとつしかない貴重な命を奪うことは、たったひとつし
かない自分の命を奪われることを代償とする。だから人を殺しては
いけない」、というのが共同体の掟なのだ。「己の欲せざるところ
は、人に施すなかれ」と論語にも言うではないか、と。

おそらく(オウム事件のときに?)問いを発した人間は、差し迫って
人を殺さなくてはいけない状況にはいなかったのだろう。だけど、
マスコミがあまりに殺人事件を大変なことだと騒ぐので、どうして
そんなに騒ぐのかを聞いてみたかったのかもしれない。騒いでいた
大人たちは、その時点で言葉が詰まってしまったのではないか。
彼らは人殺しをした教団を追求し批判していたのだが、人殺しをし
たという行為は追求の名目でしかなく、教団の密室を覗いてみたい
という覗き趣味が本音だったのかもしれない。それに問われた大人
たちの頭の中には、「己の欲せざるところは、人に施すなかれ」と
いうルールは残念ながら刷り込まれていなかった。

つまり社会全体が、社会の本質的なルールを忘れているのにもかか
わらず、本来人を救うべき宗教教団(といっても本当に人を救ってい
る教団なんてほとんどないのではないか)が引き起こした事件の、
意外性や派手さ加減に浮かれて騒ぎまくっていることに対して、
ついつい「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いは発せられ
たのかもしれない。

ー4ー
もちろんこの私の推理はややうがった見方である。
もしかすると、問いを発した人間は、この社会に生きる希望を見失
ってしまっていたのかもしれない。生きる意味がない社会で、どう
して殺人が罪になるのか、殺人が禁止されているのか、という疑問
を持ったのかもしれない。

この場合は、一層深刻だ。この場合に、「人を殺すとお前も殺され
るのだ」という答えは、無力だ。自分が死ぬのはかまわないから、
殺人を犯そうと思う人間が出てくるかもしれないし、殺したい相手
がいないから自分で自分を殺してしまえとさっさと自殺する人間が
増えるかもしれない。

社会全体が生きる希望を見失ってしまったら、どうすればいいのだ
ろうか。みんなで仮想現実に逃げ込むわけにもいかないだろう。
やはりどうにかして現実の世界に立ち返って、この憂き世を少しで
も意味あるものに変えていく努力を続けるほかはない。この試みが
ドン・キホーテ的に受け取られるとしたら、それこそ世も末である。
(2001.03.19)
得丸久文
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聖地での生活について

タリバンがバーミヤンの遺跡を破壊したことについて、どう思うか
、どれほど許せない行為であると思うか、その損失が人類の文化の
発展にとっていかに大きなマイナスであるか、といったことを百万
遍語ろうと、破壊された仏像はもとには戻らない。

新聞報道によれば、破壊が行われる直前に、アフガン通の松浪健四
郎議員らが、タリバンの説得に現地に向うだか向ったということだ
が、そんなことより他に優先するべきことがあるのではないかと私
は思った。実際に松浪議員らが、どのような活動をしたのか、そも
そもなぜ彼はタリバンに破壊を思い留まるよう説得する必然性があ
ったのか、私の知るところではないが、少なくとも、説得工作が
成功しなかったことだけは確かなようである。

ー1ー 風の盆
夕べ私は越中おわらの風の盆で有名な、八尾の病院に勤務する医者
と食事をしたのだが、その医者の言うことには、「八尾は自殺率が
高い」そうだ。
「年齢層はどうですか」「若い人も、老人も」「どうやって?」「
農薬を飲んだり、頸動脈をかまで切ったり、いろいろな方法で」「
なぜ?」「わからない。だけどとにかく自殺を試みた人間が救急で
かつぎこまれる人の多さは、かなりのものだ。県内でも有数であり
、国内の平均をはるかに超える率だと思う」はっきりとした統計を
示してくれなかったので、どれくらい高いかはわからないが、医者
が肌で感じた言葉だから、紹介する。

八尾町は、9月1-3日の間、「風の盆」というお祭りがあって、全国
各地から観光客がやってくる。昨年僕は夜中の11時過ぎに、観光客
が少し引けてから訪れてみたが、二胡と三味線の憂愁をかなでる
メロディーに合わせて、町内を静かに踊り歩く盆踊りの様子は、な
かなかに風情があった。
そのお祭りの雰囲気に合わせて、街並や景観を統一する試みも行わ
れていて、普段のときでも、ひと昔前の宿場街のような様子で、
まるで映画のセットの中のような独特の雰囲気だった。

そこで自殺率が高いのは、いったいどういうことだろうか。
バーミヤンの人々の信仰生活については、まったく何も知らないの
で、どなたか、あの壊された仏像と付近の人々の生活について教え
て下さると助かるのだが、、、  

