433−2.南北朝鮮の動向



北朝鮮の動きは、あまりない。北朝鮮は、韓国から最大限の援助を
引き出すべく、電力支援の協議を行っている。Fより

韓国と日本は自由貿易協定を行いたいが、韓国の経済的混乱が収ま
らないと動けない。北朝鮮では今、丹東〜新義州SMバレー・プロジ
ェクトが行われている。これは、今まで南の方の資金力中心に進行
してきた南北経済協力に、新しい風を起こすことができるものとし
ているが、韓国の状態がよくないため、これ以上の資金提供ができ
ないようである。

このため、中国の資金を提供してもらうために、金委員長は中国に
行ったが、中国も日本からの資金を提供してもらうように金委員長
に言った可能性がある。

米国の政権は、北朝鮮に無条件で資金や食料を提供することはない
ため、北朝鮮は大きく路線を変更するしかない。韓国の力しか頼れ
ないが、この韓国の時期が悪い。景気拡大期から下降期にある。
韓国企業の競争力が国際的に低いことになっているため、資金の提
供はムリがある。それと、北朝鮮の法体制の整備が必要である。

北朝鮮は、軍拡大が続いている。この軍拡大を止めないと、韓国や
米国の信頼感は得られない。軍の拡大も止めるしかない。特に韓国
に全面集中配置している軍の構成も変える必要があるのでしょう。
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North Korea Todayより
 現在、北朝鮮が取っている開放政策の最も大きな特徴は、制限さ
れた地域や分野を選択的に孤立させ、開放することによって、体制
内部に及ぼす影響を事前に遮断していることだ。
 これは羅津・先鋒経済特区、金剛山観光区域、西海工業団地など
、首都の平壌と遠く離れた地域を開放することによって、資本主義
の文化を遮断すると同時に、開放という目標を達成するためである
、と理解することができる。
 南北経済協力の最も大きな障害物は、やはり北朝鮮の消極的な開
放政策と、制度的装置の不備ということができる。
 中国が拠点地域の開放を順次拡散させる、積極的開放政策を繰広
げてきたのに比べて、北朝鮮は制限的に開放を実施し、開放にとも
なう影響を遮断する孤立分散的開放政策を推進してきた。北側が
韓国企業の投資を受け入れるのに、消極的な態度を行なってきたの
もこのためだ。
 これは結局、南北韓の経済協力拡大のためには、北側の姿勢の変
化が必要である、ということだ。
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北朝鮮、「経済特区」の拡大を指向 韓国が予測  
 韓国統一省は2日に発表した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
の経済評価に関する報告書のなかで、今年の展望をまとめた。韓国
からの経済協力のもとで国際社会への進出と開放地域の拡大を図る
とみられるとし、北東部の羅先にある経済貿易地帯(経済特区)を
活性化させるほか、中国国境の新義州や南部の南浦、開城、さらに
天然資源が豊富とされる北東部の端川も「経済特区」にすることを
積極的に推進する可能性があると予測している。
 報告書では、危機的な経済の再建のために「思想は社会主義、資
金は外資」という実利指向の「二元的政治経済戦略」を強め、来年
2月の金正日総書記の60歳の誕生日までを「過渡期的経済」とし
て基盤固めに主力を注ぐと展望した。

 具体的には、韓国の協力下で軽工業と一部重化学工業の設備の大
々的な補修と新規投資受け入れを並行させ、基盤固めの成功の度合
いによっては、今年末ごろに次期経済計画を立てる可能性がある、
とみている。

 もっとも、食糧難やエネルギー危機といった構造的な問題から低
成長が続くとし、工場稼働率も30%程度にとどまるとした。
(2/222:01asahi) 
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南北軍事実務協議 非武装地帯の共同規則でほぼ合意  
 南北朝鮮を縦断する鉄道、京義線の連結と並走道路の建設問題で
、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は先月31日、板門店
で第4回軍事実務協議を開き、非武装地帯(DMZ)内での作業に
関する共同規則づくりでおおむね認識を一致させた。韓国国防省に
よると、南北は近く実務協議を開いて最終合意させ、第2回南北国
防相会談で署名することで合意した。
 協議後、韓国側首席代表は共同規則について「全部で41項目あ
るが、うち5項目だけ合意に達していない。しかし、次の協議では
妥結できるだろう」と語った。DMZ内での作業は厳しい寒さが和
らぐ3月初めごろに始めることにしている。
(1/3122:23asahi) 
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金総書記の訪中行程、テレビで放送された記録映画で判明  
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記の訪中の詳細
が、朝鮮中央テレビで28日に放映された記録映画で確認された。
韓国の通信社、聯合ニュースが伝えた。総書記専用の特別列車内の
映像もあり、金総書記はカーテンを閉め切った車内でいすに腰掛け
、にこやかに訪中計画を協議していた。
 同ニュースによると金総書記の中国での主な行動は――

 15日=中朝国境を越え丹東から上海に向け出発。

 16日=上海で黄菊・上海市党書記らと車に乗り、国際会議セン
ターで朱鎔基首相と会談。

 17日=午前、上海華虹NEC電子などを視察。午後、黄書記に
改革・開放政策の説明を受ける。

 18日=上海証券取引所や鉄鋼会社などを視察。

 19日=現代農業開発区など訪問。中国側幹部と記念写真撮影。
芳名録に「歓待に感謝いたします」としたため、午後10時半に北
京に向け出発。

 20日=人民大会堂で江沢民国家主席と2時間会談。午後8時半
に北京出発。

 21日=午前10時40分、丹東を通過し帰国。
(1/2923:23朝日) 

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