428−3.北朝鮮の動向



北朝鮮問題も、毎週検討しているが、とうとう金委員長は、近代化
路線に乗ることを表明した。これで、後は日本人拉致事件の解決を
図り、日本からの援助で、上海の浦東と同程度の町を作り、韓国や
日本から企業を誘致して、近代化を図ることになる。

北朝鮮の現体制維持で共産主義市場経済への移行である。これで、
世界の全てが市場経済の環境になる。北朝鮮は、人件費が現在一番
安いはずであり、この人的資源を狙って、多くの国が国交を結んで
いる。やっと、平和な時代が来るのか??

波乱要素はまだある。ロシアや中国が反米主義に戻ると、この北朝
鮮も、追随して反米になる。しかし、金委員長は決断したような気
がする。このままでは、国は崩壊すると。食料は外国からの援助、
電気もなく、鉄道の維持もできなく、軍の維持がままならなくなっ
てきていたのです。日本からの送金も、ほとんどなくなり、韓国と
の金剛山観光も巧くいかない。外貨準備金もない。食料援助も、
支援疲れで、各国からの支援がなくなっているのですから、どうし
ても、韓国に頼るしかないのです。

しかし、北朝鮮は一時、米国との関係正常化を目指し、韓国との
交渉を遅らせたが、米国は北朝鮮に厳しい対応になると予想できる
ため、中国や韓国に再度、支援要請するしか政策がなくなっている
のです。苦しい選択であったと思いますね。
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「変わらないのは、川の流れだけ」 金総書記上海に感嘆  
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が中国の改革
・開放政策による上海市の目覚ましい発展ぶりを見て、「変わって
いないのは黄浦江の川の流れだけだ」と述べていたことが分かった
。金総書記は1983年に上海を訪問しているが、この間の変化の
大きさに強い印象を受けたようだ。
 金総書記は16日から4日間の上海訪問で、経済開発特別区であ
る浦東新区の企業を視察。一般市民の家庭を訪れ、地下鉄にも乗車
した。北京の複数の消息筋によると、金総書記は、「世界が驚くべ
き視線で見ている上海は、天地をひっくり返すような変化がもたら
された」と感嘆したという。

 また、今年10月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の会
場となる国際会議センターを指さし、「あなたたちに出来ますか」
と北朝鮮からの同行者に詰問。孫橋現代農業開発区の視察では「我
々もこのようなものを造ろうとしたが、失敗した」とつぶやいたと
いう。
(1/2703:13asahi) 
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金総書記、訪韓の意思を確認 江主席との会談で  
 ソウルの外交消息筋が21日明らかにしたところによると、朝鮮
民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が、北京で20日に
あった江沢民・中国国家主席との首脳会談で「適切な時期に南朝鮮
(韓国)を訪問し、金大中大統領と再会して統一問題などを具体的
に論議したい」と語り、南北朝鮮関係の最大焦点である韓国訪問に
ついて実行の意思があることを改めて確認した模様だ。金総書記は
昨年6月の南北共同宣言では「適切な時期のソウル訪問」を約束し
ている。時期と訪問先の詰めがこれからの大きな問題となりそうだ。
 対米・対日関係について、金総書記は同会談で「米国や日本との
関係改善の必要性は感じている」として関係構築を続けて追求する
姿勢を見せ、「ブッシュ米大統領が共和国(北朝鮮)を訪問するな
ら、我々は歓迎する用意がある」とも語ったという。ただ、米新政
権が敵対的な政策をとれば、北朝鮮もそれに応じた対策をとるとし
た。

 同筋によると、金正日総書記は今回の中朝首脳会談で、昨年6月
の南北首脳会談を「非常に有益な会談だった。この会談で北南の人
民が抱いていた敵対心が相当解消された」と評価したうえで、「こ
れからも北南関係はさらに発展するだろう」と述べた。江主席は南
北間の持続的な対話と金総書記訪韓に期待を示したという。
(1/2203:24asahi) 
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北朝鮮、パウエル長官の発言に反発  
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮中央通信によると、
同国外務省スポークスマンは25日、パウエル米国務長官が上院外
交委員会で金正日総書記を「北朝鮮の独裁者」などとした発言につ
いて「現在の朝米関係のレベルに著しく反する時代錯誤の行為だ」
と強く反発し、「米国が我々に刃物を突きつければ刃物で応じるし
、善意でのぞめば善意でこたえる」と警告した。朝鮮通信(東京)
が伝えた。
 同スポークスマンはまた「米国がどのように出てきてもそれに対
処する万端の準備ができている」と述べた。北朝鮮メディアが米新
政権に対する公式見解を明らかにしたのは初めてという。
(1/2521:37asahi) 


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