476−1.国民の意識と官僚の意識



ぶー君
 国際戦略コラムno.469-2日本官僚の意識に対するコメントです。 

私の知る限りでは、どこの国の官僚も、エリート意識は旺盛です。
しかし、一部の官僚です。学校事務、市区長の窓口事務、行2の国
家公務員、等の私の友人・知人の中で、エリート意識をもっている
人を、私は知りません。さらに、国Tの中でも、エリート意識を持
っているのは、一部だけだと思います。 
殆どは、出世競争等のトップランナーでいることに対して飽きを感
じ、脱落していきます。 
彼・彼女らは、こう言います。『楽しく生活できればいい。』 
こうも言います。『競争を好まぬから公務員になった。』 
つまり、小さな幸せを良しとするのです。 
しかも、『わたし、何々省で働いております。』 
といえば、世間の人は口をそろえて、『すごいですねぇ』と言いま
す。
つまり、ちょっとした名誉感を感じるわけです。 
つまり、小さな幸せと名誉を感じながら生きていけるわけです。 
彼・彼女らの中で、日本を変える、日本を牛耳る等と考える人は、
非常に少ないと思います。 

つまり、何らそこ等の日本人と変わりません。つまり、官僚も単な
る国民です。つまり、彼・彼女らは、一般的なサラリーマン(会社
員)と変わりません。 

私は、4年目の国家公務員です。 
1年目のとき、官僚レベルでの国際会議の出席と、外国のある機関
の長官の同時通訳をしたことがあります。この長官のおじさんの子
供と、私が同い年ということで、色々親切にされたのですが、 
彼に、このようなことを言われました。 
『君らは、エリート意識が足りない。』 
『君らは、自信が足りない。』 
『君らは、現状を守るべきではない。』 
『君らは、常に不満・問題を感じて仕事をしなければならない。』 
『君らは、現状を壊し続けなければならない。』 
『破壊なくしては何も解決できない。』 
『もし、問題点を見つけたら、君らは、 
確固たる自信と、自分がやらないで誰がやるというエリート意識と、
このままでは、いけないという危機感と、ときには、自己、家族、
組織に対する保守意識を捨て全てを失っても、因り良い社会を作ると
いうバイタリティを持たなければいけない。』 
という感じのことを、とうとうと言われたのを覚えています。 

私の考えでは、国民一人一人の共通してもつ意識が、公務員一人一
人にも共通して存在する、のだと思います。 
つまり、公務員の国民化です。しかし、公務員は、政府という概念
的な組織の中で、国民の生命と生活等を保証する立場にいます。 
つまり、公務員は、一般的な国民ではないのです。 
その自覚が足りないと思います。 

例えば、一般的な会社で考えると。 
ある社員が、会社の問題点、または、関連する社会的問題点に対し、 
その会社の中で、その問題を解決するために行動する、 
ということです。 
そのとき、ある社員は、自分の将来や、自分の現状の環境を失うのを 
恐れ、何もしない場合が多いと思いますが、 
公務員は、そのような尻込みは許されない。 
もしくは、多くを許してはいけない。 
しかし、現状は、 
彼らのエリート意識の著しい低下(公務員の国民化)により、 
一般国民が尻込みする様に尻込みします。 

東京大学の学生全体の学力が低下している、ということが 
ちらほら聞こえてくる。 
東大が落ちているのなら、他の大学の学力も落ちていると 
考えるのは道理である。 
さらに、大卒を採用する、国T、Uの学力の低下も落ちている 
と考えるのも道理であろう。 
学力イコール能力とはいかないが、 
能力を活かすだけの学力もしくは知識は、あり過ぎて 
困るものでもないであろう。 
先生方の中には、入試の難易度を上げたいと言う、 
入試の出題範囲を広げたいとも言う。 

私としては、マークシート(4、5択)式の入試ではなく、 
記述式の入試にし、難易度の高いものも低いものも組み入れ、 
例えば、難易度の低い問題(暗記物)では正答率30パーセント、 
難易度の高い問題(問題解決手法提言物)では正答率50パーセント、 
など、分野、難易度別に点数を細分化採点し、 
バランスのいい人もしくは何かに特出しているひと等を、 
合格にするとかにしてはいかかであろうか。 

この方法だと、多少手間がかかるが、この国を将来担う大学生、 
さらには公務員や会社員を輩出すると思えば、安価なものであろう。 
さらには、全体的教育体系の見直し、も必要であろう。 

つまり、大学入試も公務員試験も、今まで以上に難しくして、 
なんの問題があろう。 
さらに、公務員の中途解雇制度を、厳密に制度化したらいかがであ
ろうか。公務員弾劾裁判なるものを行う。 

私が、公務員になって一番驚いたのが、何もせず私より給料が4倍
もらう、おっさん公務員の存在である。 
朝から晩まで、知り合いのおっさん公務員や退官者と、お茶飲んで
、暇をつぶし、仕事は基本的に何もない。 
私は、このとき新人なので、お茶だし、買出し、客の案内等をさせ
られ、迷惑千番この上ない。 
このような、人は無用であるのは自明である。特に彼らは、特別の
能力もないし、実力もない、さらに、仕事の相談相手にもならない
のである。しかも、自分自身で、『私、社会にでても使えない』 
と言う人もいるぐらいである。 
彼は、ここ最近退官し、どこかの私学の理事に成ったとか成らない
とか。彼の退官パーティは実に盛大なもので、都内の一流ホテルで
行われ、準備に為に、約1ヶ月間は、皆ろくに仕事もできずじまい
だった。 

驚かないで欲しいのは、私のいるのは、中央省庁である。 
つまり、中央省庁でこのありさまである。 

私の見る限り、中央省庁だけで、半分は公務員は不必要。 
たいした仕事でもないのに、毎晩遅くまで仕事をする。 

公務員弾劾裁判なるものを行い、一人一人、国民の目にさらし、 
彼・彼女は公務員として適切かどうか判定をくだしてはいかがであ
ろうか。私は、多少時間がかかっても、やる価値はあると思う。 
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Re:国民の意識と官僚の意識。 得丸久文 
 ブー君へ、 

どこも現実は暗いですね。公務員だけではなく、民間でも、 
だけど周りのレベルが低いからといって自分のレベルを落とす必要
はないので、どんどん勉強していただいて、立派な官僚になってい
ただきたいです。 

心のBBSでは、今朝は「用舎行蔵」について書き込みしました。 
四月の人事異動や組織改革で、暗くなっている人に読んでみていた
だければと思います。 
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(Fのコメント)
ブー君の言っていることが事実だとすると、日本は潰れますね。
財投の資金の多くが、官僚たちにただ食いされてないと知人が言っ
ている。このため、郵便貯金の金はもうない。資金は全部、特殊法
人に食べられたようなのです。このような状態なのに、まだ政治家
も官僚も反省しない。とうに日本の財政は潰れているのです。これ
でまた公共事業を地方にばら撒こうというのですから、どうしよう
もない。


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