455−1.日本のアジア国際戦略



kishizukaです。
438-2読者の声を見て
日本の対アジア国際戦略の矛盾について私の考えを書かせてもらい
ます。

日本の国際戦略の矛盾のめばえは、明治以来の伝統的な富国強兵
脱亜入欧的な考えに基づいた戦前の日英同盟から、
戦後の経済的に欧米に追いつけ追い越せや日米安保いたるものでし
ょう。

一方ではアジア人のアジアという考えで、日本がアジアの一員とし
て、またはリーダーになろうという考えのものです。

その状況によってぶれる日本の態度がアジアの人たちにとっては、
日本があるときは欧米よりにあるときはアジア人のアジアという考
えにという風にぶれることが日本への不信感になるのでしょうか。
親日的で中国に脅威を感じている台湾、タイ、マレーシア,
ミャンマー等の国にとっては、中国に対抗するために日本のリーダ
ーシップを期待しているのに反してかえって日本への不信感しなっ
てしまうのかも知れません。

それとアメリカにとっては「アジア人のアジア」と言う芽が出るこ
とを非常に恐れていることを意識すべきではないでしょうか。
アメリカが中国とともに覇権主義を持った国であることは周知の事
実です。そのアメリカが若しアジア人のアジアという考えで中国と
日本が同盟を組まれたら、これは旧ソ連以上のアメリカの覇権主義
にとって強敵になることは確実ですし、それを回避する為には日本
を日米安保体制として、アジア人のアジアへの参加を阻もうとする
のではないでしょうか。

とくに今回のブッシュ共和党政権はクリントン政権より日本でしょ
うから、これらを多国間の外交をうまくこなすことは日本にとって
非常に難しいことですから、とりあえずはアメリカ重視ということ
になるんでしょうね。
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(Fのコメント)
日本の戦略は、当面、kishizukaさんが言うように、米国と日本の
関係を重視した対応になるでしょうね。そして、その方が、アジア
でもいいのではないでしょうか??
中国に脅威を感じる台湾やベトナム、フィリピンなどは日米が同盟
関係にあった方が、軍艦数でも、日米合わせて100隻になるため
、中国は敵にならない。可能性がある程度になる。

シンガポールは、完全に欧米を向いて都市国家を運営している。
もうアジアというイメージがない。それと真似しているのが、マレ
ーシアです。しかし、タイはいつも中立で生きてきたために、今回
も中国と欧米の中間にいるつもりのようですね。???


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