430−2.国際戦略の考え方



国際戦略を考える時の手法を見よう。相手国の国力(経済力、軍事
力)、体制、貿易、友好性、歴史的結ぶつき度、日系移民の有無、
近さ、イデオロギー、言語、日本国民の好感度などの要素を考える
必要がある。Fより

おくやまさんから、挑戦状を突きつけられましたので、日本から見
た国際戦略を論議しましょうか?YSさんや勿論、おくやまさんも
議論の中に、参加していただけると思いますが、よろしく。

国際戦略は、軍事と経済の2つの論理面と文化・民族の面などの
感情面によって、考えることが必要でしょう。
日本は、第二次大戦で、アジアでの日本の友好国を無くした。それ
は、戦争に負けて、欧米にアジアの未来の指導者が留学することに
よるが、この留学生が欧米的論理を優先されているためである。
現在、まだ台湾は日本に向いているが、次の指導者は米国帰りの留
学生になり、米国の方を向くことになると思う。そして、日本は、
あまり大きな友好国をもっていないことになる。

欧米諸国も、日本との友好を共産主義がなくなったことにより、
あまり考慮する必要がなくなったと考えている。このことは、日本
の味方は文化的な面ではいないことを意味する。

その一方で、シンガポールや韓国など中進国は、経済面で日本と友好
関係にあった方がお互いの利益になる国が出てきている。
よって、この経済面での繋がりを求めてくる諸国と友好関係を築く
ことが日本の取りえる最良な方法であろう。

軍事面では、日本は米国と同盟関係にあり、米国とは、不平等な関
係になっている。米国の軍事的保護だといえる。しかし、この軍事
的保護をすぐになくすことができない。敗戦の後遺症で、国防に否
定的な勢力が政治勢力にあり、その一角が政権を長いこと維持して
いるため、日本の自衛隊だけでは、日本の仮想敵国から守りきるだ
けの実力がないのが現状である。空中給油機もないため、敵機の進
入・追跡に大きな限界があり、また攻撃兵器を極度に制限したため
、敵の武器を破壊できない状態になっている。このような兵器と反
軍意識があるため、日本は自分自身の身を守ることが出来ない状態
になっている。

また、反軍意識により、今後もPKO等の国際的活動にも、大きな
制約をつけることになり、日本が世界の紛争に大きな役割を果たせ
ないと思う。このため、国連の常任理事国さえ、否定的な見解を述
べる政治家もいる。PKO等の国際的役割は、ある程度果たした方
がいいと思うが。そして、国連の常任理事国になるべきだと思う。
日本は13%程度の国連経費を払っているのであるから。
どちらにしても、日本は軍事的制約は当分なくならないのだと思う。
このため、軍事面での世界貢献は、制限的になる。

このため、世界貢献はどうしても経済面からのものになるしかない。
この経済面での貢献は、2つの面があると思う。1つが、ODAの
面、もう1つが技術・文化の面である。

ここ最近のODAは、白人支配から完全にフリーになったアジアの
経済発展に貢献した。最近は中国などの近代化にも大きな貢献をし
た。
日本の役割は、この100年白人から有色人種を解放することであ
ったと、思う。結果的には、日本は一部、または多くの部分を他の
有色人種の国家に比べて、白人の技術や文化を取り入れ、自分達の
文化と融合させてきた。このために達成したことであるが、白人文
化の中にいることになっている。

日本は、戦前は軍事大国になることを目指し、戦後生産大国になる
よう努力し、戦後50年で、目標を達成したが、次の目標が明確に
なっていない。しかし、IT技術や日本固有文化を考えると、環境
問題などの人類が解決しなければならないことに日本は挑戦する
必要があるのでしょうね。日本の次のチャレンジは、世界の問題に
技術的、文化的に解決手段を提供することでしょう。

日本人は、自由民権の権利を明治に獲得し、戦後イデオロギーの自
由と経済的豊かさを手に入れた。そして、バブル的な豊かな暮らし
を経験したが、その喧騒な雰囲気より、今の静かな環境の方がいい
と思う。このことからIT技術などによる文化的な豊かさの追求
をする社会になった方がいいのでしょうね。少なくとも私は落ち着
く。それと、会社だけの繋がりから社会との繋がりを持つ人間たち
が、必要になってきていると思う。それは、新しいこと、新規の需
要や人のニーズの掘り起こしは、広い視野から問題を見ないと分か
らない。
このため、今までの世界でも特殊な会社中心文化社会を超える一般
社会交流+会社文化の社会が必要になっているようだ。
これらのことをまとめると、日本は技術開発+文化大国になるのが
目標でしょう。日本が技術開発と文化面で世界の環境問題を解決す
ることになるように目指すべきでしょう。しかし、文化面では日本
に近い韓国が大きな役割を果たすことになるであろうか??なぜな
ら、その欧米諸国にいる韓国の移民により、すしや漫画やその他文
化的なものを普及した事実があるためで、米国では日本人より韓国
人の方が、日本料理店を多くやっている。

もう1つが、現在日本は多額のODAを主に発展途上国に支援して
いる。そして、この発展途上国は、現地居住の少数白人支配から逃
れていない国が多い。この民主化を助け、白人主義から現地人主義
に変化させることが重要でしょう。この民主化は、現地人の初等・
中等教育を無償化して全員に教育を受けさせことでしょう。それと、
現地民の生活安定化でしょう。農村資金の貸し出しや、その環境で
生きていける人間の数を限定されている避妊等の手段が必要でしょ
う。そして、貧困を退治することでしょう。その後、人的資源と見
なして、工場などを建てることになると思うのです。

このODAは、アジアの中進国向けからアジアでも民主化の遅れて
いる国にシフトするのと、アフリカや中南米にシフトするのでしょ
うね。しかし、この時、白人政権には援助しないことです。援助も
農村の小学校建設やその教育費を援助することでしょうか??

次回は資源などの日本の周辺に対する考え方を見よう。


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