445−1.読者の声



supです。
いつも大変興味深い記事ありがとうございます。
これだけの量を毎日何度も出す。Fさんに敬意を抱かずにはいられ
ない今日この頃です。

さて、本日は、no438−2の中の以下の文章に関する件です。

>日本の軍隊兵隊は優秀であるのは、その行動であったのです。しか
し、ベトナムの米国軍がしたソンミ事件と同じ事件はあったと思う。
それは、ゲリラの対応を日本軍は知らない。民間人の格好をした兵
が突然、機関銃を撃つのですから、この対応ができない。そのため
、そこの住民全員を処分することは、充分に考えられることです。

この件に関して言えば、単純にはそのとおりといえないものがあり
ます。もちろん、日本軍の愚考を弁解するものではありません。
この件に関して、本質を突かなければまた同じことが繰り返される
と私は思います。
軍事的見地から見るならば、歴史上において、旧日本軍以外には、
正規兵で非正規兵(ゲリラ)を相手にできる軍隊はありませんでし
た。
もともと、ゲリラ戦というのは、戦略が大きくものを言うものであ
りますから、この場合では、日本軍の対応よりもその戦略を立案す
る側に最も大きな問題があったと考えるべきだと愚考します。

蛇足ですが、ゲリラ側は、必ずしも住民から好かれるものではなく
、むしろ嫌われる側であります。なぜかというと、その村がゲリラ
に協力しないとその村が焼かれてしまうからです。
現に、朝鮮戦争では、韓国の政策が聞いて、ゲリラは拠点を失い、
ゲリラ活動が不可能になった事例があります。
ここを踏まえなかったために、アメリカはベトナムで失敗していま
す。
ベトナム戦争以降、アメリカ=悪から転じてゲリラ=正義
という図式が出来たような気がしますが、実際はそうでないと言う
ことをみなさんにはわかって欲しいなと思います。

それでは、お体に気を付けてこれからも頑張ってください。
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(Fのコメント)
ありがとうございます。意見の趣旨に賛成します。しかし、ゲリラ
戦に日本軍は慣れていたとは思いません。異国でのゲリラ戦は、特
に農村部に潜伏したゲリラを殲滅しようとすると、そこの住民全員
を抹殺するしか方法がないと思います。ゲリラと住民の区別を付け
るのは時間と余裕・言語が必要ですから。戦争犯罪かどうかは、別
問題ですが。

南京などの都市部では、多くの日本軍やその占領事務スタッフが常
駐したため、選別可能だったと思います。
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kishizukaです。
  NO.438−2   2001.02.12  読者の声
ナマステ氏へのコメント

ゲリラ戦についての私の考えですが、ジュネーブ条約とハーグ陸戦
協定に基づいて考えれば軍隊が軍隊を殺すのは合法
軍隊が捕虜及び市民を殺すのは戦争犯罪で軍隊がゲリラ(軍服を着
ていない人が武器を持って戦うこと)を殺すのは完全に合法です。

国際法から言えばゲリラを何人殺そうが白骨が何体あろうが、完全
に合法であるということを意識していいでしょう。
(もっとも完全な市民、捕虜を殺したらもちろん戦争犯罪です)
又、軍隊には降伏権があり降伏が認められれば捕虜となり、食料や
身の安全を確保されますが、ゲリラには降伏権はありません。
つまりゲリラがつかまったらその場で処刑されても国際法上なんの
問題にもなりません。

また、ゲリラが市民社会に隠れたらゲリラ自体が戦争犯罪ですから
、住民はその場所を制圧してる軍隊にゲリラが隠れていることを
通達、引渡しする義務があると思います。
もし、ゲリラをかくまったらこれまた戦争犯罪です。
また、特に重要なのはその地区を制圧している軍隊がゲリラか市民
かを判断できる点です。
ゲリラに対して身を隠すのを手伝うような利敵行為をしたらゲリラ
の仲間と判断されて処刑されても文句を言うことは出来ないはずです。

戦争の話になると何か日本が一方的に悪いというような感じになり
ますが、たとえばアメリカは沖縄で約20万人、東京大空襲で約5万
人、広島で20万人、長崎で5万人も市民を殺しています。地上戦で
市民を殺すのは悪くて爆撃で空から殺すのは言いというのはいかに
もおかしい話でしょう。
アメリカはこれらのことに謝っても保証もしていません。

マレーシアにせよ、日本が入る前はイギリスの植民地であったわけで
イギリスが植民地化するのは問題なくて、イギリスには謝れとか言
わずに日本が植民地化するとそれはだめというのは論理が合いませ
ん。
白人がやると良くてアジアの日本人がやるとだめだ謝れというのは
不思議な感じがするのは私だけではないでしょう。
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(Fのコメント)
同意見です。しかし、アジアの白人を追い出すことは、日本として
やるべきことであったが、しかし、そこにも、犠牲者はいたことを
知る必要はあると思います。戦争なのですから仕方が無いのかも知
れないが。
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442−1.ユダヤ人への偏見に対して。  
大変興味深く拝見しました。私もこの著者と似たような経歴を経て
現在ロスの郊外で Semi‐Retiredの生活をしている日本人です。
日本敗戦後1948年からGHQ管理の下での繊維品の輸出業務に従事致し
、1960当初から65年の春までNewYorkでユダヤ人相手に繊維品を販売
して居りました。64年頃可燃性の問題でWashingtonに陳情に出かけ
て事もありました。日本の貿易再開の歴史は私の人生の一部です。
 懐かしくなり、一筆差し上げる事にしました。 渡辺。
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message=バックナンバーをろくにチェックせずして物を申したこと
お詫びいたします。すみませんでした。

改めて資本主義の問題を確認しました。私は違ったベクトルもあっ
てもいいのではないかと思いますが。私が甘いのでしょうか。

いたらぬ者のたわごとにおつきあいいただきありがとうございます。
勉強になりました。勉強を重ねて、またもの申させていただきたい
と思います。
KAZUO
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(Fのコメント)
気にしないで、どんどん発言してください。民主主義の原則は発言
とその発言した意見が間違っている時に、変更することです。
この件では、Kenさんが意見を言っています。日本をどうすれば、
再度、成長路線に乗せられるかが問題があるのですから、そこを議
論しましょう。


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