438−1.中東和平遠のく



今まで、シャロンが勝てば、和平はなくなると書いてきた。それが
現実になった。ブッシュ政権はイスラエルに冷淡である。ブッシュ
は、基本的にサウジ・アラビアの意向に従う。それは石油があるか
らで、イスラエルは強気に交渉すると、米国から捨てられる。Fより

 このため、シャロンは、バラク、ペレスの労働党の意向も取り入
れながらの、政権運営になると思う。もし、宗教政党と組んで、激
しい対応をすると、米国はイスラエルを潰す可能性もある。軍事援
助・経済援助の停止だけで、イスラエルは、国家運営が成り立たな
くなる。そのため、シャロンも首相になって、少しトーンが控えめ
になるだろう。それと、労働党と連立政権を組み、今までの和平交
渉の枠組みをある程度は保持する可能性はある。

 まあ、そう言っても、エルサレムの分割は容認しないでしょうが。
やはり、イスラエルとパレスチナを完全分離するしか当面ないで
しょうね。エルサレムの帰属は当面保留とする。
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中東問題について、 ユナ   2001/02/09 22:49 
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  イスラエルの首相を決める選挙でバラク首相が敗北しました。
私としてはこれは非常にまずいと思います。日本にいて日本に入っ
てくる情報だけですが、勝ったもう一人の人(名前忘れた)が首相
になったことによって中東和平は大きく後退すると言われています。
民族や宗教が絡んでいることにより中東和平はただでさえ非常に難
しいことであるのに・・・。 
 おそらく私は和平は実現しないと思います。(実現して欲しいの
ですが)皆さんはどう思われますか?また、このことにおいて詳し
い人がいたら教えて下さい 
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中東問題について、 高橋涼介 Mail  2001/02/10 00:39 
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 新しく首相になったのはリクード党のシャロン氏ですね。今度の
先行きについてですが、国際戦略コラムをお読みになっていますか
?何回かF氏が解説されているのでお読み下さい。参考になると思い
ます。そして私の考えをずうずうしくも言わせていただくと、和平
は無理だろうと考えています。理由はエルサレムがこの世に一つし
かなく、エルサレムは自分たちの物だと考える集団が二つあるから
です。しかも両方とも妥協する気配があるようで実は無い。SAPIOの
1/24、2/7日号でパレスチナ側のイスラム原理主義組織ハマスの指導
者であるマハメッド ヤシン師のインタビューが掲載されていて、
エルサレムは我々の心臓だ、と言い、一方イスラエル側のシャロン
新首相はパレスチナとの対話を強く求めたがエルサレムは我々の物
とはっきりと言っている。 

意見が鉢合わせしている状態です。精神の中心に関しては譲れない
と言うのが本音でしょう。くすぶるか、爆発するか、いずれにせよ
爆発することは免れないと思っていますが。 

エルサレムだけでは中東問題は語れないとは思いますが、私の考え
は以上のような物です。正月は神社に行って手を合わせ、盆には寺
に墓参りする私には本質は掴めないかもしれませんね。 
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シャロン、バラク両氏が会談 イスラエル  
 イスラエルのシャロン次期首相とバラク現首相が9日、首相府で
6日の選挙後初めて会談した。パレスチナ側との和平交渉を取り巻
く状況のほか、大会派同士の連立による統一内閣づくりを話し合っ
たとみられる。シャロン氏率いる右派リクードは、統一内閣を連立
工作での最優先目標としており、既に8日、労働党の代表と具体的
な協議を進めた。
 首相公選でシャロン氏は右派、宗教政党からの支持を受け、現職
バラク氏に圧勝したが、リクードは国会(定数120)で19議席
しか持たず、これらの政党のみと連立政権をつくった場合、小党に
キャスチングボートを握られ、不安定な政権運営を迫られる。労働
党を核とする最大会派「1つのイスラエル」(26議席)と組んで
、少しでも安定した内閣を作りたいところだ。

 9日の会談でシャロン氏は、バラク氏に国防相ポストを示して統
一内閣への参加を誘った、との情報がある。労働党党首と国会議員
の辞職を表明したバラク氏が、この申し出を受けるとは考えにくい
が、シャロン氏の統一内閣への真剣度を示すものと受け取られてい
る。

 バラク氏は8日の労働党集会で、統一内閣構想を支持すると述べ
、自ら連立交渉の代表を務めることを発表した。同氏の党首、議員
辞職表明後、新党首はまだ決まっていない。

 同日開かれたリクードと労働党の連立交渉代表による会談では、
労働党側が和平交渉について、具体的な方針を示すよう迫ったと伝
えられた。リクード側代表のオルメルト氏(エルサレム市長)筋に
よると、同氏は交渉の行方に楽観的だ。

 この日、リクードの別の代表は、国家宗教党(5議席)と連立の
条件などを話し合った。

 シャロン氏は9日、パレスチナ自治政府のアラファト議長と当選
後初めて電話で話し合った。シャロン氏は「暴力を完全に停止すれ
ば和平交渉を再開できる」と条件を付けたという。
(2/1001:20朝日) 
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2001/02/08−21:05jiji
 現政権の交渉内容引き継がず=パレスチナ和平で−イスラエル
次期首相顧問 
  【エルサレム8日時事】6日のイスラエル首相公選で選出され
たシャロン次期首相のショバル外交顧問(前駐米大使)は8日、パ
レスチナとの和平交渉でバラク首相の現政権の下での交渉内容は引
き継がないとのシャロン氏の立場を改めて明確にした。 

