396−1.21世紀の初夢



21世紀の初夢、日本にフジモリ内閣誕生 yoshi hosaka

シーン1、<ごめんなさい解散>
財政再建戦略会議は答申案が纏まらず委員が総辞任。
ムーディーズのレーティングは更に1ランク下がって、その上更に
引き下げ検討のネガティブ評価。株価、国債、円のトリプル安。

日本国総理大臣と大蔵大臣の記者会見。
大蔵大臣「財政再建は極めて難しい状況に立ち至りましたので、私
は責任を取って先ほど総理に辞表を提出しました。プラザ合意の頃
には想像も付かなかったことですが、どうもお詫びをするしかあり
ません、ごめんなさい」
総理大臣「大蔵大臣が辞任を固持されておりまして、然るべき後継
者のめども立ちません。私は経済のことは良く分りませんので、こ
の際内閣総辞職、総選挙をもって民意により後継内閣を決めて頂く
のが最善の策であろうと、かように考えます」

シーン2、<フジモリ氏、新党「日本改革党」結成>
自民党議員に離党者が続出、日本改革党にくら替えをする模様。
フジモリ党首政策発表
日本の再建をはばんでいる主な原因は、政治家、官僚、産業界に蔓
延をしている既得権、利権による動脈硬化体質でありますから、
日本の再建には全ての人が一度既得権を放棄して、新しい体質を作
ることが必要です。5年で再建の目途を立ててみます。それまでは
苦しいことを我慢して頂かなければなりませんが、希望に向かって
チャレンジをしましょう。
1)既に破綻をしている社会保障システム、年金、失業、介護保険
はすべて白紙に戻し、低所得者を対象にした100%税負担による新し
い保障制度を制定します。

全ての国民の最低生活を保障することによって、国民の将来不安を
一掃します。財源は失業対策事業化しつつある公共事業を廃止し、
これに当てます。失業手当ての受給者は、介護などの福祉にボラン
ティア参加をして頂きます。

介護サービスは、各地に介護NPOを育成して、ボランティア活動を
重要な柱として活用していきます。資産のある者、所得のある者は
、政府の保障を当てにしないで自立をして下さい。

2)定年制を禁止します。働く意欲と能力のある者は、年齢に関係
なく働くことが出来ます。
3)贈与税と相続税は廃止し、勤労意欲を高め、個人資産の蓄積を
促します。

4)全ての公営企業を民営化します。出来ない公営企業は解散します。
5)全ての公共投資をいったん中止し、入札により民間企業が引き
受けるものだけを再開します。
6)規制撤廃を促進し、必要の無くなった官庁、例えば食糧庁、大
蔵省財投資金運用部などは廃止をします。

シーン3、<テレビ選挙速報>
アナウンサー「イヤー、大変なことになりました。午後5時時点で、
投票率がなんと80%を越えました。この分ですと、投票終了時刻
までに90%に達するものと思われます」
解説者「出口調査の結果では、日本改革党に票が集中しているよう
ですね。地方ではまだ自民党の候補が2,3有力と出ていますが、
全般的には日本改革党の圧勝といっていいのではないでしょうか」

シーン4、<フジモリ改革党党首勝利宣言>
午後12時、フジモリ日本改革党党首は、通訳を介して次の談話を発
表した。「日本の皆さんのご支援で、ペルーでは良い仕事をさせて
頂きました。本日の投票結果では、日本の再生に、私に大きな期待
の寄せられていることが分りました。正直、勤勉はペルーでも日本
でも一緒です。5年間我慢をして下さい。キット明るい見通しを付
けてみせます」

(Mr.) Yoshi Hosaka
camellia@ozemail.com.au
http://www.ozemail.com.au/~camellia
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(Fのコメント)
ありがとうございます。実というと、保坂さんのあるMLでの内容
と自分の調査を足して、前回のフジモリ氏擁護の原稿を書きました。
今回は、保坂さんが直接原稿をお送りいただき、感謝しています。
しかし、フジモリさんが日本の首相になると、国政トップを2つの
国でおこなった人はいないはずであるから、歴史の残る可能性があ
りますね。特に日本の歴史では絶対ですね。
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21世紀への提言それは「鍋社会」 YS

21世紀初頭は、ダボスマン VS シアトルマンになるでしょう
ね。 
それぞれの意味については私の書いたコラム(下記URL)参照下
さい。 
http://www.yorozubp.com/0005/000517.htm 

