NO.413−2.陪審制度導入の問題点 意見返信していいのでしょうか・・・ 初めて、意見させてもらいます.。たかといいます。 ぼくの陪審制導入是非に関する見解は、微妙で条件付では、いいの かなーという感じはします。 ただ、Fさんの記載されていることも、事実であるし、アメリカで は白人と黒人との違いが裁判に影響するという統計も数年前のCNN で紹介されていました。 ただ、制度の欠陥を挙げるとキリが無いのではないのでしょうか。 Fさんの意見は、まー、一般的な反対論なんですが。本メールは、 一般的な賛成論の意見がなくかなり偏ったものだという感じは受け ます。僕自身は、かなり微妙ではあるのですが、民事訴訟(行政訴 訟も含む)については、陪審制は、反対です( 複雑な訴訟・・例え ば、医療過誤訴訟や特許訴訟などは明らかに陪審制になじまないと いうか弁護士や裁判官でもあやしい)。但し、刑事訴訟については 、 陪審制を認めてもよいような気がするのですが(少し弱いのです が・・・僕の専門が民事関係なもんで)。 裁判に国民がかかわることで、少なからず司法に対しての認識も ますであろうし、司法で解決ができない場合はほとんど立法の問題 なので、つまるところ、政治にも少なからず国民の関心が高まると 思うんですが・・・ まー、国民が政治的無関心なのは別にいいじゃ んっテ思ってます(個人的には)。 それから、Fさんがどれだけ法律に精通しているか存じないんです が、公正な裁判なんて、多くの行政訴訟や医療過誤訴訟では、され てないですよ。 法律を勉強する者がこんなこといってはいけないのですが事実です から。裁判官万能主義も結構危険は多いですよ。まだ、述べておき たいこと(裁判の迅速性の議論等)は、たくさんあるのですが、 時間の関係でやめておきます。ただ、最終的な結論は、いずれにせ よある程度1つの問題点を多角的に見ていくとことが必要(という かそっちのおもしろいんでは)なのでは・・・と思いました。あと 、Fさんもう少し陪審制度がいったいどんなものなのか、きちんと 調べた方が・・・結構「えー」というなことがあるはずですよ。 ============================== (Fのコメント) たかさん、ありがとうございます。いろいろな資料を法務省のサイ トで見ました。サイトの検索機能がいいですね。審議会の議事録を すべて公開しているのもいいですね。情報が取れる。ここの議論で 司法を分かり易くするのは賛成ですが、分かり易くすることは、弁 護士のプレゼンテーションが重要な要素になるでしょうね。 しかし、まず、初めに陪審制度の米国の例で悪い所を見ることが重 要ではないでしょうか?三権中、裁判権には国民の関与がないので その方法として、裁判の陪審員に国民を就けるというのは、面白い が、いろいろな問題を起こすことになる。O.J。シンプソンの 事件では数ヶ月、陪審員をホテルに缶詰にしたため、裁判を終える ことが、陪審員の目標になってしまった。日本でも数ヶ月も会社を 休むとどうなるか??一般の会社員は、陪審員になるのがムリなよ うな気がする。すると、再度、民生員のような名誉職になる可能性 がでてくる。 日本の利権化になる状況は、行政からある条件で金が出る仕組みを 作ると、その仕組みを悪用する輩が出てくる。会社員は暇がないた め、割かし暇のある自営業者や暴力団のあんちゃんが、陪審員にな ることになる。そこで、問題が発生するのでしょう。深読みをして いく必要がありますよ。日本人は、深読みの習慣がない。非常に読 みが薄い。社会の秩序を保つには細心の注意が必要です。 こう1つ、気になるのですが、エリートは人間を性善説で見ている ことです。性悪説の議論をしたくないのは分かりますが、被害者の 保護ができないことになるのです。悪い奴に悪いことが簡単にでき る制度を作る結果に日本はなっているような気がするのですが。