475−1.バーミアンの破壊



なぜ、タリバンの人はバーミアンの大仏を破壊するのですか?
偶像崇拝を禁ずるイスラムの教えを実践するためとニュースで解説
されていたけれど、バーミアン現地に住む人やアフガニスタン人が
、今実際にバーミアンの大仏を拝んでいるとは思えないのですが?
とすると、タリバンの人の破壊行為は、大仏に信仰心を抱くだれか
の心を傷つけるというより、仏像破壊に名を借りた内外へのデモン
ストレーションではないのですか?
本来、イスラム教は他宗教に寛容だと聞いたことがあります。それ
が本当だとすると、あえて本流を逸脱して仏像破壊をする意義は何
ですか?

バーミアン仏像の価値が、今生きている人の信仰心に影響しないの
なら、文化財としての価値にあるのでしょうが、物はいつか壊れま
す。当時の技術が現代にないからこそ文化遺産として価値があると
いうのは、受け継ぐ心のなさを蔽ういいわけにすぎません。

伊勢神宮はずいぶん長い間、受け継がれていますが、あれは熟練工
が少なくとも1、2回直接指導できる間にわざと建て替えることに
よって、技術を継承させたからでしょう?文化遺産の価値は、作っ
たことや作られて残った物にあるよりも、受け継ぐ心と実際に汗す
る努力の方がよほど大きいと思います。
奈良の大仏が今も人に思わず手を合わさせる力を持つのだとすれば
、大仏を守る人々が心をこめて、信仰を伝える努力をしてきたから
ではないでしょうか?(大仏があんなにピカピカ光っているのは大
仏そのものが自浄作用を持っているからではなく、信者さんが毎年
「お身拭い」で拭き清めているからです。お堂も同様。)

もし私が、バーミアンの大仏が破壊されたことを心の底から人類に
とっての損失だと憂うのなら、再生させたいと思うでしょう。欲を
言えば、忠実に再現するのではなく、かつて存在した仏像よりもも
っとすごいものとして再生させたいとは思いませんか?例えば、
大仏の慈愛を直に感じるために、人が住むことができる仏像を作っ
てしまうとか。(実はこれは荒川修作さんの受け売りです)。そこ
までの思い入れが仏像に対してないのなら、どちらかというと、今
を生きるタリバンの人が何を考えているのか知ること、さらに、
どうすれば内戦をおさめられるかを共に模索することの方が大切な
気がしますけれど。

指宿
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こんにちは

バーミヤンはアフガニスタン中部の都市で人口30万人は飢餓状態
にあります。タリバンは1994年アフガニスタンに突如出現した、
イスラム神学生主体の武装勢力でありながら、中東諸国、ボスニア、
コソヴォ、チェチェン、ウイグル、アジア、欧州の一部でイスラム
原理主義過激派の中心的存在になる。タリバンは女性に対して 非人
間的強制があります、女性は外に出るな、無駄な服や化粧品はする
な、
たとえば、男性患者が入院している病室に女性医師や看護婦の入室
は許されない(1996年保険省が制定)その他にもありますが
アフガニスタンも22年間の戦争で150万人の死者と国土の破壊
そして貧困です。
やはりその精神の苦痛ははかりしれないものがあります。
最後の地球資源などと言って、石油、天然ガス、鉱物資源があると、
内戦がはじまりあとは泥沼となる、冷静な判断や力強い意思力、この
ようなこと言うのは簡単ですが、やはり我々の出来ることは、人の
痛みを知るということでしょうか。

バーミヤンの大仏は太陽の光を浴びて美しく輝きます。
多分、体や頭上に輝く貴金属で飾られていたのでしょう。
玄奘三蔵が「金色に輝き宝飾がきらきらしている」と言ってます。
大仏は午前と午後の影の移動そして真昼の太陽を全身に浴びます。
西大仏は55メートル、東大仏は38メートル考えてみれば大きい
です6世期から7世紀に建立ですから、私が先に書いた2500年
は間違いです。
大仏はイラン的仏教芸術と言いますが、インド、中央アジア、ヘレ
ニズムの融合はあります。壁画もすばらしいものが沢山ありますが
、保存状態が悪くて少ししか残ってませんが、躍動感のある人間味
のある壁画と想われます。

タリバンは以前にも大仏の上の山を8回砲撃してます。
ところで得丸さん、リアルな報告はありませんが、、、、、。
私はあまり中央アジアのことは詳しくありません、これからいろい
ろ調べたいと思ってるところです。
井元
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バーミヤンの大仏破壊、ユネスコが確認 CNN映像流す  

 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバーンがバーミヤン
の大仏を破壊しようとしていた問題で、国連教育科学文化機関(ユ
ネスコ)は12日、「すでに破壊が実施された」と発表した。タリ
バーン側は大仏の上部の破壊を認めていたが、国連機関による確認
は初めて。米CNNテレビもこの日、大仏が破壊される場面の映像
を放映した。
 ユネスコによると、破壊は大仏の上部だけでなく、全体に及んで
おり、ラフランス特使が独自の情報源から確認、松浦晃一郎事務局
長に伝えたという。松浦事務局長は「特使から直接聞いて、ぼうぜ
んとしている。アフガニスタン市民だけでなく、人類全体にとって
の貴重な文化遺産を壊すとは、憎むべき行為であり、取り返しのつ
かない被害だ」との声明を出した。また、タリバーンの行為を「文
化に対する犯罪だ。彼らは国際社会の働きかけにも、イスラム教の
指導者らの反対にも、耳を貸そうとしなかった」と厳しく批判した。

 松浦事務局長は「特使には、アフガニスタンにある大仏以外の遺
産を守るために最善を尽くして欲しいと要請した」とも述べた。
(3/1301:30asahi) 
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大仏破壊は「イスラムをゆがめる行為」 エジプト紙批判  

 バーミヤンの大仏破壊について、穏健イスラムの立場から事態の
解決を目指してきたエジプトの政府系紙アルアハラムは13日、イ
スラム教の公式宗教指導者によるタリバーンの説得が失敗に終わっ
たことを伝えた。
 同紙のコラムは、「タリバーンはイスラム教、イスラム教徒のイ
メージをゆがめた。真のイスラムが求めているのは表現、思想、報
道の自由や人権尊重など文明世界に合致する文化的な創造だ」など
と仏像破壊を強く批判した。

 同国の宗教指導者の間では、イスラム教が始まるはるか以前の古
代ファラオ時代から伝わるピラミッドやスフィンクスなどの遺跡は
、イスラムにとって何の悪影響も及ぼさないとの考えが支配的だ。
(3/1321:29asahi) 


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