ー2ー パリ ムフタール市場、 聖地の発見
夕べ、「得丸さんなら、夏休みにフランスでどこに行くことを勧め
ますか」と聞かれたので、「それはあなたが何に興味を持つかによ
るよね」とまずは答えた。「おいしいもの、心のやすらぐ場所」と
いうので、クスクス料理についてひとしきり説明した。それから、
パリ5区のムフタール市場のはずれにあるカフェ・ブルゴーニュに
ついて説明した。

「2年前に偶然迷い込んだんだけど、不思議と落着くカフェがあって
ね、人がいっぱいなんだ。店頭のテラスが一杯だったので、最初は
奥のカウンターに止まり木して、席が空いたことを見計らってテラ
スに移動した。そこにずっと座って、どうしてここは落着くのだろ
うか、つくろぐのだろうかって考えていたんだ」

そこは聖地だったんだよ。そこに座っている間に、僕は聖地の必要
条件というものを整理することができた。

聖地の条件とは、
1 水があること。噴水と池、川と滝などの水の流れや音が感じら
    れること

2 擂り鉢状になっている地形のもっとも低い地点から少し外れた
    あたりが居心地いい

3 大きな木があること、できるならば木々の大きさに大小のばら
    つきがあって、多様性をもっていること。

4 空が見えること、風が抜けること、

5 道路や水流が、さまざまな方向に向かってのびていること。
    できれば十字路ではなく、もっと複雑な形で道路が入り交じる
    こと

6 鳥の声、自動車の騒音、荷物の上げ下ろし、テニスの壁打ち、
    などの種類を異にする騒音が適度にいくつも聞こえること。ラ
    ンダムなノイズ。

7 立ち止まっている人、歩いている人、走っている人、、、、が
    いること。人間がさまざまな活動をしており、さまざまな速度
    でさまざまな方向に動いていること。ランダムな動き。

もっと要約すると、(1) 擂り鉢状の地形、(2) 空と風と水と木々、
そして(3)ランダムノイズとランダムムーブメント、これらの要素が
あると、そこは聖地になるのだ。宗教や民族を問わない。

ー3ー バリ島、ウブド村の棚田
養老天命反転地には、水がないけれど、オリジナルの設計には入っ
ていて、予算の都合で削られたのだという。今は、昆虫山脈の井戸
が、水の記憶をよびさます。ここも正真正銘の聖地だ。

昨年5月にバリ島のウブド村にいったとき、村のあちらこちらの祀ら
れている神々の前に、花やお供物が途切れることなく置かれている
様に驚いた。
人々の日常生活と祝祭が一体化することによって、村自体が聖地と
して生きている。

世界遺産に登録するような立派な像ではないけれど、大きな曲り角
には必ず神様の像が安置されている。村のまん中には人々が集まっ
てお祭りをする集会所とお堂があった。学校の校庭の隅にも、学問
の神様が安置されており、たまたま私たちの訪れた日は、その神様
のお祭りらしく、生徒たちが校庭に並んでお祈りをしていた。

棚田での米づくりが重要な生産活動であるバリ島では、水の神様が
もっとも大切な神様であり、水源や分水界や水路の分岐点にはかな
らず神様が祀られている。

朝早くおきたので、ホテルの周りを散歩してみると、遠くから人々
の歌声が聞こえる。お祭りの練習でもしているのだろうか。棚田の
中を横切って、声のする方角に行ってみようと思った。

ところが、思ったよりも歌声は遠く、棚田の畦道は細く柔らかく、
僕の靴はびしょびしょになってしまい、棚田のまん中の畦道で、も
う前にも後ろにも進めない状態になってしまった。

周りを見回すと、お百姓さんたちは、田んぼに入るところに、ビニ
ールのサンダルを揃えておいてある。そこで僕は、ちょっと怖かっ
たけど、靴を脱いで、裸足になった。

その時、僕の足は、畦道がまるで美顔用の泥パックのような柔らか
くて、冷たくて、気持ちがいいことに気づいたのだった。あたりを
見回すと、木々、棚田の間を吹く風、上の田から下の田へと小さな
滝のように水が流れている。
鳥や虫たちの姿、人々の声やバイクや車の音。美しく青い朝の空。

米を生み出すことによって人々の生活をささえる棚田こそが、聖地
の中の聖地だったのだと分かった。

バーミアンについての、リアルな報告を聞いてみたい。誰か見つけ
たら教えてください。
(得丸久文,2001.03.18)
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得丸です、たまたまこんな記事を教えてもらったので、、、

記者はビル・ゲーツっていうんだね。スペルは違うけど。
ワシントンタイムスは、日本の世界日報と姉妹で、ともに統一協会
の新聞。ワシントンポストとニューヨークタイムスから名前をもら
ったんだね。

この記事によれば、アメリカのスパイが、中国中部のミサイル製造
工場からミサイルや発射台が列車で運ばれるところを2回も目撃し
ており、そのスパイが匿名で漏らした情報というんだけど、本当か
いな?
信じませんよ、私はそんなこと言われても。

