グローバリゼイションに批判があるが、この1つとして、言語の 喪失があるのでしょう。グローバリズムと結ぶつけるのは、問題が あると思うが。例えば、アマゾン開発が進み、そこに住んでいた原 住民たちが行く場をなくした問題は、開発とそこに住む民族の生活 の調和をどうとるかの問題であろう。その背後にはそこの所有権は だれにあるかということである。そこに昔から住む人たちの所有権 を、支配者が認めないことが、おかしいのである。そのような横暴 を現在も続けていることに怒りを感じる必要があると思う。これは 、現代風グローバル化とは関係ないと思うが。 しかし、この問題は過去から継続しているのである。欧米植民地は 、すべて元いた民族のものであるのに、武器で脅して奪う行動が正 当化されてきたが、現在もアフリカや中南米では、この行為が継続 しているのである。 グローバルの裏側には、鎧が隠されているのではないかという恐れ を感じてしまうが、歴史的に見ると平和的な世界化と暴力的な世界 化の両方があると感じることになる。この暴力的なグローバル化を 止めることが、日本の役割と言った途端に、その止める手段はやは り暴力になってしまう可能性が高いのです。非暴力で実現しようと すると、数世代の時間が必要になるのでしょうね。それも、過去そ のようなことをした欧米の本人たちと協力して、止める必要がある のです。南アフリカのアパルトヘイト廃止における世界の行動の ようにですが。 ============================== 2500以上の言語が絶滅危機「自然の教科書」失う恐れ グローバリゼーションによって、2500以上の言語が「絶滅」 の危機にさらされていることが、ナイロビで9日まで開かれた国連 環境計画(UNEP)の閣僚級環境フォーラムで報告された。人を 取り巻く環境や文化と密接にかかわる言語を失うことは、自然の教 科書を失うことだとUNEPは警鐘を鳴らしている。 言語の数については、分類の仕方によって様々なとらえ方がある とされるが、この報告は世界中の言語を5000から7000とみ ている。この中で、2500以上が「絶滅」の危機にさらされてい るという。 1500以上の言語が、1000人以下の担い手しかいない状況 。553言語については、話し手が100人以下になっている。 報告は、すでに234の言語が失われたとしている。 グローバリゼーションによって人々が画一的な、西欧化された生 活を営むようになったことが、自然や伝統文化とのつながりを希薄 にし、これらと密接につながっていた言語を危機に陥れていると UNEPはみている。 テプファー事務局長は「固有の言語を持つ人たちの暮らしの中に は、人間が自然と共存して暮らしていける知恵がしみこんでいる。 その伝統、文化の継承を支えてきた言葉を失うことは、自然の貴重 な教科書を失うことに等しい」と語った。 (2/1211:28asahi)