422−1.農村改革について



Fより
 日本の農村の疲弊は、農村に産業や観光を起こそうとした結果で
そのツケが今、来ているのです。バブル期には、農村振興として、
リゾートを第3セクターで起こし、スキー場や温泉を作った。
が今、町や市の予算を食い、また観光目的の能代・大館空港などは
ほとんど人がいない、利用もしない空港を作り、県の財政を逼迫さ
せているのです。そして、もう1つ、進行しているのは、20年前
に進出してきた工場群が中国にシフトしていることです。このため
、農村の経済は沈下しているのです。

 また、休耕田は増えるが大規模農家は増えていない事実がある。
この結果は、自立できる大規模農家が少ないことになる。それと、
農産物の自由化により安価な農産物が輸入されるのため、ますます
農村は、沈滞してしまうのです。若い人は職を求めて、都会に出て
、高齢化した夫婦が残されているのです。このような農村を再度、
活気ある農家に変える事は可能なのです。政府の政策を変更するこ
とでできるのです。

 本サイトのコラムは時代の次を見ている。ダボス会議は、去年の
今の時期に日本から政府要員がいかないのはおかしいと主張したが
、今年は森総理をはじめ大挙して、行っている。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak1/120130.htm

この農業政策の変更も、絶対1年後は議論していると思う。
インターネットの発達により、どこでも情報やサービスが受けられ
るようになって、都市住民たちの意識が変化したことによるのです。
この都市住民が農村での生活を希望するようになったのですが、農
村にその受け入れ態勢がないのですから、どうしようもないのです。

受け入れとは何か?というと、農業従事者の制限を撤廃することで
す。都市住民でも自由に農産物を売買できるようにするだけです。
農家の土地を買って、そこで農業を営めるようにするべきです。何
の制限もなしにです。農協への加盟も、簡単にした方がいいのでは
ないですか??

都市生活者を農村に引き入れるような政策が必要です。農業企業に
就職するというようなことがあれば、安心して都会を離れると思う
が??
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干拓事業について

 イセハヤ湾の干拓事業の元来のコンセプトは、農業行政と水害対
策だったと考えます。
 自民党の政調会長は、イセハヤ湾の水門を開放しようと言ってい
るようです。(理由は,選挙が近い事やKSD問題に自分の名前が
挙がった事などあるかもしれませんね。)
 それはともかく,私が面白いと考えているのは,次の事です。
 干拓事業を推進する時『水害対策』を,「自然環境」よりも優先
させて,ギロチンのように水門を閉めたはずです。
 そして,今また水門は開かれる方向に流れが向かいそうです。
(遅かれ早かれ水門は開かれるでしょう。まあ,自然環境や漁民に
とって意味があるうちに開かれるかは疑問ですが・・・。)
 しかし,よく考えると,水害対策というのは,言ってみれば市民
・県民レベルのお話です。そして,漁民は,それより遥かに小さな
単位です。水害対策を安全という言葉に還元し,面白い式をつくり
ます。
(水害に対する安全+α)≦(漁民の利益+環境+β)っというもので
す。水門を開くとは,つまりは、こういう事です。
 水門を一度閉じたという事は,イセハヤ湾付近の「安全」と「環
境」を比較した時は,安全を優先させたわけです。
 現在の状況は(αとβ)を無視すれば,つまりは,地域の安全より
も,遥かに小さな地域の漁民の利益だけで右辺と左辺の大きさがひ
っくり返ってしまいそうっということです。
 干拓を推進した理由に,安全がある以上漁民が哀れっという理由
で,簡単に政策転換を行ってよいのでしょうか。(私個人の意見では
,今回は簡単に転換した方がよいと思いますが・・・)
 大変もうしわけありません。
 問題提起のレベルまで話を進める力量がありませんでした。
 出来れば,イセハヤ湾の問題についての見解をお聞かせ下さい。
    セナ
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(Fのコメント)
セナさん、ありがとうございます。こう1つ観点があるようです。
それは、世論で、亀井さんもこの世論に弱いのではないでしょうか?
むつごろうは、死ぬのみですが、漁民はデモをするので政治は動く
のでしょう。
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干拓事業について
Mond
 ムツゴロウ、タイラギ、アサリそして海苔養殖と全滅の様相を呈
してきた有明海に深く憂慮する。マスコミは諫早湾干拓事業が元凶
だと連日大騒ぎしているが、きちんと取材しての報道なのだろうか。
1月25日のテレビ報道では八代海沿岸の海苔養殖もまた、有明海
の海苔養殖と同様の色落ちの被害が発生しているといっている。
有明海と八代海(不知火海)では、海水の交流はほとんどないので
諫早湾干拓の影響とは考えにくい。
 有明海に絞ろう。近年有明海の生態系にとんでもない異変が起き
つつあるのは論を待たない。しかし、それは諫早湾干拓事業以前か
ら少しずつおかしくなってきていたように思われるのだ。まず、
ムツゴロウの大きさが小振りになり、アサリやタイラギが小振りに
なり、死滅した。今年は海苔養殖に異変が起きた。海底の様相が
以前と較べるとヘドロがたまって一変しているという。
 最近20年ほどに限って有明海近辺で何が起きたのかを考えてみ
ると、島原の普賢岳噴火によって火山灰や溶岩流が有明海に流れ込
んだ。筑後川中流に筑後大堰をつくり、栄養豊富な筑後川の水を年
間約一億トン(毎秒3トンで年間9500万トン)福岡市をはじめ
とする地域住民の飲料水としてまわし、有明海はその分真水も栄養
分も横取りされてしまった。そして最後に諫早湾干拓のために仕切
を入れて締め切った。
大きいものは以上3つある。ほかに地球温暖化も有力な容疑者であ
る。
 何が原因かは今後の調査に待ちたいが、東京湾の浅草海苔が消滅
したのも荒川上流の水門設置ではなかったのかと気にかかる。有明
海までが東京湾のようにどぶ臭い海になってしまうのを見るのは忍
びないことである。

