442−2.『地球温暖化を考える』



『地球温暖化を考える』 Kazuo Mail  2001/02/08 06:39 
   
  メタンハイドレードが地球に与える地球温暖化の悪循環の危険
性について、YSさんが記事を掲載(934)しています。そこで
地球温暖化を考えるのに役立つ入門書を紹介します。戦略コラムに
は中央大学商学部に縁のある執筆者が幾人かいらっしゃるみたいで
すが、現在中央大学経済学部にいらっしゃる我国日本が誇る世界的
経済学者である宇沢弘文先生の『地球温暖化を考える』(岩波新書
)。氏は社会的共通資本という概念を用いて産業社会の病理を問い
続けています。氏の専門論文、専門書を読むには準備と覚悟がいり
ますが、この本はわかりやすく解説されています。参考文献も紹介
されているのでよかったらお読み下さい。近所にBOOK OFF があれ
ば、100円で買えるかもしれませんよ。 
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地球温暖化?と自分をどう結び付ければいいのか 得丸久文 
   
 環境省地球環境局管轄の特種法人(海洋汚染のモニタリングが仕事
であり、直接温暖化問題に関わっているわけではありませんが)に勤
務するものとして、なんとなく感じていることを書きます。 

一般には地球は温暖化するといわれていますし、実際にこのところ
温暖化してきたと思います。でも、長期的には、寒冷化する傾向に
あるとも言われています。 

で、問題は、だからどうすればいいのか、がわからないところです
。もしかしたら、そんなこと考えても仕方ないことなのかもしれな
いと思うときもあります。 
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「コモンズの悲劇」 YS   2001/02/08 11:23 
   
 温暖化があるのかないのか? 
確かに長く続いてきた議論ですね。エントロピー学会が元気だった
ころもさかんに議論されていました。私個人の見解は、「あっても
おかしくない」です。 
ただし地球の再生能力(浄化能力)は、人間の力を遥かに超えたも
のであるように思います。 
従って「あったとしてもそう長くは続かない」のではないでしょう
か。しかしこの短期間の変動が人類にどれほどの影響をもたらすか
は予測不能です。 
まあ自分達が引き起こした以上仕方がないでしょう。 
結果としておそらく地球がその選別を行うことになるように思います。 

温暖化と自分とを無理に結び付ける必要はないと思います。 
もうすでに感性豊かな人は完全に見抜いているんじゃないでしょうか。 
特に女性や子供達の多くは何が起こるかみんな知っていますよ。 

各人それぞれに自分のテーマを持っておられると思います。 
私個人は「地球温暖化問題がそのあるなしに関わらず社会をどう変
えていくか」の方に関心があります。 

宇沢弘文氏は同じ岩波新書で「社会的共通資本」も書かれています。
(2000年11月 660円) 
ハーディンの「コモンズの悲劇」については、今まさに世界的に見
直されています。地域通貨もその影響でしょう。ここから何かが始
まるかもしれません。少しは希望があってもいいですよね。 
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Re:地球温暖化?と自分をどう結び付ければいいのか Kazuo       
   
実際環境問題わかりません。 
どこかのテレビ番組のキャッチコピーではありませんが、宇宙船地
球号の一員であるなら、他の乗組員のことをちょっとは考えなけれ
ばならないのかなと思います。そういった意味からでもいいのでは
ないですか。 
 私は物理学を専門に学んだわけではありませんが、地球の自転と
公転を1年365日、1日24時間周期に維持するため、私達の生
活するリズムを創り出している、地球と月の距離が今ぐらいの位置
関係でなければいけないそうです。ずっと以前は1日はもっと短く
気候は激変する環境だったそうです。そんな環境ではまず人類は存
在しなかっただろうし、もっと多くの生命が存在しない環境だそう
です。それがだんだん近付いて、生命の不思議が私達人間へとつな
がったそうです。なんて確率的に奇跡的なのだろうか。いや運命付
けられいたようにも感じます。不思議ですよね。 
 現在も月がだんだん遠ざかっている、つまり進行形だそうです。
だから太古の人類や人類に近い類人猿などの種はもっと大きな月を
みていたそうです。そんな月見てみたみたいなと思います。空気も
きれいだろうし、きっと神秘的で美しかったじゃないかなと思いま
す。
 月との距離がある一定の距離を離れると地球の自転も公転もめち
ゃくちゃになりどこに飛んでいくかわらないそうです。そんな環境
ではもちろん人類は生きていけません。だけど人類のあくなき知識
欲とはすごいもので、そのころには月を元に戻すか、木星の衛星確
かガリメデを月の代わりにすることができるそうです。 
 もっと未来を見つめると、太陽には寿命があるわけですが、太陽
が燃え尽きると太陽系の均衡は破れ地球も宇宙のちりに戻っちゃう
そうです。そうなったら地球がないのだから、そうなる前に人類は
ノアの宇宙船を創って地球の代わりを見つけなければ存続できない
んだなと思います。そんなこと可能なのかわかりませんけど。
だけど地球の代わりの星なんかあるのかな。 
 その前に人口、食糧、資源、エネルギー、それに絡んだ争い、あ
るいは単なるエゴの争いなどで自分達で終止符をうつのかなとも思
ったりします。それはそれでいいかなとも思います。 
 宇宙という集合の部分集合である運命付けられたような確率的に
奇跡的な地球という名の構成要素であるならば、滅びるのも存続す
るのも運命付けられたような確率的に奇跡的な出来事なのかなと思
います。 
 未来を見続けることが人類のサガならば、未来を見続けることが
人類の力といえそうな気がします。だから他の乗組員のことをちょ
っとは考えなければならないかと思います。 
 これではいけませんか? 
 絶望するのも人であるならば、夢や希望を持つのも人ですよね。 

YSさんの投稿にはいつも勉強になります 
ありがとうございます 
みなさんも注意深く読むと何か別の世界が見えるかもしれませんよ。 
ところでYSさんは忍者のようですね。  
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加州政府、電力調達資金枯渇も
 【ロサンゼルス10日=森摂】米カリフォルニア州の電力危機で、
自ら電力調達に乗り出した州政府のスポット買い資金が今後約1カ月
で枯渇する恐れが出てきた。発電会社が契約価格の引き上げに動い
ているためだ。このままでは州政府が州債を発行し発電会社との
長期契約が可能になる5月に間に合わず、新たな予算措置を迫られる
公算が大きい。スポットでの供給が止まれば、同州の電力需給は再
び危機的な状況を迎える可能性もある。 
 州政府は、州内の送電を管理する電力管理委員会(ISO)を通
じて、発電各社との相対取引によるスポット買いを進めている。
原資は州予算とISO債の合計13億ドル強。最近、スポット買いの
費用が1日約4500万ドルにまで高騰したため、1カ月弱で枯渇する恐
れが出てきた。 

 発電会社はISOに対して、1キロワット時当たり25セント前後と
、電力危機での卸売価格ピーク時と同等の水準での購入を求めてい
る。さらに「経営危機に陥った電力2社に対して巨額の債権を持つ
ISOは信用度が低い」(発電大手)と、売り渋りの姿勢も強まっ
た。 


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