米国の政府や要人たちが、米国の景気は失速していないと、何遍も 聞かされるが、しかし、事実だけと見ると、ドンドン悪化している。 ハイテク企業のリストラが多く、株価も下落している。 世界同時不況になると、評論家はいうが欧州は堅実な企業が多い。 日本も、ハイテク企業は米国の不況の影響で、売上を落とした企業 が多いが、しかし、日本の消費者の購買は高くなっている。このご ろ何度か国内・国際線の飛行機に乗るが、日本人観光客が多くて、 どこが不景気なのという状態です。 しかし、建設業・銀行の2業種は、まだ不景気から抜け出せないよ うですが、これは国家が甘やかした業界で、その構造改革を迫られ ているからであり、その改革を促進すればいいのですよ。 日本の景気は、今足踏み状態ですが、消費者の需要が戻れば、米国 の不況は大きくは関係しないはずです。 逆に米国は心理面での落ち込みを改善しようとしているが、それは 無意味であろう。消費者は今まで銀行から金を借りて、株に投資し ていたのですから、株の暴落は、個人消費を押さえることになり、 かつ、ハイテク企業のリストラにより、10年不況になる可能性さ え、ありますね。 この先、株価が落ちて、M&Aを日欧企業に仕掛けられる企業が出 てくる可能性が高い。ナスダックの企業は、10分の1以下になっ ていて、数億円で買収できる企業が目白押しである。 その中には、今後の技術の中心になるであろう企業もあるのですか ら、余裕ある企業は考えてもいいのではないでしょうか?? そして、このように米国国内の株下落と米国経常収支が3000億 円規模で赤字が続くことはできないことになる。すると、当然、 ドルの暴落が起こる可能性を検討する必要があるはず。しかし、 ここでも、米国政府要人たちは、ドル高維持というが、そのような 論理はどう出てくるのであろうか疑問。 石油開発を米国企業が、積極的に行うようだが、この政権のカラー は、バーチャル経済から実体経済へのシフトであることが明確化し ている証拠でしょうね。環境より経済でしょう。当分の間。 ============================== ナスダック、年初来の最安値更新 米株式市場 21日のニューヨーク株式市場は続落し、ハイテク株中心のナス ダック店頭市場の総合指数は、前日終値比49.42ポイント安の 2268.93ポイントと、1月2日に記録した今年の最安値 2291.86ポイントを更新して引けた。 大企業中心のダウ工業株平均も下落し、終値は同204ドル30 セント安の1万526ドル58セントだった。(2/2206:53) ============================== NY株、企業業績への不透明感依然強くさらに下落 22日のニューヨーク株式市場は、企業業績への不透明感が強ま りさらに下落、ハイテク株の多いナスダック店頭市場の総合指数は 、午前10時半すぎ、一時、2年2カ月ぶりに2200ポイントを 割り込んだ。午前11時(日本時間23日午前1時)すぎで、前日 比40ポイント安い2230ポイント前後で推移している。大企業 中心のダウ工業株平均も、前日終値より約60ドル安の、 1万466ドル前後で推移している。 コンピューター関連企業の一部が売り上げ予想を引き下げたこと などをきっかけに「年後半の景気回復にも疑問符がついてきた」 (市場関係者)のが株価下落が止まらない原因だ。 (2/2301:33asahi) ============================== 2000年米貿易赤字、過去最大の3696億ドル 【ワシントン21日=安藤淳】米商務省が21日発表した貿易統計に よると、2000年の貿易赤字(サービスを含む国際収支ベース、季節 調整済み)は前年比39.5%増の3696億8900万ドルで、3年連続で92年 に現行方式で統計を取り始めて以来の最大を更新した。秋口までの 好調な内需やエネルギー価格の上昇を反映、輸入の伸びが輸出を上 回った。10月以降は景気減速とエネルギー価格の落ち着きを受け、 月次ベースの貿易赤字は3カ月連続で減少している。2000年の対日 赤字(サービスを除く通関ベース、季節調整前)は対中赤字に次ぐ 規模で、2年連続で過去最大を更新した。 商務省によると、2000年の米輸出は前年比11.7%増の 1兆683億9700万ドル、輸入は17.8%増の1兆4380億8600万ドルで、 ともに過去最大だった。輸出は産業機械、輸入は自動車・同部品な どの伸びが目立った。 2000年の貿易赤字を国別にみると、対日赤字は前年比10.8%増の 813億2200万ドル。対日輸出は13.6%増の652億5400万ドル、日本か らの輸入は12%増の1465億7700万ドルだった。 ============================== 米メジャー、油田開発加速 【シカゴ22日=千葉研】エクソンモービルなど米メジャー(国際 石油資本)が石油や天然ガスの開発投資を強化する。原油価格が長 期的な低迷を脱して上昇したうえ、2000年決算で各社とも過去最高 益を記録し資金的余裕ができたため、有望鉱区で原油や天然ガスの 保有埋蔵量を積み増す好機と判断した。3社とも2001年の開発投資額 を前年比7-20%積み増し、メキシコ湾の深海油田や西アフリカ、中 央アジアなどでの開発を強化する。 最大手のエクソンモービルは2001年の投資額を前年比15-20%増 やし、最大で133億ドルを計画している。合併する予定のシェブロン とテキサコは、投資額をそれぞれ15%増の60億ドル、7%増の45億 ドルとする。3社合計の投資額は約240億ドルになる見込みだ。 米メジャーの新規開発は、1999年前半までの原油安で収益が伸び 悩んだことを受け、2000年は控えめだった。しかし、その後の原油 価格の急上昇でメジャー各社は2000年に過去最高益を計上。原油、 天然ガスの価格は今後も高値水準で推移するとみられるため、積極 投資に転じた。 ============================== 米ハイテク企業、業績下方修正相次ぐ 【ニューヨーク23日=西条都夫】米ハイテク企業の業績悪化懸念 が一段と強まってきた。通信機器大手のモトローラが23日、1-3月期 の業績見通しについて再度の下方修正に踏み切ったほか、サーバー 大手のサン・マイクロシステムズやストレージ(情報機器)最大手の EMCなど有力企業の業績下方修正が相次いでいる。各社はそろっ て「米市場での販売減速が予想以上に厳しい」としており、今年後 半に米経済が高い成長水準を回復するという「V字型回復」のシナ リオは企業業績面で揺らぎ始めた。 ◇米ハイテク企業、主な下方修正・リストラ ▼モトローラ 1-3月期の売上高が当初目標の88億ドルに届かない 見通し。営業赤字の可能性も ▼ノーテル 今年の前年比売上高伸び率を直近予想の30%増から15 %増に下げ。人員削減を1万人に拡大 ▼EMC 2001年の売上高目標は120億ドルで不変だが、「米経済の 変調で110億ドルにとどまる恐れも」 ▼サン 1-3月期の売上高予想を約50億ドルから45億ドル前後に 下げ ▼デルコンピュータ 昨年10―12月期の決算が事前予想に届かず。 1700人をリストラへ ▼ヒューレット・パッカード 2月の決算発表で「今年いっぱいは 1ケタ成長」