ダボス会議を主催する世界経済フォーラム専務理事クロード・スマ
ジャが最新のニューズウィーク(日本版)2001/1・3/10号
で「反グローバル化勢力との対話のために」と題する投げかけを掲
載しており参考にすべきでしょう。 

ダボスマンにとっては20世紀にある程度制度的に完成したグロー
バル資本主義の安定こそが新世界秩序に貢献できると主張するでし
ょう。しかし暴走するマネーにより内部崩壊を起こす危険性を残し
たまま21世紀に突入することになります。 

一方シアトルマン側もNGOを中心に「環境と多様性」を精神的支
柱として途上国やアンチアメリカ諸国(EU諸国含む)と連動しな
がら、豊富な人材を元に新たなシステムが構築できるか否かが問わ
れてくると思います。 
最終的にそのシステムの原動力として再三取り上げた地域通貨的な
ものの関心が高まってくるはずです。 

21世紀のキーワードは「20世紀型グローバリズムと環境と多様
性」。それぞれの共存が実現できるかどうかに人類の生存にかかわ
ってくるでしょう。 
実際には乗り越えることも可能だと思いますが、問題は間に合うか
どうかでしょう。この点で私は非観的です。 

日本?このままいけばお山の大将さんに終わってしまうかもしれま
せん。危機感を世界的なものとして共有していく努力からスタート
しないといけないでしょうね。その鍵はどばしさんの発言にあるの
かもしれません。 
「優秀がどうのこうのですが、じっさい他国人と暮らしていると、
どっちが優秀とかダメかとか、あんまり考えなくなるのではないで
せうか? わたしだけでせうか? 」 

ところで「WOK鍋」とはマニアックですね。鍋はいいですよ。それ
ぞれが原形を残しながら味わうことができます。そして父ちゃんも
母ちゃんも子供も必要な分だけ自分で作って食べることができます。
最後にはそれぞれの具が持ち味を発揮して、いい出汁でおじやをし
て何も残りません。
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(Fのコメント)
YSさんらしいですね。米国はモザイク社会というが、世界はごっ
た煮の鍋ですか。それと、他国に住むと優秀かどうかは個人による
というのは同じ感覚ですね。しかし、米国などの外国にいる時の方
が自分は日本人であると、認識する。異質性を相手に感じるからだ
と思う。しかし、ずーと居ると、その感覚も無くなる。
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21世紀の文明と文化を自分たちで作り出すために 
                        得丸久文

 「庶群の酒によって、なまぐさのにおいて上にあり。故に天は喪
(ほろ)びを殷(いん)に降し、殷を愛(お)しむなし。これ逸(いつ)な
ればなり。天は虐(しいた)ぐるにあらず。これ民自ずから辜(とが)
を速(まね)くなり」(書経、酒誥(しゅこう)より。思わず僕は殷を日
本と読み替えたくなったよ、、、  
お酒を飲む暇があったら、勉強しよう。ゲームをする時間があった
ら勉強しよう!) 

21世紀の文明と文化を考えるには、20世紀末の日本に現われて
いる矛盾や緊張やアンバランス(不安定要因)がどのように新しい世
紀で変異するのかという問題意識からスタートしてはどうか。 

 製造業の輸出超過によって、日本に世界の冨が集まってきている。 
ひとりあたり国民所得年間4万ドル近くありながら、しかし日本人
の生活環境はむしろ昔より貧しくなっていっているのではないか。

稼いだ金は、意味のある使い方をすることなく金融機関に預けられ、
その金融機関のずさんで無責任な経営・投資活動によって雲散霧消
してしまう。 

発展途上国や旧社会主義国では、食べるものにことかく生活をして
いる人がおおぜいいるというのに、日本には世界中から酒や生鮮食
品が大量に送りこまれる。食べ過ぎ太りすぎが大人から子供まで及
んでいる。

現在の日本は、 
・ 人間らしく生きていくのが困難な環境 
ー共同体の喪失、 
ー家族崩壊、 
ー劣悪な住環境、 
ー遺産相続のたびに減っていく都会の緑地、 
ー自然を破壊し国中をコンクリートで固めて国土を死地へと変える
 「公共」事業、 

・ 競争力のない人間、役に立たない人間が増えている 
ー武道や華道・茶道などの身体感覚を培う習い事人口の減少、 
ー酒や遊びにうつつをぬかして学習をしない大人たち、 
ー社会貢献をしない大人たち、
ー勉強をしない大学生、 
ーゲームの仮想現実空間に逃避する若者たち、 

・ ずるい人間たちが犯罪的に利権にむらがる 
ー何も生産していない、何も付加価値を生まないのに、利権にむら
 がる集団がいる 
ーボーダーレス化によって、外国人が大量に流入して甘い汁を吸う

