444−1.イスラエルの動向



前回438−1中東和平遠のく(2月12日)
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/1302121.htm

の予想通りになった。シャロンがバラクを国防相に、交渉全面にい
たパレスを同じ外相ポストに留任した。これは、相当、米国のパウ
エル米国務長官や、チェイニー副大統領から圧力があったに違いな
いのです。このコラムを継続して読んでいらっしゃる読者の皆様は
分かると思うのですが。ある外交評論家と意見が違っていたが、
このコラムの方が正確に予測した。外交評論家が間違っていた。

この米国の政権は石油会社政権、エネルギー政権であることを、
また証明されたような気がする。このため、米国政権は、パレスチ
ナ寄りです。イスラエルは、米国の意向とユダヤ国民の意向の狭間
での苦しい交渉が待っているのです。しかし、東エルサレムの譲渡
は、シャロンもイスラエル国民も承知しないでしょうから、アラフ
ァト議長は、大きく後退した状態から、再度平和交渉に望むことに
なるでしょうね。

しかし、この米国のトップ2人は、第2次湾岸戦争を準備しだした
ように思う。イスラエルとアラブの平和は当分実現しないと、アラ
ブの石油王国での不満が出てくる。この不満の捌け口を探す必要が
あるし、米国経済の後退をなんとか食い止める必要がある。このた
め、軍事政権である米国政府は、何かをするはずで、北朝鮮かアフ
ガニスランかイラクか、どこかで戦争になると予測していた。

この内、イラクに対する戦争が見えてきた。今後、第2次湾岸戦争
が起こるでしょう。それと、アフガニスタンでも、タリバン占領地
の要衝の奪還にイラン支援の軍が攻撃を開始した。この裏には米国
がいる。
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2001/02/17−07:00 時事
 イラク空爆で米英を批判=ロシア 
  【モスクワ17日時事】ロシア外務省のヤコベンコ情報局長は
17日、米英軍によるイラク空爆について「憂慮の念をもって受け
止めている。国際法に反するいかなる行動も、イラク問題の解決を
複雑にするだけだ」と述べ、米英両国の対応を批判した。 
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米英軍、2年ぶりにバグダッド近郊を空爆  
 米英両国は16日夜、イラクの首都バグダッド近郊に空爆を行っ
た。米英軍によるイラク空爆はこれまでも断続的に行われているが
、バグダッド近郊への空爆は1998年12月以来、約2年ぶり。
 米東部時間16日午後(日本時間17日早朝)、記者会見した米
国防総省によると、攻撃はバグダッドに近い5つの司令・通信施設
。飛行禁止空域を警戒飛行する米英軍機に対するイラク側の攻撃が
この2カ月間、頻繁になっていたことなどが理由という。空爆の命
令は、メキシコ訪問中のブッシュ米大統領が15日に承認した。
 CNNによると、現地のテレビ局は5人が死亡したと伝えている。
(2/1706:32asahi) 
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イスラエル労働党、大連立を承認へnikkei
 【カイロ16日=横田勇人】バラク・イスラエル首相とシャロン次
期首相が15日、大連立樹立で暫定合意したのを受け、バラク首相率
いる労働党は19日か20日にも党中央委員会を開き、連立合意を正式
に承認する方向になった。今回両氏が大連立で暫定合意したのは、
武装パレスチナ人による銃撃やテロが続く中で、安定した政権を作
る必要があるため。シャロン氏が閣僚ポストなどで大きく妥協し
たのを労働党側が評価したのも合意に寄与したようだ。 
 労働党内では実力者のラモン首相府相が、首相公選で大敗して党
首辞任と議員辞職を表明したバラク首相が国防相として政府に残る
ことを批判している。しかし、シャロン氏が国防相、外相を含む七
ポストを労働党に譲る姿勢を見せたことなどから、党内の大勢は受
け入れの方向に傾いている模様だ。
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2001/02/13−19:08jiji
 リクードと労働党、外交政策で原則合意=挙国一致内閣に前進−
イスラエル 
  【エルサレム13日時事】6日のイスラエル首相公選で右派野
党リクードのシャロン党首が当選したことを受けて連立協議を続け
ているリクードと、バラク首相率いる労働党は12日夜、外交政策
に関して原則的な合意に達し、挙国一致内閣樹立に向け前進した。
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「パレスチナ経済支援に力点」国連訪問の米国務長官表明  
 パウエル米国務長官は14日午後、国連本部を初訪問し、アナン
事務総長と会談した。新たな死者を出し続けているパレスチナ情勢
について、23日からの中東訪問を控えた同長官は会談後、「パレ
スチナ人が将来への希望を持てるよう、まずは経済活動を活性化さ
せることが必要だ。平和の希求はそれからだ」と述べ、クリントン
時代の直接的な仲介役から距離を置いたブッシュ政権の姿勢を示し
た。
 イラク問題についてパウエル長官は、大量破壊兵器の除去という
国連安保理決議の順守をあらためて強調するとともに、「国連を通
じた協議」を歓迎した。国際原子力機関(IAEA)はこの日、「
イラクが先月からIAEAの査察に協力している」との書簡を安保
理に提出。今月末にはアナン氏がイラク政府代表団と会談する予定
だ。

 いまだ空席となっている国連大使について、パウエル長官は「ま
もなく任命される」と述べた。また、米側が一方的に約5億ドルを
削減したうえで9億2600万ドルとしていた国連分担金の米国未
払い分も分担金比率が今年から引き下がったことを受け、2002
年末までに完済すると約束した。アナン事務総長は、「国連と米国
の間の懸案となっていた財政問題も片づいた」と強調した。
(2/1523:06asahi) 


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