459−1.水素社会の構築にむけて



水素をエネルギーの中心にすえた社会を目指した開発が、行われて
いる。その現状を紹介する。Tより

WE−NETを知っていますか?
水素エネルギー社会を目指した研究開発する組織。
WORLD ENEGY NETWORKの意味。

なぜ、水素をエネルギーとして理想的なのか?
持続可能社会を作るためには、地球環境の維持資源のサイクルを確
立する必要がある。それと、エネルギー枯渇が問題としてあったが
、このエネルギー枯渇は、新油田、ガス田が発見されているため、
問題ではないようだが、CO2などの排出による環境悪化と資源サ
イクルは大きな問題になっている。

このエネルギーのサイクルや環境維持に水素は、大きな貢献をする
元素である。
エネルギーを取り出すとサイクルでは
4H+O2=2H2Oとなり、水になり環境に石油のようにCO2
を排出しない。環境に優しい。

また、エネルギー吸収サイクルは、水の電気分解で得られるため、
電気を送電線で運べない所からのエネルギー運搬には、大いに利用
価値がある。
風力発電、太陽光発電、水力発電、地熱発電、波力発電など自然エ
ネルギーが豊富な地域で、発電し、その電気で水を電気分解し、
その水素をLPGタンカーのような水素タンカーで日本に運ぼうと
いう壮大な計画である。

日本では液体水素タンクに貯蔵して、水素原料の火力発電所で電気
にする。自動車や家庭では、水素を燃料とした燃料電池により熱の
発生と電気を起こして、利用することになる。

水素の液体化は、ー253度Cでしかできないため、常温で保持す
る水素吸収合金も必要である。
水素比重は0.07であることにより、水素タンカの形態が変化す
る。双胴船になるようだ。

また水素原料の火力発電所のタービン・エンジンは1700度Cの
高温になるため、冷却をするがセラミック材料で中核部を構成する
必要がある。今までのエンジンとは違う。このタービン・エンジン
は航空機等のエンジンにもなる。

WE−NETのスケジュールは、1993年から1998年が第1
期で予算94億円、第2期は1999年から2003年で、予算約
100億円、その後第3期で実用化実験になるのでしょう。
2010年以降で実用化なのでしょうね。

この動向は、世界的に動いている。アイルランドでは、EUと合同
で水素生成の企業を作り、できた水素をヨーロッパに輸出する計画
をしている。
米国のSTARも、太陽光発電で起こした電気で水素を作る実験を
行っている。この実験で効率向上を検討しているようだ。この
STARには、世界のいろいろな企業が機器を持ち込み、STAR
のお墨付きをもらい、世界的に売り出すようだ。STARは、優秀
な商品であると、提携先まで紹介してくれるため、この関係の商品
を世界に売るなら、STARでの検証をお勧めする。

日本もこの検証実験を進める必要がある。国家プロジュクト化する
ことが必要だ。世界のエネルギー構造が変革するのですから、大変
ですよ。その中心に日本がいることによるメリットは計り知れない
くらい大きいと思うがどうであろうか???


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