 有明海干拓については巷間いわれていることには誤解がある。
基本的なことは常識的に知っていていただきたい。
 有明海沿岸一帯は水はけが悪く、大雨の際は洪水を起こしやすい
土地柄である。何故か。有明海は数万年前に阿蘇山の大噴火で火山
灰の厚い堆積層が出来たため、雨が降ると土砂の流出が多く、その
分有明海に堆積していく。このために過去二千年では数十キロに及
ぶ広大な平野が形成された。佐賀県武雄に御船という地名があるが
、その由来は神功皇后が新羅征伐時に船を繋いだためといわれてい
る。同じく佐賀県神埼(吉野ヶ里がある)は平安時代末には神埼荘
という大きな荘園があり、この荘官としてやってきた平正盛がここ
を舞台に日宋貿易を盛んに行い、その財力で平清盛が政権を手に入
れたことは有名である。この神埼はすでに海岸からは程遠い内陸に
ある。
 少し脱線したが、この様に洪水を起こしやすい土地柄を何とか改
良したいと思えば、クリークを作り水はけをよくし、また干拓して
水路を造ってやること以外にないのである。したがって江戸時代に
盛んに干拓が成されたのは一元的な権力構造が出現し、干拓して領
土を増やし易くなったことは事実だが、そのこととは少し違い、
それまでに形成されていた農地を水害から守るためにどうしても
必要な作業だったのだ。
この干拓事業は時代を現代に変えても必要なのはこのためである。
(班伝収授の官田が水害で荒れ地になり放棄された後にそこに住み
着いた人々の末裔の姓に古賀、空閑などがあり、有明海沿岸に多い
)諫早湾の干拓も同様の理由で沿岸住民の切なる願いであった。
戦後、諫早大水害があったことをご存じの方も多いと思われる。
 現在、この諫早湾干拓事業が数奇な運命に巻き込まれようとして
いるが、冷静な原因究明の後に決定的な証拠でも見つかるならばそ
れはそれで善後策を考えればいい。
魔女狩り、人身御供に晒すマスコミに対しては白けた感情しか持ち
得ない。
               Mond
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 ●得丸(208) 題名:有明海の海苔の不漁 国を貧しくする公共事業
テレビのニュースで有明海と八代湾の海苔が不漁だといっていた。
有明海を干拓して閉鎖してしまったからかもしれない、、、

投資には、付加価値を生む投資と生まない投資があるのではないか
と思いました。
公共事業には、国を豊かにする事業と、貧しくする事業があると思
いました。

どうせお金を使うのであれば、付加価値を生み、国を豊かにし、何
かを生み出す仕事をしてもらいたいですね。
こうなると「豊かさ」の概念の定義が必要となりますが
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黄色い涙、有明海のノリ無惨、記録的な被害  
 記録的なノリの不作に見舞われている有明海。大潮の24日、熊
本県内では最も深刻な被害といわれる荒尾漁協(同県荒尾市、矢野
浩治組合長)のノリ網を見た。
 干潮を迎えた午後。すっかり潮が引いた干潟を沖に向かって2キ
ロほど歩く。一面に養殖ノリの棚が広がる。不作のため、すでに一
部の棚が撤去されている。残された網に付くノリも色が浅く、黄褐
色のものが目立つ。

 漁民たちの多くはこの被害の因果関係を長崎県・諫早湾の潮受け
堤防に起因すると訴えている。28日、1000隻を超える漁船が
潮受け堤防前に集結、デモを行う予定だ。
(1/2523:55朝日) 
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「水門開けての調査も」 有明海のノリ問題で亀井氏  
 自民党の亀井静香政調会長は25日、九州・有明海の養殖ノリが
黒く色づかず不作になっている問題で、諫早湾干拓事業の潮受け堤
防の水門を閉め切ったこととの関連を指摘する声が出ていることに
ついて、「原因究明を徹底してやる。水門に原因があれば、開ける
ことも含めて対応する」と述べ、水門を開けて本格的な原因調査に
踏み切る可能性を示唆した。党本部で記者団に語った。
(1/2520:42asahi) 
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ダボス会議、各国首脳集まり開幕 地元は厳戒態勢 
 世界経済フォーラムの年次会議(ダボス会議)が25日、スイス
東部のスキーリゾート地ダボスで始まった。30日まで。世界の政
治、経済、文化のリーダー約3000人が集まり、地球規模の経済
を中心にした議題について自由に議論する。今年の全体テーマは「
格差の橋渡し」で、グローバル化を基本的に肯定しつつ、情報格差
などの問題点について処方せんを話し合う。
 参加予定はフォックス・メキシコ大統領ら20人以上の各国首脳
のほか、アナン国連事務総長ら国際機関の代表、ビル・ゲイツ・マ
イクロソフト会長らの民間経済人。日本からは、森喜朗首相、鳩山
由紀夫民主党代表、石原慎太郎東京都知事らが参加する。

 昨年の年次総会の際、グローバル化に反対する一部の非政府組織
(NGO)による激しいデモに見舞われたことから、スイス政府は
会議期間中、地元や近隣の警察のほか600人の軍も動員、厳戒態
勢を敷いた。会場となる会議センターへの車両は、二重、三重の検
問で厳重に規制。ダボスの町は、スキーウエア姿の観光客と重装備
の警官が入り交じり、異様な雰囲気に包まれている。
(1/2522:35asahi)

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