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右派シャロン党首、バラク氏に圧勝 イスラエル首相公選  
 イスラエル首相公選が6日投票され、即日開票の結果、右派野党
リクードのシャロン党首(72)が、現職の労働党のバラク首相
(58)に圧勝した。シャロン氏は和平を追求すると表明してはい
るものの、パレスチナ側に対し今以上の領土の譲歩はしないなど、
妥協が望めない条件をあげており、和平の後退は避けられない。
周辺アラブ諸国にも、1982年のレバノン侵攻を主導するなど、
対アラブ強硬派の同氏に対する警戒感がぬぐえず、中東の緊張は高
まりそうだ。
 午後10時の投票締め切り後、2つのテレビ局の出口調査で
約20ポイントの差が付いたことを受けて、バラク首相は敗北宣言
をし、労働党党首と国会議員を辞めることを明らかにした。開票が
進むに連れ、票差はさらに開いた。

 投票率は58.7%。首相選のみ実施されたのは初めてとはいえ
、過去の選挙の投票率は80%前後、最低でも70%を割ったこと
はなく、史上最低となった。特に、政党指導者らが棄権を呼びかけ
たアラブ系イスラエル人の地区では、約20%という低さだった。

 今回の選挙結果は、イスラエル国民が、シャロン氏を積極的に選
んだというより、バラク首相に「ノー」を突きつけたものだった。

 一昨年5月、リクード政権下で停滞した和平の推進を公約して
首相に選ばれたバラク氏は、パレスチナ自治政府のアラファト議長
に対し、イスラエルが「不可分の自国の首都」と主張してきたエル
サレムもパレスチナ人居住区は譲るなど、「思い切った譲歩」を提
案して和平合意を迫った。しかし、パレスチナ側は拒否。さらに昨
年9月下旬にシャロン氏がエルサレム旧市街のイスラム教聖地への
訪問を強行したことで、反発するパレスチナ民衆とイスラエル軍の
衝突が広がった。

 銃撃などによるパレスチナ人の攻撃が続く中、イスラエル国民は
、見返りの得られない譲歩はすべきでないとし、「和平合意はイス
ラエルの安全保障を基本にしたものでなければならない」と主張す
るシャロン氏を選択した。

 同氏は勝利演説で「地域の隣人との和平のため、痛みを伴う譲歩
もする」と述べた。しかし、譲歩の中身は示していない。これまで
明らかにしているのは、自治政府が管轄する領土は、ヨルダン川西
岸では40%しかない現状以上には認めず、エルサレムも全域をイ
スラエル支配下に保つ。また、パレスチナ人難民のイスラエル領内
への帰還は一切認めない、などだ。

 パレスチナ側は、イスラエルが67年に占領した西岸、ガザ地区
すべてから撤退し、難民の帰還権を認めるよう主張しており、まっ
たく相入れない。自治政府のアラファト議長は「選挙結果を尊重し
、和平プロセスが続くことを望む」との声明を発表したが、パレス
チナ解放機構(PLO)の主流派でも、強硬派は要求貫徹のため武
装闘争を強化すると宣言、紛争激化の可能性が高い。

 リクードは国会(定数120)で19議席しかなく、シャロン新
首相は、すぐさま連立政権づくりの難題に直面する。労働党に連立
を呼びかけ、中道寄りの統一内閣をつくりたい意向だが、成功しな
い場合、シャロン氏以上に対アラブ強硬方針を主張する極右政党が
政権入りすることになり、イスラエルの国際的孤立化につながりか
ねない。

(2/715:36asahi) 
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国際テロの黒幕、ウラン買い付け?ラディン氏元側近証言  
 国際テロの黒幕とされるオサマ・ビン・ラディン氏の元側近が7
日、米大使館連続爆破事件の審理が行われているニューヨーク連邦
地裁で証言し、1993年に同氏の組織の指示でウランを買い付け
ようとしていたことを明らかにした。証言によれば、ウランは南ア
フリカ産で、売り手はスーダンの元軍高官。元側近は途中で交渉か
ら抜けたため、南アとスーダンを結ぶ核物質のやみ市場が存在した
のか、取引がまとまったのかは明らかでないが、米司法当局は、
ビン・ラディン氏が核兵器の材料取得に動いていたことを示す新証
言として注目している。
 元側近は、96年までビン・ラディン氏のイスラム過激派組織「
アルカイダ」のメンバーだったスーダン人で、アフガニスタンでの
反ソ連ゲリラ出身。組織幹部の指示で、スーダンの元軍高官と接触
し、ウラン入りという容器と、南ア産であることが書かれた文書を
示され、150万ドルを要求されたという。取引をつないだところ
で組織から1万ドルの報賞を受け取ったが、その後の交渉には加わ
っていないという。

 この人物は、金銭をめぐるトラブルを機に「アルカイダ」から逃
げ、96年、ある国の米大使館に保護を求めた。連邦捜査局(FB
I)による聴取後、身元を隠したうえで米政府の証人となり、98
年のケニア、タンザニアの米大使館連続爆破事件で起訴された4人
の被告に対する審理に出廷した。アフガニスタンに潜伏中のビン・
ラディン氏は事件の首謀者として起訴されている。

 核兵器の製造に必要なプルトニウム239やウラン235などの
密輸や盗難は、これまで旧ソ連諸国で相次いでいるが、取引の実態
は不明な点が多い。国際テロ組織が買い付けに動いていたことを具
体的に物語る証言は初めて。(18:29) 
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2001/02/10−07:06時事
 23日から初の中東歴訪=イスラエル・パレスチナ首脳と協議―
米国務長官 

  【ワシントン9日時事】パウエル米国務長官は9日、国務省で記
者会見し、23日から27日までイスラエル、エジプト、ヨルダン
およびパレスチナ自治区など中東諸国を就任後初めて歴訪すると発表
した。中東訪問終了後、同長官は27日にブリュッセルで開かれる
北大西洋条約機構(NATO)外相会議に出席する。 


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