なんかわざときな臭く持っていこうという匂いがしますね。アメリ
カが台湾にパトリオットミサイルを売るための世論づくりをしてい
るの鴨。

撃てるものなら撃ってみろ、おれたちゃ何にも悪いことしてないぞ、
という気持ちで(過度に刺激する必要はないでしょうが)台湾政府
は堂々としていればいいのじゃないかと思うんですが、、、。

変な記事は相手にしないほうがいいと思うんですが、ま、一応ご紹介
します。鵜呑みにしないようにご注意を。


March 15, 2001

China places second missile
base near Taiwan

By Bill Gertz
THE WASHINGTON TIMES


    A U.S. spy satellite detected a newly completed Chinese
missile base opposite Taiwan in the past two weeks, The
Washington Times has learned.
    The base is located where China has placed its newest
short-range missiles, which target the island, U.S. intelligence
officials say.
    The missile base, detected in spy-satellite photographs, is
located several miles northeast of Xianyou and some 135 miles from
Taiwan. Nearly 100 CSS-7 short-range ballistic missiles and
mobile launchers are deployed there.
   The base is the second short-range missile base for
CSS-7s, said officials familiar with intelligence reports of the
discovery.
     "It gives them two facilities with sevens [CSS-7s] that are
within range of Taiwan," a senior administration official said.
Disclosure of the finished missile base comes as the Bush
administration is debating whether to provide Taiwan with
advanced weaponry that would include advanced Patriot
missile defenses, four Aegis-equipped guided missile
destroyers and four Kidd-class destroyers. A decision on the
arms sales is expected next month.
     Discovery of the new base coincides with the visit this
week to China by Adm. Dennis Blair, commander in chief of
the U.S. Pacific Command. During his four-day visit, Adm.
Blair will discuss Taiwan issues with Chinese military leaders
and visit Nanjing province, home of the newly finished base.
    Chinese Vice Prime Minister Qian Qichen, set to visit
Washington next week, is expected to lobby against U.S.
arms sales to Taiwan among other issues.
    White House spokeswoman Mary Ellen Countryman
would not say whether President Bush will discuss the
Chinese missile buildup with Mr. Qian.
   "Our discussions will cover a range of bilateral, regional
and global issues," she said.

    U.S. intelligence agencies tracked a train loaded with
missiles and launchers from a factory in central China to the
base, said the officials, who spoke to The Washington Times
on the condition of anonymity.
     A second trainload of the missiles, along with the
transporter erector-launchers, was set to leave the factory
last week, they said.

     The missiles are believed to be stored inside underground
bunkers designed to protect the weaponry from U.S.
precision-guided missile strikes. Construction of the bases
was first reported by The Times in November 1999.
     The CSS-7 base near Xianyou is the second for new
short-range missiles. The first, near Yongan, was completed
last year. There is still another missile base farther north. It is
at Leping, a regional headquarters for all missile forces that
harbors up to 100 CSS-6 missiles.
     In a recent interview, a senior military officer said the
massing of short-range missiles is increasing instability across
the Taiwan Strait and justifying future sales of U.S. missile
defenses to Taiwan.
     The senior official said the Chinese "keep on building" the
missile forces, and now there are between 200 and 300
CSS-7 and CSS-6 missiles opposite Taiwan.
     If the buildup continues, the official said, "we're going to
make theater missile systems available to the Taiwanese."
   A Pentagon spokesman, Rear Adm. Craig Quigley,
declined to comment on the new missile base, citing a policy
of not discussing intelligence matters.
   However, he said the Pentagon closely monitors Chinese
military developments.
   "It is no secret that China is modernizing and improving its
military capability and a lot of that includes capabilities for
 reaching out to Taiwan," Adm. Quigley said.
    "This is something we watch very carefully and it is an
element that goes into the decision-making process of
meeting the legitimate defense needs of Taiwan," he added.
     The missile buildup is part of China's effort to intimidate
Taiwan "or attack Taiwan, if necessary," said Richard Fisher,
a military analyst with the Jamestown Foundation.
    "We can also expect to see additional CSS-7 missiles in
the Nanjing region and in the very near future, new classes of
land-attack cruise missiles will be deployed," said Mr. Fisher,
 who is writing a book on China's military.
      Mr. Fisher said it is "imperative" that Mr. Bush raise the
issue of missile deployments when he meets with Mr. Qian
next week.
     "He should be told that this type of action will guarantee
the deployment of missile defenses in East Asia and guarantee
their sale to our friends and allies," Mr. Fisher said.
     Larry Wortzel, a former U.S. military attache in Beijing,
said the short-range Chinese missiles are part of an "in-depth
offensive capability against Taiwan that is meant to degrade
Taiwan's air and ground defense capabilities."
     The missile buildup provides the basis to sell Taiwan the
Patriot PAC-3 missile-defense system, Kidd-class warships
and eventually Aegis-equipped guided missile ships, Mr.
Wortzel said.

http://www.washingtontimes.com/national/default-2001315232019.htm


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