416−1.この100年、日本の役割



 我々の役割をもう1度、考えたいと思います。日本は、江戸時代
にアヘン戦争で、日本から見て大国のシナが負け、このままでは、
日本が欧米白人に支配されると危機感から、身分制度のある旧体制
から一君万民の平等な明治にして有能な人を登用してきた。Fより

今から100年前、1901年は明治34年で官営八幡製鉄所がで
きた年である。白人からの支配を免れるために、欧米技術を習得し
八幡製鉄所を作り、鉄道を引き、そして第二次世界大戦前夜には
ゼロ戦や空母部隊を持つ世界でも有数の海軍国家になっていたので
す。その役割は、欧米諸国からの自分達の独立を守ることと、その
他有色人種の白人から独立を、世界に訴えてきたのです。戦前には
国際連盟で有色人種の権利を主張しましたが、この延長上で有色人
種の独立を訴えたのです。

 この主張は、残念ながら米国のウイルソンが太平洋憲章として、
諸国民の独立の権利として宣言されて取られたが、日本が言って
いた連盟の趣旨なのです。このような日本の努力も戦争に負けて、
再度、欧米の勝手ができると思いきや、アジアの諸国民は白人を恐
れなくなり、勇敢に白人と戦い、独立を次々に果たしたのです。

そして、戦後は欧米先進国の経済発展を白人だけのモノにせず、
日本が実践して、技術開発しその後、その技術を周辺国に開示して
今、アジアの経済発展は、欧米以上になっているのです。しかし、
欧米圏と見なされていたアフリカや中南米は、アジアと違い、貧し
いままになっていたのです。それは、白人が凝りもせず、現地民を
搾取の対象としていたためで、工場の移転も技術の開示もしなかっ
たことによるのです。

 そのことが今もって、日本人が分からないのも、おかしいと思う
し、アジア圏の人たちは日本の近くにいたから繁栄したのだと思う
必要があるのでしょう。

 そして、次の100年の日本の役割は、この中南米やアフリカの
白人支配から独立を助けることでしょうね。今後の独立は難しい
。白人たちも現地に居住していて、戻る本国がないため、そこで現
地民を搾取して、自分たちだけ優位でいたいのでしょうから。
この白人から現地民へ権力移行の先鞭をつけたのも、日本人であっ
たことになる。フジモリさんだ。そのやりかたを見よう。

搾取される状態を脱するためには、フジモリさんがやったような全
国民が受けられる教育制度を確立して、現地民を学校に行かせるこ
とから始まる。そして、そこで優秀な成績の子供に奨学金を与え、
大学まで行かせることである。それと、マイクロ・クレジットなど
の事業資金の貸し出し制度をつくり、現地民たちの生活改善をする
必要があろう。この地道な活動を日本は海外青年協力や企業、
NGO等がペアになってやっていくことであろう。無知蒙昧の搾取
の対象から知識階級に引き上げることでしょう。その後、工場を
その地域に建てて、所得を増加させることです。すると、その国の
民主化が定着し、自分の権利を行使できるようになるのです。この
ようなODAを行う必要があるのでしょう。

日本は、そのような地道な活動で、徐々に欧米人から現地人を独立
させていくことが役割だと思います。そして、この先鞭をつけたの
がフジモリさんであることを忘れないことです。

もう1つ、米国がこの日本の援助を監視し始めた。アンタイトに
援助をしろとの要求。しかし、日本の援助金を米国企業が掠め取ろ
うとしているのです。これでは、白人支配の延長を許すことになる
と思うのですが。
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ひもなし援助を国際監視・米が提案  日経
 【パリ14日=山崎浩志】発展途上国に対するアンタイド(ひもな
し)援助を巡って、米政府が資機材やサービスの調達で援助国企業
の優遇を徹底的に排除するための新方式を提案していることが14日
、明らかになった。個別の援助案件について異議申し立てや国際機
関で審査のできる制度の導入を求めている。経済協力開発機構(O
ECD)の開発援助委員会(DAC)で2月にも協議を開始する方針。
米提案は日本の円借款を事実上の標的にしたもので、日本政府は「
米企業が受注企業に選ばれなければ不透明という理屈に基づいてい
る」と、強く反発している。 
 世界最大に膨らんだ日本の政府開発援助(ODA)は有償の借款
(円借款)や無償の資金贈与などからなり、長期低利融資である円
借款は援助資金を使った調達先を自国企業に限らないアンタイド方
式が原則。国際入札で受注先を決め、日本企業の受注率は現在、3割
程度となっている。米政府の提案はこのアンタイド案件に厳しい監
視規制を課す内容。 


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