この現状がどのように変異するのか、どう方向転換しなければなら
ないのか、をこれからみなさんと一緒に考えたいね。 

斎藤孝著「身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生」(NHKブック
ス,2000年)の中で言及されている「身体文化カリキュラム」は、
ヒントにならないかな。つまり21世紀の日本人、あるいは人間が
、身に付けなければならない文化項目をカリキュラム化して、それ
を若い世代に植え付けるといったことが必要じゃないかなと思う。 

40代以上の人間はそう簡単には改善できないから、重点は10代
より下の世代、余力があれば40歳以下の人間を対象として、カリ
キュラムを作って教育していく必要があると思う。 

いい社会を作るには、いい人間を作る必要があす。国際戦略コラム
は、そのためにどれくらい役立つことができるのか、やってみたい
ね。 

西欧のエスタブリッシュメントや、どこか民族や秘密結社の陰謀を
議論しても、何も変わらない。どんなに議論しても、自分たちに免
疫ができるわけでもない。 

それに対して、自分たちの身体や意識は、自分たちがその気になれ
ばいくらでも変えることができる。そこが大切だと思う。 
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(Fのコメント)
面白い提案ですね。どうも、得丸さんの議論を聞いていると、江戸
末期の勤皇の志士のような凄さを感じる。言っていることは、まと
もであるが、それを実行すると極端なラジカルになる。
まあ、それだけ日本の現状はおかしいということなのでしょうね。
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21世紀日本の外交戦略         とら丸

 21世紀は西欧社会主導のグローバル化と、その他の国々の内部
に胚胎する民族主義的な潮流のせめぎあいになると思います。その
なかで日本はとちら側につくの?という選択を迫られる場合が考え
られます。 

もし日本が西欧諸国側についた場合は、非西欧社会におけるグロー
バル化は一気に進展し、一部の自由経済主義者たちは自分たちの思
い描く世界が到来したと考えるでしょう。しかしその国際社会は、
きびしい競争社会で、そのシステムに組み込まれた場合は、後発国
及び西欧社会と異なる文化をもつ国々はきびしい戦いを強いられる
と考えられます。 

また西欧諸国にとってもこのような国際社会は必ずしも好ましいと
は限りません。なぜならグローバル化は、西欧文明による自国の文
化の侵食と受け取られかねないからです。これに経済的侵食とが複
合した場合、後進国内の民族主義の増長をまねき、民族のエネルギ
ーは否定的な方向に流れる不安定な世界情勢を出現させかねません。 

この場合だと対立の構造は後発国家各国に波及し、国際社会は政治
的な緊張を余儀なくされるでしょう。この状況では各国の資産は軍
備の拡張に振り向けられ、しわ寄せは低開発国の民衆に振り向けら
れると考えられます。この結果民族主義的な紛糾の原因をさらに深
めるので、西欧諸国にとっても必ずしも望ましい社会は出現しません。 

もし日本がアジア側につくならば、現在のアジアは対西欧でまとま
る可能性があり、アジア各民族の文化は尊重され、民族的エネルギ
ーは、融和のもと、アジアの好ましい開発へと流れを作る可能性を
有している。 
このようにしてアジアから貧困を一掃することで、安定した世界経
済発展に寄与できると考えられます。 

以上の理由で、日本は21世紀の世界情勢を左右する極めて重要な
ポジションにつくと推測されます。 
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21世紀のこと            ヒロ

 今世界を動かしているのは欧米のエリートと言われるごくわずか
な集団でしょう。でも考えてみれば世界のあらゆる問題には、何の
解決も出来ない集団です。イスラエルとパレスチナにしても、その
他あらゆる問題を複雑にしているようなところがあるように思えま
す。 
日本にしてもわずかなエリートが何の反省もなく動かしてます。 
21世紀も同じエリートやそれに続くエリート、エリート教育のあ
りかたを考える世紀・・・・ 

情報の過剰なまでの多さのために思考力の低下、自然と人工の境界
がすべて消えて電子マネーの覇権争い・・・ 
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謹賀新年 
先生 GO です
 
             創世記     7508年
             エジプト歴   7001年
             ユダヤ歴    5761年
             マヤ歴     5120年
             ロムルス歴   2754年
             仏暦      2543年
             キリスト歴   2005年
                 <BC4年紀元>
             インド歴    1921年
             コプト歴    1717年
             イスラム歴   1421年
             イラン歴    1379年
             皇紀      2661年

                      IMO


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